2011年10月20日(木)付


義援金小谷村に託す イベント運営等で捻出 栂池高原観光協
小谷村の栂池高原観光協会(栗田浩史会長)は18日、東日本大震災と県北部地震の被災地への義援金を村に託した。自転車レース大会「つがいけサイクルクラシック2011」や、会員事業所から寄せられた15万5536円を送った。
同協会は震災発生後、全国各地でイベントが中止となるなか、自分たちでできる被災地支援に乗り出そうと、恒例の大会を「応援レース」と銘打ち開催。出場選手に協力を呼び掛け、参加費の一部や入賞者の副賞代などを寄付金に充て、13万2050円を捻出した。
会員事業所と協会窓口には募金箱が設置され、5月から6月中旬の約1か月半で、観光客などから2万3486円が寄せられた。
栗田会長は大会事務局職員2人とともに村役場を訪れ、松本久志村長に義援金を手渡した。「いまだ復興への道のりは遠い。少しでも義援金を役立ててもらえれば」と話した。
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10月の一覧
女性の積極的参加を 大町市を愛する女性の会 加藤副知事が講演
大町市の住民有志でつくる「大町市を愛する女性の会」(松澤郁子会長)は15日、県で初の女性副知事・加藤さゆりさんを招いた講演会を、サン・アルプス大町で開いた。「ともに輝く地域づくり」をテーマに、市内外か来場した約150人に、男女共同参画の推進などを呼び掛けた。
加藤副知事は全国地域婦人団体連絡協議会事務局長や消費者庁参事官を歴任。平成19年に内閣府男女共同参画会議議員、23年3月に副知事に就任した。男女共同参画について「言葉は普及しているが、実情が伴っていない」と指摘。地域の防災計画策定にも、女性の積極的な参加を訴えた。
松川村 オカリナ愛好家集う オグ・シオひだまりコンサート
 オカリナデュオ オグ・シオは16日、松川村多目的交流センターすずの音ホールで、ひだまりコンサート2011を開いた。松本から大北地域のオカリナ愛好家約100人が参加した。催しは、今年で4回目で、大北地域での開催は初。
 主催のオカリナデュオ オグ・シオの塩原明彦さん=松本市県=によると、松本市から安曇野市、大北地域には、200人以上のオカリナ愛好家がいるという。大北地域の人々にも参加してもらおうと、松川村で開催したという。
 参加団体は、東新オカリナ同好会=松本市新村、奈川オカリナ愛好会=松本市奈川、オカリナサークル 色えんぴつ=安曇野市豊科、オカリナフレンズまほろば=松本市波田、オグ・シオの5団体で、奈川オカリナ愛好会は今回が初参加。
町内5福祉施設に寄付 池田工高バザー売上金
 池田工業高校(春原武彦校長)は17日、文化祭で恒例となっているバザー売上金全額を町内5福祉施設に寄付した。ことしは昨年より5万円ほど多い、25万90円の売り上げとなった。バザーの中心となった、応援委員会や図書委員会の生徒会役員らが寄付を手渡した。
池田町社会福祉協議会には応援委員会の生徒ら3人が訪れた。ことしのバザー開催状況を写真で紹介した。中嶋一光事務局長は「地域福祉のために使わせてもらいます。ありがとうございます」とお礼を述べた。
「あきらめず続けること」 視覚障害の川畠さんコンサート 池田町
池田町の小中学生を対象にした、バイオリニスト・川畠成道さんのバイオリンコンサートが17日、高瀬中学校で開かれた。視覚障害のある川畠さんの一流のバイオリンの音色に池田、会染小学校5、6年生や高瀬中学校生徒ら約500人が触れた。
川畠さんは幼少期に病気の影響で視覚障害となり、小学5年生からバイオリンを始めた。日本とイギリスを拠点にソリストとして活躍している。同町では昨年に続き2回目の演奏会。
演奏は川畠さんのバイオリンと野口裕紀さんのピアノで行われた。誰もが一度は聞いたことがあるクライスラーの愛の喜びや美しきロスマリン、グノーのアヴェ・マリアなどを演奏。透き通るなかに力強さがあるバイオリンの音が響いた。
黒部湖でガイド研修 大町のぐるったネット
 黒部ダムや黒部湖畔御山谷半島で、黒部湖原始の森ネイチャツーアーの資料収集を兼ねたガイド研修会が12日、行われた。
 昨年から非営利法人ぐるったネットワーク大町(佐藤悟会長)が行っているもので、同地域の植生や森の成り立ち、植物同士の生存競争、植物と動物との共生の様子を観察し、自然の営みをいかにして観光客に分かりやすく説明できるかを検討してきた。
 同地域でのツアー企画は、2006年から千年の森自然学校(朝重孝治代表)が準備し、「原始の森ネイチャツアーガイド教本」の編集を進めていた。これを同会が引き継ぎ、来年夏には観光客にも分かりやすい「黒部湖ネイチャーガイドブック」の出版を目指している。
 首都圏を中心とした旅行業者にも企画を売り込み、ツアーの商品化も並行して進めており、18日には長野市の旅行社のツアーが行われ好評だった。