災害時 議員の役割学ぶ 大町市議会 気仙沼市役所へ
 東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市を訪問する大町市議会の視察で、2日目の22日、議員らは気仙沼市役所などを訪ね、市の防災対策や市議会の対応などを学んだ。
気仙沼では、過去も大きな津波の被害があったことから、高台や指定ビル屋上への避難を浸透させることに取り組んできた。学校を核とした地域の防災意識向上に取り組んできた例が紹介され、震災時には中学生が避難所運営を手伝う姿などの効果が見られたという。住民自らが災害のイメージを持ち、自主的に避難できる意識づくりが大切とされた。
現地では陸上に打ち上げられた大型漁船や、漁村が壊滅した唐桑町、小学校校庭の仮設住宅などを巡った。一年を経ても見渡す限りの更地とがれきの山で、傷跡が癒えぬ姿が被害の大きさを物語った。
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3月の一覧
大町市 塩博運営委が本格始動 開館以来初の大掃除
 大町市の観光拠点となっている塩の道博物館の再生を目指す「塩の道博物館運営委員会」(渡邉充子委員長)は28日まで、同館の大規模な大掃除とレイアウトの変更作業を進めている。塩の道文化の発信とともに築130年ともいわれる歴史的価値が高い「塩博」のさらなる魅力付けから大町を活性化したいと立ち上がった同委員会の活動が本格始動した。
 レイアウト変更を含めた大掃除は開館以来、初となる。一般ボランティアを募るなか始まり、初日の21日には、20人ほどが参加。これまで一度も動かしたことがない大型棚の位置を変えるなど入館者の視点に立ちレイアウトを変え、隅々を清掃していった。
長年の制作成果披露 松川村「農家画家」市川さん初個展
 松川村大規模リンゴ農家でありながら長年、日本画に取り組む「農家画家」の市川忠仁さん=南神戸=の80歳を記念した初の個展が20日から、同村総合レジャーランド・ハロー安曇野とんぼ玉美術博物館2階で始まった。「最初で最後の個展」とこれまでの制作活動の成果を披露している。
 日本画を始めた60歳から描きためた約80作品のなかから55点を展示。白馬村大出や小谷村鎌池の初春の風景、自身が手塩にかけて栽培するリンゴ、愛猫「たま」の表情を描いた作品といった多彩な日本画が楽しめる。初日から多くの人が詰め掛けた。
 最初で最後のという市川さんに対して、来館者からは「またぜひ個展を開いてください」との声も多く、会場内には談笑する光景が広がっていた。
底辺拡大と交流ねらい 松川村長杯小学生バレーボール大会
 第23回松川村長杯安曇野松川小学生バレーボール大会(村スポーツ少年団バレーボールクラブ主催)が20日、松川小学校体育館など村内3会場で行われた。中信地区を中心とした女子20チームが参戦し、熱戦を繰り広げた。
 4チーム総当りによる予選リーグ、上位チームによる決勝トーナメントで争われた。ネット際の攻防に応援に駆けつけた保護者からは大きな歓声。選手たちは豊富な運動量でボールをつなぐなど大人顔負けのプレーで会場を沸かせていた。
白馬 成長祝い贈り物 なかよし広場お別れ会
 白馬村の子育て支援ルームでこのほど、未就園児までの子どもたちが集団生活に親しむ「なかよし広場」の本年度のお別れ会が開かれた。入園のため同所を修了する子どもたちに、スタッフが手作りの贈り物をして成長を祝った=写真。
 プレゼントはスタッフからのメッセージの入ったかわいい写真立て。「保育園に行っても遊びに来てね」と一人ひとりと握手をかわしながら手渡した。
 同広場で初めて集団生活を体験した子どもたちは、同世代の友だちと関わる中で、家庭の外でも安心して溶け込める社会性を身につけることができたという。順番を守ってきちんと受け取り、うれしそうに報告する姿に、保護者は子どもたちの成長を感じていた。

2012年3月23日(金)付