空き施設で手仕事交流 小谷中土 閉じこもり防止に

 小谷村中土地区の有志が、地域の空き施設を活用し、昔ながらのものづくりを行う活動をこのほど再開した。誰もができる手仕事で交流を深めながら、豪雪で外出機会が少ない冬場の閉じこもり防止につなげたい考えだ。わら細工やぼろ織りといった、伝統技術の継承にも一役買っている。
大町市平公民館で講座 年越しそばは手打ちで
 大町市平公民館(郷津任史館長)のそば打ち講座は19日までの全5回の日程で、同地区の大谷修子さんを講師に10人が学んでいる。
技術習得と地域の食材に触れ、「年越しそば」を打てるまでに腕を磨くねらい。ゆで方やつゆの作り方、そばを材料とした料理などを学ぶこの時期恒例の講座。
3回目となる5日は、そば粉400cと小麦粉100cの「二・八そば」を二打ちした。参加者の半数以上が男性で定年退職後の人生の趣味の幅を広げようと積極的に取り組んでいた。
達人指導のかんじき作り 小谷の一本ぞり保存会
 小谷村の有志でつくる「一本ぞり保存会」(山本国弥会長)は4日、中谷郷おらが里でかんじき作りの講習会を開いた。林業が主産業だった昭和40年代まで、豪雪地の小谷で木材搬出の際に履いたかんじきを製作し、一本ぞりとともに里山文化への理解を深めていこうと企画。会員や、大北地域の若手林業家らでつくる「大北林業研究グループ」のメンバーら30人余が参加して、昔を知る達人の指導のもと、製作に取り組んだ。
中学生企画Xマス=@小谷村の育成会と公民館
 小谷村青少年育成会と公民館は3日、同村役場でクリスマス会を開いた。企画から運営まで中学生が主体となって行う恒例行事。約120人が参加して、盛りだくさんの催しでひと足早いクリスマス気分を楽しんだ。
 中学生8人が実行委員会を組織し、会場係、料理担当係、ゲーム係のグループに分かれて準備を進めていった。料理はケーキやちらしずし、鶏チリソースなど、地場野菜をふんだんに使ったパーティー向きの本格的料理。先輩後輩が協力しながら華やかに飾りつけた。
 パーティーではゲーム係が考えたクイズやビンゴゲームなど、バラエティーに富んだ内容の出し物で盛り上がり、お腹いっぱい料理を食べて、たのしいひとときを過ごした。
利用者安心のケアホーム 大町のNPO 俵町に完成
 大町市の特定非営利活動(NPO)法人北アルプスの風(神谷典成理事長)は2日、同市俵町に開設する「がんばりやさんケアホーム俵町」の開所式・内覧会を行った。
ケアホームは何らかの支援を必要とする障害者が、数人程度のグループで生活する介護付きの共同住宅。同施設は、同NPOとして初めて開設するケアホームで、「地域の障害者の家族の要望により開設を決めた」と神谷理事長。将来に不安を抱えながら、高齢化する両親は多いと言う。
施設は既存の2階建て住宅をバリアフリー改修し、個室7部屋、ダイニングキッチン、バス、各階にトイレを備える。定員6人、2人の職員が夜間常駐する。所長の松澤重夫さんは「障害の重い人も受け入れ、大町で生まれ育った利用者が、地元で安心して過ごせるケアホームにしたい」と話す。
利用者は共同作業所がんばりやさんで働きながら、同施設で生活する。地域の活動にも積極的に参加し「一つの家族として、地域の一員として暮らしていきたい」と松澤所長。同施設は12日に開所予定。
鮮やかシクラメン出荷最盛期 JA中部育苗センター
 大町市平のJA大北中部育苗センター(工藤治男管理者)で、冬を彩る「シクラメン」の出荷が最盛期を迎えている。ハウス内には赤やピンクなど色鮮やかなシクラメンが一面に広がり、花を中心に寄せるなど出荷作業に追われている。
 ことしは猛暑の影響などで開花が例年に比べ1週間ほど遅く、10月中旬から出荷が始まった。作業は年末まで続き、主に関西や中京方面へ出荷される。ミニシクラメン10万鉢と、5号サイズ2500鉢の出荷を見込んでいる。
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12月の一覧

2011年12月7日(水)付