高山植物彩り添える 栂池自然園水ばしょう祭り 7月1日まで
 標高約1900bの高地にある小谷村の栂池自然園で、7月1日までの日程で恒例の「水ばしょう祭り」が開かれている。開園祭には深い雪に閉ざされていたが、雪どけもだいぶ進み、白一色からさまざまな高山植物が彩りを添える季節がスタートした。
 ミズバショウの群生も日ごとに面積を広げて花数を増し、残雪と清流に咲くかれんな花と雄大な北アルプスの山々が美しいコントラストを見せている。
 園内で確認できる花はミズバショウをはじめ、シラネアオイやショウジョウバカマ、リュウキンカなど30種類余り。季節が逆行したかのように、山ろくより1か月以上遅れて早春の花が盛りを迎えている。
キノココマ打ちで交流 おたり山菜の会 地域住民と
 小谷村の「おたり山菜の会」はこのほど、山菜・キノコの観光農園としてオープンをめざし整備中の同村下寺の施設で、キノコのコマ打ち作業を行った。地域のお年寄りや、近くのケアハウスいわかがみのお年寄りにも参加を呼びかけ、ともに作業しながら交流を深めた。
 同所は村の豊かな自然の幸・山菜やキノコを地域資源として観光農園に活用しようと、一昨年から準備を進めている。キノコは「奥山で採る、から里山で育てる」をキーワードに、ほだ木に菌を埋め込む方法や、新技術を用いて自然により近い形で栽培管理するほ場を作っている。
 今回の作業は、来年以降の収穫をめざし、地域の支障木をほだ木にして、ナメコやヒラタケ、エノキなどの種類のキノコ1万コマを打ち込んだ。
大町 推進協が大会 底辺拡大を 囲碁級位者 腕前競う
 大町市のアルプス囲碁村推進協議会(西澤義男会長)は24日、第2回級位者大会をアルプス囲碁村会館で開いた。初心者に門戸を広げた大会へ、子どもからお年寄りまで約20人が出場し、楽しみながら腕前を競った。
 大会には25〜7級のB組に12人、上級の6〜1級のA組に9人が出場。勝利者同士が対戦する「スイス方式」で、各部門の総合順位を決めた。入門したばかりの子どもが大人と碁盤をはさみ、不慣れな手つきながらも、楽しそうに碁石を並べていた。
健康と長寿願い交流 大町市社地区が敬老会
 大町市の社地区社会福祉協議会(裄V滋益会長)は24日、地区内の高齢者を対象にした敬老会を大町温泉郷・黒部観光ホテルで開いた。75歳以上の住民ら約150人が出席し、食事やアトラクションを楽しみながら交流を深めた。
 会場では、大町東小学校児童ら地元の子どもたちによる発表や、カラオケなどさまざまな催しが来場者を出迎えた。どんぐり保育園の園児からはお年寄りの健康と長寿を願う花束が贈られ、代表の勝野長人さん(94)と本田成子さん(79)が受け取った。
 地区社協では毎年、高齢者の交流を生きがいづくりにつなげようと、農繁期を避けた6月ごろに敬老会を開いている。
「食育」で試作調理も 池田松川学校給食センター起工
 池田松川学校給食センターの老朽化に伴う改築工事の安全祈願祭と起工式が26日、松川村の松川中学校敷地内の建設地で行われた。関係者約70人が参列し、新施設が無事に完成することを願った。新施設は平成25年2月末の完成、新年度から稼働を予定している。
池田松川学校給食センターは、昭和56年に現在使用している池田町の施設が建設された。施設の老朽化などから池田松川施設組合で協議し、移転改築となった。
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6月の一覧
屋上レストハウス 7月中旬リニューアル 黒部ダム観光放水始まる
 大町市を基点とする観光ルート、立山黒部アルペンルートの黒部ダムで26日から、観光放水が始まり、トップシーズンを迎えた。迫力ある水の姿を一目見ようと訪れた観光客たちの姿でダムサイトはにぎわい、山岳観光ならではの「涼」を感じていた。
 ダムからは毎秒15立方bの水が吹き出し、陽光を受けて7色の虹が二重に輝いていた。車いすやベビーカーでも楽しめるバリアフリーの観光放水展望ステージや新展望広場では、訪れた観光客らが水しぶきを感じながら間近に迫る放水を楽しんだ。

2012年6月27日(水)付