2012年７月４日付

「小谷野豚」山地放牧始まる　JAと村　消費拡大に力
　ＪＡ大北と小谷村が消費拡大に力を入れる、同村特産の放牧豚「小谷野豚」の飼育が、ことしも始まった。
　放牧野豚は中山間地域の農業生産の拡大と特産物の創造をめざし、ＪＡの呼びかけで始まった事業。ケージなどで周りを囲っただけの山地で、早い農家は５月から放牧し、約４か月育てて出荷される。今では安全安心の地域ブランド食材として定着した。ことしは５軒の生産者が初冬まで２００頭の放牧に取り組んでいる。

〝２回目の成人式〟祝う　小谷中同窓生40歳節目に
　小谷村の小谷中学校の昭和61年度卒業生が30日、ふるさと小谷村で「２回目の成人式を祝う会」を開いた。地元の有志が自分たちが40歳となった年の節目に合わせ、成人式のように同級生が一堂に集まる場を設けようと企画。66人の同窓生のうち、約半数が集まった。青春時代立ち返り、互いのつながりを深めた。
　当日は小谷中学校の厚意により、校内を見学。参加者は懐かしい母校で再会を喜び合った。校舎は改装されていたものの、自分たちが学んだ雰囲気は当時のまま。懐かしい風景に大いに盛り上がっていた。
　懇親会はサンテインおたりで行われ、昔の写真のスライドショーを見たり、互いの近況や情報交換をして交流を深めた。

死亡事故多発警報に人波作戦　大町市　安全運転意識を啓発
　大町市内で相次いだ交通死亡事故を受け発令された「交通死亡事故多発警報」に合わせ、関係機関は２日、のぼりで交通安全を啓発する「人波作戦」を国道１４７号旭町信号交差点付近で実施した。通勤時間帯に通過するドライバーたちに、安全意識を促した。
市や大町署、北安曇地方事務所、大町地区交通安全協会、市交通指導員など約45人が参加。安協の制服姿で、「交通安全」や「スピード落とせ」などと書かれたのぼりを掲げアピールした。
市内では昨年11月以降たびたび死亡事故が発生し、特に５月から６月中旬にかけては３件の交通死亡事故が頻発し、市は６月27日から約１か月の警報を発令した。今回の人波作戦をはじめ、交通指導所や放送による広報で、交通事故防止に向けてルールの徹底やマナー向上に努めるよう呼びかける。

スキー選手42人受賞　白馬村　スポーツ功労者を表彰
　白馬村でこのほど、スポーツで優秀な成績を収めた、村出身の選手に対する表彰式が開かれた。昨シーズン、スキーのワールドカップノルディックコンバインドで、総合２位を獲得した渡部暁斗選手(24)＝北野建設＝をはじめ、国内外の大会で活躍したスキー選手延べ42人が受賞した。
村役場多目的ホールで行われた式典では､ことし４部門で表彰が行われ、村スポーツ功労賞に全国大会で優勝を果たした５人、村スキークラブ特別賞を渡部選手を含めた４人のトップ選手が受賞した。村長と村スキークラブ会長が各部門で、受賞者一人ひとりに賞状を手渡し、ねぎらった。

夏シーズン快晴スタート　小谷　風吹岳観光協が山開き
　小谷村北小谷の風吹岳観光協会（中村勲会長）は30日、恒例の「風吹岳山開き」を開き、夏シーズンの開幕を祝った。数年ぶりの快晴に恵まれ、最高の登山日和に。県内外から開山を待ちかねた１００人余の山愛好家が参加。ブナの新緑や登山道に咲く山野草を楽しみながら、山頂を目指した。
　同山は北アルプスの後立山連峰、白馬岳の北にあり、標高１８８８㍍。山頂には北アルプスで最大の面積を持つ神秘的な高山湖・風吹大池があり、池の南から天狗原・白馬大池方面に向かう登山道となっている。
　北小谷風吹荘で開山式、風吹大池で安全祈願祭が行われた。風吹大池の神秘的な美しさが登山者を魅了した。参加者は美しい湖面を前に、全員でかしわ手を打ってシーズン中の安全を祈った。

万引や有害サイト防止　大町市で青少年健全育成啓発
　大町市や関係機関・団体は２日、青少年健全育成運動の街頭啓発をアップルランドデリシア大町駅前店やＪＲ信濃大町駅で実施した。
７月の「青少年の非行被害防止全国強調月間｣､県の｢青少年に有害な社会環境排除運動強化月間｣､｢社会を明るくする運動強調月間｣にあわせ､万引の防止やインターネットの危険などを呼びかけた。
市や県、大町署、子ども会育成会や民生児童委員協議会、学校やＰＴＡ関係者など、14団体約30人が参加。チラシやポケットティッシュを配り、子どもたちに窃盗罪の万引や有害サイトへのアクセスなどをさせないように喚起した。
大町市青少年育成市民会議会長の牛越徹市長は「一人ひとりに気持ちを込めて話しかけながら渡せば必ず伝わる。私たち一人ひとりの問題。地域社会で青少年を健やかにはぐくみたい」と話した。