松川旧第2倉庫 国の登録有形文化財へ
 松川村緑町中区の大型穀物倉庫「松川村収蔵庫(旧第2倉庫)」が国の登録有形文化財に登録されることが決まった。同審議会文科省文化審議会が9日に開いた、文化財分科会で審議・決議し、文科相に答申された。歴史的景観を持ち、村のシンボルとなりうる同倉庫が国の登録有形文化財として保存されていく。
 松川村収蔵庫は昭和14年ころ、松川産業組合のコメの集荷施設として村内農家の全額出資で建設された。JA大北南部低温倉庫の完成に伴い平成4年に村が土地と建物を買い取った。周辺は緑町中区の防災公園として整備、主屋は当時のまま保存され、村の文化遺産として民俗資料約1000点の保管や展示のために活用されてきた。建物はセメント瓦ぶき土蔵造りの木造平屋建物で、置屋根形式の白しっくい塗りと下見板張りの壁。小屋組みは橋づくりに用いられる技術「キングポストトラス組み」で造られている。
しめ飾り作りピーク 小谷村伊折手仕事で交流

 小谷村伊折地区の住民による、しめ飾り作りが佳境を迎えている。ていねいに作ったしめ飾りが次々に完成していき、作業場はひと足早い正月ムードに包まれている。
 同地区は高齢者が多いことから、閉じこもりがちな冬場に誰もができる手仕事で交流を深めようと、自分たちの習い覚えた技術を生かしてわら細工を始めた。
リフトから乗客救助 白馬村 スキー場で冬季災害訓練

 本格的なスキーシーズンを前に、大北地区索道事業者協議会などは8日、冬季災害救助訓練を白馬村の白馬47ウインタースポーツパークで開いた。スキー客や従業員の安全のため、関係団体が連携して停止したリフトや雪崩からの救助を実践した。
 訓練には地区内12スキー場のリフト係員、北アルプス広域消防本部職員、小谷・白馬村消防団員ら約70人が参加した。専門家を講師にビーコンを活用した雪崩からの救助法、低体温症や凍傷などへの応急手当てなどを学んだ。
ふるさとの魅力発信 松川中学校で新聞作り
 松川村の松川中学校3年生111人は、村内の文化や歴史などをまとめた「ふるさと松川新聞」の制作に取り組んでいる。松川村の隠れた魅力を発信する、本格的な新聞完成を目指す。
 おととし、同校が教育に新聞を取り入れる学習活動「NIE(ニュースペーパーズ・イン・エデュケーション)」の指定校になったことをきっかけに始まった総合的な学習の時間の活動。新聞スクラップ作成やNIEアドバイザーによる授業などを取り入れている。
 同学年は「観光パンフレットには載っていない松川村の魅力を発信する」をコンセプトに、夏休み明けから新聞作成に取り組み始めた。村誌やインターネットなどで調べたり村内の住民や施設などにインタビューも行った。
大町市役所に門松 老人ク健康と安全願い寄贈

 大町市老人クラブ連合会のわら部会が教えるわら工芸教室は10日、市役所玄関に門松一対を寄贈した。良き新年の願いを込めて、多くの市民が訪れる市役所入り口に正月の縁起物を飾った。
 門松は高さ約2bで、昔ながらの決まりにそって若々しい孟宗竹に松の小枝、梅や花の造花などをあしらい、会員が持ち寄った素材で彩った。
 門松の寄贈は10年ほど前から、市民の健康と交通安全、火災予防など願って、毎年行われている。
小谷流そば打ち学ぶ 村長ら講師に“道場”
 小谷村特産品推進準備室は7日、中土観光交流センターで「そば打ち道場」の2回目教室を開いた。そば打ち名人として知られる松本久志村長らから、地場産そば粉と食材を使って小谷流そば打ちの極意を学び、村内産そば粉の魅力の発信と打ち手の育成・増大をめざす企画。
 「さらなるレベルアップに」という2回目の参加者も多く、初回から大幅に希望者が増え関心の高さを感じさせた。午前と午後の部で約30人がそば打ちやそば料理を学んだ。

2011年12月10日(土)付


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