2011年9月13日(火)付


紅葉シーズンにぎわい 小谷の栂池自然公園
 小谷村の栂池自然園が紅葉の時期を迎え、写真愛好家や観光客でにぎわいを見せている。本格的なシーズンを前に同園では、ひと足早く「紅葉祭り」を23日から10月2日まで開く。
 標高1900bにある同園は、北アルプスの懐にたたずむ、日本でも有数の高層湿原。変化に富んだ同地では、高地の貴重な動植物を観察することができる。秋のシーズンは紅葉が美しい。花々は花期を終え、湿原の草木も徐々に色を変え始めた。下草や落葉低木が色づく「草紅葉」が進み、吹く風の冷たさに秋の訪れを感じさせている。秋の澄み渡る空気で雄大な白馬連峰の姿を見る確率も増してくるという。
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9月の一覧
囲碁の魅力伝える 日本棋院大町支部 初の入門講座
 日本棋院大町支部(宮尾永支部長)主催の初心者を対象とした囲碁入門講座が10日、開講した。囲碁の普及や競技人口拡大を目的とした初の試み。大北地域から受講した14人に囲碁の魅力を伝えた。
 囲碁入門講座は、市内のアルプス囲碁村会館を会場に始まった。大町支部メンバーを講師に、10月末まで全8回延べ16時間を予定している。誰とでも対局できるまでのレベルを掲げている。
 初回はルール学習が行われた。受講者たちは真剣な表情で講義に聞き入っていた。
 大町市は十数年前から日本棋院大町支部などが中心となり、囲碁による村づくりが進んでいるが、同支部も高齢化が進み、かつて80人にいたメンバーも現在は50人にまで減少している。囲碁入門講座開催には、会員増加の狙いもある。
奉納相撲や復興祈願 竈神社例大祭にぎわう 大町
 大町市の竈(かまど)神社(竹内直彦宮司)で11日、例大祭が開かれた。奉納相撲などがあり多くの家族連れらでにぎわった。ことしは、東日本大震災復興祈願も併せての開催となった。
 境内の土俵では、県相撲協会力士による迫力ある取組が行われ、訪れた人たちから大きな歓声があがっていた。やぶさめ太鼓や浦安の舞などもあり、伝統の祭典は盛り上がりを見せた。
 竈神社は、仁科氏にまつわる鬼門よけとして鎌倉時代に建てられたとされる。明治以降、大町の産土(うぶすな)神として尊崇される。
 竹内宮司は「五穀豊穣など地域の繁栄とともに、ことしは大震災被災地の一日も早い復興を祈りたい」と話した。
圧倒的走り大北縦断駅伝 大町市A大会新で優勝
 第61回大北縦断駅伝大会(大町市体育協会、北安曇郡体育協会、大北各教育委員会主催)が11日、池田町福祉会館から小谷村役場までの50・2`で行われ、大町市Aチーム(菅沢克人監督)が大会新記録の2時間44分29秒で優勝した。2位は白馬村A、3位は松川村Aだった。
 大町市Aは、8区間のうち3、4、6区で区間新を記録、2位の白馬村Aに9分ほどの差をつける圧倒的な走りで優勝に輝いた。
 第61回大会には、大北各市町村から10チームと白馬村姉妹都市の静岡県河津町の1チームの計11チームがエントリーし、秋の気配感じる北アルプスの麓でたすきをつないだ。選手たちは日中30度を超える過酷なコンディションのなか力走した。
繁栄願い「ささらすり」 小谷の千国諏訪神社例祭
 小谷村千国の千国諏訪神社で11日、例祭が開かれ、子孫繁栄を願う奇祭「ささらすり」が地区内の各家庭から神社まで練り歩いてにぎわった。
 ささらすりは、地元の青年有志が派手な長じゅばんなどの装束にひょっとこのお面をかぶり、長ぐつやわら草履を履いたユニークないでたちで、男根を模した木の棒を竹のササラでこすりながら、若い女性や子どもを追いかけて、おどけながら踊る、素朴でユーモラスな神事。
 すり合わせたときにサラサラと奏でる音が、稲穂のすれ合う音で五穀豊穣を祝うという意味があり、突かれた女性は子宝に恵まれるという由来があるという。
 氏子総代や浦安の舞姫のおごそかな行列に続いて、ささら役の若衆は大きなおたけびをあげながら、沿道や境内の見物客を追いかけて回った。ひょうきんなパフォーマンスは見物客の笑いを誘い、山あいの集落に歓声が響いた。