2011年11月18日(金)付


ヘリとの連携 実機で確認 県遭対協救助部 大町で研修会
 長野県山岳遭難防止対策協会救助部は15日から18日まで、山岳救助隊員の研修会を大町市で開いている。初日の15日は観音橋ヘリポートで、県警ヘリ「やまびこ」を用いた訓練を行った。
訓練では、実機を前にヘリの特徴などを学び、地上からヘリに向けて風向きや現場の方向を指示する誘導、地上でのヘリ呼び込み時に後方や高い場所から近づかないなど安全確保の注意点、ハーネスの準備などについて指導を受けた。ホイストを用いての降下やつり上げなどを実践した。
県警ヘリの救助出動はことし、年間150回を超え、遭難案件の8割以上に出動している。ヘリ救助の際は地上救助隊との連携が不可欠で、その技術向上と知識取得がねらい。
世界に通じる商品作り イグ・ノーベル賞受賞 大町出身の田島さん講演
 大町市産業立地戦略室と大町商工会議所は16日、地域産業活性化講演会をサン・アルプス大町で開いた。「イグ・ノーベル賞」を受賞した、大町市社閏田出身で香りマーケティング協会理事長の田島幸信氏を講師に、地域資源を活用し「世界に通じる発想力の磨き方」を聴いた。
イグ・ノーベル賞はアイデアに富み社会に役立つ、真面目で、かつ「人々をふっと笑わせる」研究に対し、笑いと賞賛を込めて贈られる。田島氏らのグループは、ワサビの香りで聴覚障害者に火災を知らせる火災警報器の開発で受賞。講演では、さまざまな香りを試し、安全で確実に起きられるようにワサビを選んだことや、国の認定をクリアできるよう苦労した開発、詳細な臨床試験を行い、被験者が目覚めた瞬間の喜びなど、開発過程を笑いを交えて紹介した。
無料検診で早期発見 県眼科医会 医師不足の小谷村で
県眼科医会は16日、「目の愛護デー」(10月10日)の事業として、無料の眼科検診を小谷村役場で開いた。眼科医がいなく病院まで遠い地域で、受診が困難な住民を対象に、初めて企画した。
村内から高齢者を中心に約40人が受診。眼科医会長で安曇野市のあかしな野中眼科院長・野中隆久医師ら3人が、住民から体調や不安などを聞き取りながら、検査を行った。
 眼科医会は県を通じて、検診を希望する自治体や地域を聞き取り2か所で実施。27日は木曽郡南木曽町で検診にあたる。野中医師は「高齢者は眼科の病気をおこしやすく、緑内障や糖尿病網膜症などは自覚症状が少ない。病気の重症化を防ぐためには早期発見が重要」と話した。
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11月の一覧
地域憩いの場気軽に=@大町下仲町 無料休憩所オープン
 大町市中央通り下仲町の空き店舗を利用し、地域の住民やお年寄り、家族連れが気軽に立ち寄れるよりどころを商店街につくろうと、無料ふれあい休憩所「道」が15日、オープンした。同市九日町の磯貝匡弘さん(78)や平借馬出身の海川忠勝さん(73)=安曇野市穂高=らが持ち寄って設置。気軽に世間話などを楽しめるたまり場として、まちの憩いの場となることを期待している。
内部には、みんなでちゃぶ台を囲める小上がりや大型テレビ、マッサージチェアなどを設置。セルフサービスの湯茶を用意し、一休みやおしゃべり、市営バスの待ち合わせとして利用を勧めている。市内の人たちの情報や話題が交わる場にしたいと、チラシや広報などを置くラックや、作品の展示などの場としても提供。現在はしゅんこう和紙ちぎり絵や、陶芸作品、折り紙細工などが飾られている。
ホールインワン寄付℃ミ協に 池田町のマレットゴルフ協会
 池田町マレットゴルフ協会(中島睦会長)は15日、年間の大会でホールインワンを決めた人から募った寄付を町社会福祉協議会に渡した。
同協会は、大会でホールインワンを1回決めるごとに500円を寄付するというユニークなルールを取り入れている。ことしは4月から、早起き大会や月例大会、特別大会など約40の大会を開催、合計250回ほどのホールインワン賞が出た。
ホールインワン賞として参加者に贈った記念タオルの経費を差し引いた現金9万3100円を寄付した。町長室を中島会長、矢口新平副会長、コース整備担当の中山忠明さんが訪れ、勝山隆之町長に寄付金を手渡した。
納税制度の定着に尽力 大町税務署 個人4人と大町南小表彰
 大町税務署(熊ア文夫署長)は15日、平成23年度の納税表彰式を大町市のJA大北会館アプロードで開いた。申告納税制度の定着や発展に尽力した人などが表彰された。
納税表彰では、西沢賀代子さん=白馬村神城=、松澤周司さん=小谷村=が税務署長表彰を、租税教育推進校では、大町南小学校が感謝状を受けた。
 熊ア署長は式辞で、「多年にわたって納税制度に多大な貢献をされました」と受賞者に感謝した。受賞者を代表し、西沢さんが「栄えある受賞はこのうえない喜び。納税者としては当然の責務ですが、微力ながら申告納税制度の正しい運営に寄与できてうれしい」と謝辞を述べた。
 中学生の「税についての作文」では、美麻中学校3年の上野空君と高瀬中学校3年の太田直希君が税務署長賞を受賞した。