100年前の大町よみがえる 映像文化財を残す会 記録映画を制作
 大町市の「大町映像文化財を残す会」(鹿田敏彦代表)は、大正末期にフィルムで撮影された街並みの映像を復刻させた記録映画「100年前の大町(仮)」制作に取り組んでいる。「大町地震」から復興し活気にあふれる当時の大町の姿が、映像でよみがえる。
大正時代の映像は、35_フィルムで撮影された約9分の映像。大正7年11月に発生した「大町地震」から数年後、復興に近づく大町の商店街やそこで暮らす人々の日常を記録した無声映画。着物姿で街を行きかう人々の姿や、市野屋商店の建物、松葉屋旅館の屋根のドームなど、当時の姿を現代まで残している建物も目に留まる。
詳しい撮影日時などは不明だが、かつて大町市白塩町にあった映画館「大町劇場」創業者の原田寿喜治さんが技師に依頼して撮影したものと思われる。
「ご長寿徳利」お披露目 松川村・大和田神社 参拝者のお神酒に使用
 松川村川西の大和田神社(平林秀文宮司)で29日、明治から昭和にかけて、長寿を全うした村内の女性にあやかった、「ご長寿徳利」がお披露目された。住民の無病息災と長寿を願い、初詣の参拝客にふるまうお神酒の容器として使う。
徳利は明治45年、上緑町の森のぶさんが神社に奉納したもの。当時88歳を迎えた森さんが、米寿を記念して贈った。森さんはその後も元気に過ごし、平均年齢が45歳ほどの時代に95歳まで生きたという。
高さ30aと大きめのサイズで、昭和49年に神社が火災で全焼した際も焼失を免れ、長年木箱に入った状態で神社に保管されていた。ことし9月の秋祭りの際に、宮司が箱の裏側に書かれた文書を発見し、由来が明らかになった。
けがれ落とし良い新年を 若一王子神社 大祓いと古札焼納祭
 大町市の若一王子神社は30、31の両日、ことし後半のけがれを清める「師走の大祓(はら)い式」と一年間守られたお札を納める「古札焼納祭」を行い、より良い新たな年を迎えられるように祈った。
大祓い式は知らずに身についた罪穢(けが)れを払いさり、清らかな心身に立ち返り無病息災を願う伝統行事。6月と12月の二度行い、半年と一年の納めとして行われる。家族の名を書いた紙の「人形(ひとがた)」に、息を吹きかけて穢れや病を移し、払う行事。
境内には参拝者が訪れ、神職に清めていただき、行事に合わせてお参りを済ませた。一年間守られたお札や縁起物も炊き上げられた。
家庭の味でお正月を 高齢者に手づくりおせち作り 松川村社協
 松川村社会福祉協議会は30日、年末年始を一人で過ごす高齢者らに配る、恒例のおせち作りを行った。ボランティアによる手作りの家庭の味で、正月を楽しんでもらおうと村内45人に届けた。
おせちは村特産の黒豆やリンゴ、村社協の「ボランティア畑」で収穫されたダイコンなど素材にこだわったメニューばかり。村社協の配食サービス事業「まめまめ弁当」のボランティア約20人が調理に携わり、縁起物の数の子や昆布巻きなど、彩り豊かな16品目を用意した。
おせちの配食は村内有志が平成9年から始め、村社協が11年から引き継いだ。ことしは村福祉プラザゆうあい館で、集まったボランティアや社協職員が分担して料理を盛り付け、村内に向けて発送していった。

2011年12月31日(土)付


ポスターで犯罪抑止 小中学生入賞者を表彰 大町署
 県の防犯ポスターコンクールで入賞した小中学生6人の表彰伝達式が28日、大町署で行われた。犯罪抑止を呼びかけるポスターを描いた子どもたちに賞状が手渡された。
ことし、大町署管内の小中学生からは昨年より59点多い314点の応募があった。作品はいずれも配色や文字の丁寧さ、インパクトがあり、万引防止や有害サイト利用注意、覚せい剤の使用禁止を呼びかけるポスターが選ばれた。県内各署で選ばれた優秀作品8419点が県防犯協会連合会・県警主催コンクールで審査され、特賞1点、金賞3点、銀賞6点、銅賞10点が選ばれた。
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12月の一覧
天然寒ブリずらり 九日町の一木宮坂商店
 大町市九日町の一木宮坂商店の店頭に、ことしも、富山県氷見産の天然寒ブリがずらりと並んだ。宮坂陽一店主は「脂ものり、ものは良い」と味に自信をのぞかせる。
一木宮坂商店で数十年前から続く年末恒例の天然寒ブリの店頭販売。10`を超える見事な寒ブリが店頭を飾り活気付いていた。
一本から切り身まで希望に応じた販売を行っている。なくなり次第終了となる。