特産「紫米」手植え 白馬村青鬼で五月祭り
 日本の棚田百選に選ばれている白馬村青鬼(あおに)地区の棚田で27日、村の特産品・紫米を手植えする「五月祭り」が開かれた。地区住民と村内外のボランティアが多数参加。女性たちは紺がすりやたすきの早乙女姿で苗を植え、昔ながらの田植え風景を繰り広げた。
 同地区は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、農山村の原風景が多く残されている一方、過疎化・高齢化問題を抱える。村では棚田の保全にと、紫米の栽培を地区に委託。村とボランティアらの協力で栽培している。五月祭りは田舎の原風景を残すことを目的に、平成3年から広く公開。今ではこの時期の風物詩として多くの観光客が訪れてにぎわう。
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5月の一覧
50頭 力強い走り 大町市で観光草競馬
 大町市の初夏の風物詩、観光草競馬は27日、高瀬川観音橋近くの河川敷で行われた。県内4か所で開催される草競馬のトップを切る大会で、全国から集まった競走馬など約50頭が、力強い走りで家族連れなど多くの観客を圧倒した。
河川敷では、白旗が振り下ろされると同時に並んだ馬が出走し、土煙を上げながら1周約500bの馬場を駆け抜けた。レースではポニーも力走し、小柄な体を揺らして走る姿に、観客が声援を送っていた。
 観光草競馬は農耕馬の息災を願い、常盤地区の仏崎観音寺の例祭で行われた、奉納草競馬が起源。道路整備に伴い、河川敷に会場を移した後も、30年以上続く地域の伝統行事だ。
新緑の中はつらつプレー 大町市 八坂マレット今季初大会
 大町市の八坂マレットゴルフクラブ(越山芳治会長・45人)はこのほど、本年度の開幕式と第6回大町市合併記念マレット大会を、大平マレット場で開いた。
今季初の大会は支所長や市議らの来賓も招き、33人が参加。27ホール・パー108の新緑の林間コースで熱戦を展開した。
 待望のシーズン入りにはつらつとプレーし、親睦も深めながら久しぶりの感触を楽しんでいた。6月は支所長杯の大会が行われる。
春祝う雪形まつり=@大町市 家族連れにぎわう
 大町市の恒例「第11回北アルプス雪形まつり」(大糸タイムス社後援)が27日、市文化会館を主会場に開かれた。家族連れなど多くの来場者が訪れ、小学生による詩や絵画の発表、市内の音楽団体によるコンサートなど、芸術文化を通じて春の訪れを祝った。
 ことしは市内外の小学生から、北アルプスや雪形にちなんだ絵画550点、春を表現した詩229点の応募があった。それぞれ10点が「雪形まつり賞」に選ばれ、入賞者が「雪形ステージ」の壇上で来場者に披露した。
 ステージでは地元吹奏楽団や合唱団による「雪形ファミリーコンサート」も行われ、春をテーマにした楽曲で会場を盛り上げた。
スキー用品回収し中国へ 振興と交流促進図る
 県スキー連盟や県日中友好協会などでつくる「県日中スキー交流委員会」は毎年春に、中国のスキー振興と日中スキー交流の促進のため、中国へスキーを送る運動を展開。白馬村では27日、同村役場スポーツ課とスキークラブが中心となり、ウイング21でスキー用品回収活動が行われた。
 スキー用具は使用5年以内のスキー板や用具で、村内の個人や団体から多くの善意が寄せられた。関係者は協力に感謝しながら、ていねいにトラックに積み込んでいた。
 回収したスキーは中国でのスキー可能地域の、中国東北地方の黒龍江省、吉林省に主に送られている。今回集められたスキーは、長野市の運動公園陸上競技場を最終集約場所にして、中国に発送される。

2012年5月29日(火)付