兵事資料基に映画 12月上映向け実行委発足 大町市
 大町市社地区で撮影が進むドキュメンタリー映画「大本営最後の司令〜遺された戦時機密資料が語るもの〜」の上映会に向け、市内の有志は15日、上映実行委員会の発足会を大町公民館分室で開いた。地域で見つかった貴重な兵事資料の価値を再認識し、大町から戦争と平和を考える機会にしようと、多くの来場を呼び掛ける。
 実行委は市内の大町高同窓会やさまざまな団体から約30人が参加。実行委員長に前市議の飯島楯雄氏、副委員長に荒井今朝一教育長と相模一男相模組代表、顧問に大町高出身で同映画プロデューサーの吉丸昌昭氏を迎えた。
 上映会は12月17日午後1時から大町市文化会館で開催、初公開となる。資料の背景をさぐるシンポジウムやミニコンサートなども企画されている。入場料1000円、前売り800円。
水力発電の産業史学ぶ 大町で地域づくり学習会
 NPO地域づくり工房主催地域づくり学習会の第1回「水力発電の産業史に学ぶ」は13日、大町山岳博物館で開かれた。産業考古学会評議員・北野進氏の「大町の産業遺産に学ぶもの、水資源開発から電気化学工業へ」、仁科路研究会副会長・伊東昇氏の「素顔の高瀬川源流をみつめる」を聞き、同館内にある関連施設を見学した。
 北野氏は、一大産業コロニーが計画され、時代を先どりした日本アルミニウム精錬発祥の地大町の歴史について解説したあと「福島原発災害に伴い、脱原発が叫ばれ、自然エネルギー、小規模水力発電が試みられる時代性から、大町の産業技術史には学ぶべきものが多い。研究のポイントは高瀬川の水源開発、電力開発の歴史、日本のアルミニウム技術史」と話した。
災害に学び防災に生かす 愛知工業大 小池准教授が講義 白馬高校
 白馬村の白馬高校はこのほど、愛知県の愛知工業大学の小池則満准教授を招き、アルプスコースで学ぶ3年生16人に環境について学ぶ講義を行った。専門性の高い大学の一流講師の講義で生徒の見識を深めてもらおうと実施され、ことしで3年目。「東日本災害から何を学ぶか」と題し、被災地の災害現地調査から小池氏が考えるこれからの防災対策についての話を聞いた。
 小池氏は東日本大災害発生1か月後の4月、新潟から夜行列車で東北入りし、津波被害を受けた青森、岩手県の6市町村の沿岸地域を調査した。広範囲の被害には人智が及ばない自然の脅威を痛感したという。そこで目にした市町村ごとの震災廃棄物の処分の違いについて話した。
独創のサンドアート 安曇野市の石田さん作品展 くろよんロイヤルホテル
 大町市平日向山高原の「くろよんロイヤルホテル」は、ロビーで「サンドアートShibimi石田恵美作品展」を開いている。安曇野市出身・在住のサンドアート作家・石田恵美さん(35)の作品約15点を展示。19日には石田さんによるワークショップを行う。
 石田さんのサンドアートは、砂や石などの素材を、紙やパネルに貼り付けて描く。会場には独創的な表現で描かれた「心のまど」「小さな窓」などのシリーズ作品を中心に展示。「心のまど」シリーズの「グッドラック」は、ほう葉の上に石、植物の種子、琥珀(こはく)、貝がらの内側の真珠層などが貼られている。
押野の獅子舞復活へ ルーツ「須沼の舞」録画 安曇野市明科
 安曇野市明科の押野正八幡宮の例祭でかつて奉納されていた獅子舞の再生などに取り組む「押野祭囃子(ばやし)獅子舞保存会」(宮下廣一会長)は14日、80年前に同宮に獅子舞を伝えた、大町市常盤の須沼神明社の獅子舞の映像を撮影に訪れた。
 同宮はかつて舟による祭りをしていたが、明治30年ころに火災で舟が焼け、新たな奉納行事として須沼から獅子舞を習い、奉納してきたという。獅子舞は昭和の末ころまで続いていたが今は絶え、一部のお年寄りが知るのみとなっていた。

2011年9月17日(土)付


祖父母参観でミニ運動会 大町 どんぐり保育園
 大町市社のどんぐり保育園(奥原由美子園長・園児61人)はこのほど、幼児クラスを対象に祖父母参観を開いた。おじいちゃん、おばちゃんとのふれあいを大切にしようと毎年行っている。
 年少から年長までの園児54人は祖父母たちを笑顔で迎え、一緒にミニ運動会を楽しんだ。夏のような日差しを浴びながら体操や遊戯、綱引きなどに汗を流しひと足早い運動会気分を満喫していた。
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