2011年11月22日(火)付


半世紀の歴史に幕 小谷有線放送 3月31日閉局
 半世紀にわたって音声告知による住民への情報伝達を担ってきた小谷村有線放送農業協同組合の事業が平成24年3月31日で終了することが決まり20日、役場多目的ホールで終了式典が行われた。関係者や地域住民ら多数が出席して、地域の生活に深くかかわり親しまれてきた有線の歴史や思い出をふりかえり、閉局を惜しんだ。
 同組合の中川光洋組合長は「諸先輩の英知と努力で地域に根ざした情報媒体として重要な役割を果たしてきたことに深く感謝。今回は有線放送事業の終わりではなく、新たな出発を願っての決断。音声告知による伝達手段は山間地には不可欠であり、CATV網による村の情報一元化でさらなる発展を祈ります」とあいさつ。
 元組合長の相澤由二さんや保守職員の細田文博さん、アナウンサー職員の小池知己さんが職員として尽力した思い出を語った。
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11月の一覧
降雪 冬支度急ピッチ 大北地域 本格的な冬到来
 冬型の気圧配置が強まり寒気が流れ込んだ影響で、大北地域では北部の山沿いを中心に、20日から21日にかけて断続的に雪が降り、里も本格的な冬の到来を迎えた。
 白馬村の標高の高い場所にある民家やスキー場周辺は数aの積雪となり、一面銀世界に変わった。村内ではガソリンスタンドでタイヤ交換を急いだり、野沢菜の収穫・漬物作業に追われるなど、冬支度を急ピッチで進める住民の姿が見られた。
長野地方気象台によると、大北地域では22日に冬型の気圧配置が緩むものの、23日に本州付近を通過する低気圧の影響で、雨や曇りの予想。24日から25日にかけて再び北からの寒気が流れ込み、雪または雨が降りやすい状況が続くという。
勤労の意義理解を 美麻中 職場体験 本社に岩田君と宮田君
 大町市立美麻中学校(山浦和彦校長)は21、22の両日、職場体験学習を行い、1、2年生合わせて24人が大町病院や保育園、山岳博物館など同市内10か所の受け入れ先で身近な社会に触れ、進路の参考としている。
職場体験は、▽職業が社会に貢献していることを理解する、▽社会に奉仕し、勤労の意義を理解する、▽マナー向上など将来社会人として身につけるべき能力を学ぶ、ことなどを目的に行っている。
このうち大糸タイムス社には2年生の岩田倭和君(13)と1年生の宮田翔平君(12)が訪れて、同級生が職場体験をしている場で現場の声を取材。パソコンで記事を打ち込み、編集整理制作、印刷などの見学を行った。
装置購入し初の調査 大町市内で空間放射線量測定
 県や大町市は21日、サーベイメーターによる空間放射線量の調査を実施した。県の全市町村での調査は7月に続き2度目。市は県と同様の装置を購入し、初の調査を始めた。
市の調査は機器が17日に到着し、初めての実施。21日のどんぐり保育園を皮切りに小中学校、児童公園や観光地など、子どもが訪れる場所を中心に順次行っていく。
県の調査は1日から同日まで、県内全市町村の庁舎や学校で再測定を実施してきた。大町市では前回測定した校庭中央や地上などに加え、空間放射線量が局所的に高いおそれのある雨どい排出口や側溝などを含め、再計測した。測定値は約0・1μSv/h(マイクロシーベルト毎時)と、前回と同程度。新たに計測した場所でも、最大でも0・15μSv/h程度だという。
午後は池田町、松川村を計測。白馬村、小谷村は15日に実施した。測定結果は県や市のホームページでそれぞれ公開する。
平昌五輪$ャ功へ協力確認 白馬と韓国RC友好提携
 白馬村の白馬ロータリークラブ(RC)は20日、韓国平昌(ピョンチャン)郡の大関嶺(テカンリョン)RCとの友好クラブ提携調印式を、白馬東急ホテルで開いた。両国の関係者が調印書やバナー(旗)を交換、2018年の平昌冬季五輪の成功に向け協力を確認した。
 友好提携は、白馬村関係者を中心に組織した「韓国平昌冬季五輪招致NAGANO応援団」が、韓国国内で招致活動に参加したのをきっかけに実現した。締結をきっかけに、五輪出場選手の練習場所として白馬村を活用することや、両国の子どもたちの文化交流なども視野に入れる。
式典には両RC役員や太田紘煕白馬村長、大関嶺の首長・金飛昊(キム・ピホ)面長ら約20人が出席。白馬RCの宮尾英明会長と、大関嶺RCの李尚俊(イ・サンジュン)会長らが調印書に署名、握手を交わして友好を誓いあった。