「箱膳」で食の作法学ぶ 小谷 考える集いが実践塾
  地域の食文化継承に取り組む「小谷村の食と農を考える集い」(横澤かつ子代表)は23日、第7回「おたり食実践塾」を村役場で開いた。参加者約30人が県農村文化協会常務理事の池田玲子さん(73)=長野市=を講師に、日本の食卓でかつてみられた「箱膳」を使って、伝統の食の作法を学んだ。
 「箱膳」は縦横約30a×高さ約15aの木の箱。普段は1人分の食器を収め、食事の際にふたを裏返し、膳として料理をのせる。各家庭で昭和中頃まで広く見られたが、核家族化の進行によって徐々に消えていったという。
講習会では池田さんが、一汁三菜の並べ方やはしの取り上げ方など作法のほか、食事に対する心構えも指導した。受講者は居ずまいを正してご飯やみそ汁などの料理を味わい、食材や作り手に対する感謝、大勢で食事できる喜びを体感していた。
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2月の一覧
人形使い沐浴実習 大町市 保健センターで両親学級
 大町市の中央保健センターは19日、両親学級を開き、妊娠22〜36週の夫婦10組が参加した。安心して送れる妊娠生活や安全な出産・育児には夫婦の協力が不可欠との認識を深めた。本年度は、より多くの父親が参加しやすいようにと休日に開催している。
「SANBAの会」の太田二三子さんは、さまざまなマッサージ法を用いて触れる事の大切さを話した。夫婦でマッサージをし合ったり、人形相手にベビーマッサージを体験しながら、妊娠中から出産、赤ちゃんが誕生してからも生涯役立つふれあい方に理解を深めた。
高瀬ライオンズクラブ 「学び」に役立てて 池田松川3小学校に図書券寄贈
 池田町、松川村で活動する高瀬ライオンズクラブ(中山久幸会長)は22日、池田、会染、松川の3小学校に図書カードを寄贈した。子どもたちの読書する時間を増やし、「学び」に役立ててもらうねらい。
同クラブが20年以上行っている事業で、本離れが叫ばれる昨今、読書を推進しようと実施している。一部学校では「ライオンズ文庫」として図書を購入し、親しまれている。
各学校に同クラブ3役が訪問し、それぞれ2万円分の図書カードを贈った。松川小学校では、上條令子教頭が図書カードを受け取った。大久保俊介校長は「松川小学校では週に4回朝読書を行ったり図書館の本を利用する。学びのために活用させてもらいます」とお礼を述べた。

2012年2月24日(金)付


雪上競技に親しむ 白馬いいもりでセミナー
 白馬村の白馬五竜スキー場いいもりゲレンデでこのほど、五輪クロスカントリースキー競技の出場経験を持つ堀米光男さんらを講師に、スポーツセミナーが開かれた。「ながの国際交流スポーツクラブ」(高橋寛代表)が、2018年韓国平昌冬季五輪招致応援達成記念と県スキー発祥100周年記念企画として実施。長野市などから参加した多くの子どもたちが、一流選手とふれあいながらクロスカントリースキーなど冬の競技に親しんだ。
 堀米さんは「クロスカントリースキーは紀元前まで歴史をさかのぼることのできる雪上スポーツ」と話し、昔ながらのクラシックスタイルで歩くスキーの楽しみかたを指導。手足を交互に動かす基本の滑り方を教えながら、参加者といっしょに雪原を滑走した。
道祖神作りで異世代交流 小谷村 老人クラブ連と保育園児
 小谷村老人クラブ連合会は21日、小谷保育園年中園児に小正月の行事にちなんだ「道祖神」作りの指導を行った。地域の風習に詳しい同会の小林純男会長と千国敏司副会長が来園。昔ながらの風習を体験しながら、異世代交流を深めた。
 道祖神は20aほどに切ったクルミの木を削って作る、男女一対の人形。小谷では無病息災・厄落としを願ってどんど焼きの会場に飾る風習が古くから残っている。
 時代の流れとともにその風習が廃れつつあることから、老人クラブでは昔ながらの風習や伝統文化を次世代の子どもに伝え、継承していこうと、毎年同園園児に由来や風習の説明・指導を行っている。 
 子どもたちはどんど焼きの由来などを聞いたあと、2人の指導で道祖神づくりに取り組んだ。男神はたくましく、女神は優しくと、目や髪などを墨で描き入れ、自分の名前を書き添えて完成させた。