今季の営業開始 青いケシの花も咲く 白馬の五竜高山植物園
 白馬村の白馬五竜高山植物園が16日、今シーズンの営業を始めた。同園は標高1500b、約5fの広大なスペースに、初夏から秋にかけて200種類以上100万株という、貴重な高山植物が自生に近い形で気軽に観察・学習できる。雪どけが遅かったことしは、通常早春に咲く花々が、平地より半月から1か月以上も開花期間が遅れて見ごろを迎えている。
 園内ではウルップソウ、チョウノスケソウ、オオバキスミレなどが開花している。高山の岩場に咲く植生を再現したロックガーデンでは、高山植物の女王・コマクサもかれんな花をつけ始めた。
 ヒマラヤやヨーロッパアルプスなど海外の高山に咲く、青いケシなども同園を代表する花として多くの人を楽しませている。
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6月の一覧
安全守る拠点に 小谷駐在所の落成式
 小谷村雨中地区の大町警察署小谷警察官駐在所で20日、新たな庁舎の落成式が開かれた。署員や村関係者、地区住民ら約30人が出席し、地域の安全を守る拠点として、誰もが利用しやすく生まれ変わった施設の完成を祝った。
 駐在所は同地区内の旧施設が築約40年と老朽化し、事務所と駐車場の十分なスペースがなかったことから移転新築した。住民誰もが立ち寄りやすい施設を目指し、新たに全面バリアフリー化、相談業務を行うコミュニティスペースを設置した。2月13日にしゅん工し、17日から開所している。
 1階部分は職員駐車場を含め72平方b。そのうち事務所面積は35平方bほどで旧施設の約5倍。住民が利用できる駐車場も3台分以上を確保した。警察官1人が常駐する。
健康と長寿祝う 温泉郷で常盤地区敬老会
 大町市常盤地区の敬老会(実行委員長=松井泉常盤地区連合自治会長)は17日、大町温泉郷の黒部観光ホテルで開いた。ことしから高齢者にゆっくり温泉でくつろいでもらおうと場所を温泉郷に移し、お年寄りたちの健康と長寿を祝った。
同地区の75歳から98歳のお年寄り約210人が参加。須沼地区の太田裕實さん(91)と中村一男さん(82)が代表し、あすなろ保育園の西澤篤哉くんと藤岡夏望ちゃんから花束を受け取った。参加者最高齢の徳原重義さん(92)も花束を受けた。大町南小6年生の奥原一貴君と長澤日楠さんが祖父母たちへの思いを込めた作文を朗読した。
アトラクションでは保育園児や南小マーチングクラブ、地域のサークルが発表。地元で高校生ながら昨年のNHKのど自慢優勝の平野泰成さんのステージや八坂青竜太鼓の演奏が披露され、お年寄りたちは料理を囲み、楽しいひとときを過ごした。
16チームスポーツ交流 松川村で分館対抗球技大会
 松川村の分館対抗球技大会は17日、松川中学校体育館で行われた。村内16チームが、ソフトバレーボールやニュースポーツのワンバウンドふらば〜るバレーの誰もが楽しめるスポーツで交流した。
雨天のため、ソフトボールとマレットゴルフは中止。体育館内には約350人の村民が集まり、室内競技を楽しんだ。ふらば〜るバレーでは、選手たちが不規則に跳ね上がってくるボールをチームワークを駆使して拾い熱戦を展開。体育館内には仲間を応援する声が響いていた。
仕事のやりがいや苦労学ぶ 八坂中2、3年生が職場体験
 大町市の八坂中学校2、3年生31人は20、21の両日、職場体験学習を市内13事業所で行っている。希望する職場での仕事を実践し、やりがいや苦労を学び、進路の参考にした。
3年生の香山有生君と神田蓮大君は大糸タイムス社で、取材から紙面製作、印刷まで新聞作りを体験した。本紙記者に同行して、各事業所で働く同級生らを取材し、インタビューを通じて普段は見られない仕事の細かな点についてふれた。市立大町図書館では、カウンター業務や本の整理をする同級生ら3人の女子生徒を取材した。
小水力∴タ定供給に力 大町新堰発電所しゅん工
 東京電力松本電力所は20日、大町市の籠川から流れる農業用水路を利用した小水力発電施設「大町新堰(せぎ)発電所」のしゅん工式を開いた。福島第一原発事故の影響で夏場の電力安定供給が課題とされる中、クリーンな再生可能エネルギーの実用施設の完成を祝った。
 しゅん工式には、同社や工事関係者、市や地元関係者など、30人余が参列。神事で、工事の安全を祝い、安定した稼働を祈った。

2012年6月21日(木)付