文化財から歴史学ぶ 仁科路研究会 白馬東山麓巡り
 大北地域の郷土史などを学ぶ、仁科路研究会(荒井和比古会長)は4日、住民を交えた学習会「白馬村東山麓地区文化財巡り」を村内で開いた。地元の民俗・思想史家の田中欣一さんの案内で、神社仏閣や石碑などを巡り、地域の歴史を見つめ直した。
参加者は会員と一般参加者約20人。佐野から嶺方地区までバスや徒歩で移動し、国の重要文化財に指定される沢渡神明宮や、西行法師の伝説にまつわる二僧塚などを訪れ、田中さんから歴史的背景を学んだ。
社会貢献で道路環境整備 県建設業協会大北支部 草刈ボランティア
 県建設業協会大北支部(西沢信男支部長)は3日、国道148号や主要県道などで草刈りボランティアを実施した。グリーンシーズンの観光客の本格的入り込みを前にした恒例の地域貢献作業。同支部に所属する30社や大町建設事務所から約80人が参加し汗を流した。
 作業場所は、多くの観光客が利用する国道148号と主要県道2路線の延長35`、農具川沿い1・9`。豊かな大北の自然景観が満喫できる道路環境を目指し、参加者たちは草刈り機のエンジン音を響かせていた。
山野草 初の現地学習 小谷村公民館が教室
 小谷村公民館はこのほど、生涯学習講座の一環として山野草教室を開いた。貴重な山野草が、乱獲等で日本各地で減少しつつあることから、自然豊かな同村で保全への意識を高めようと、山歩きしながらの現地学習を初めて実施した。
 山野草に詳しい元理科教諭の松田泰尚さんを講師に、同村北野地区の登山口から風吹大池に至る登山道を歩いた。松田さんは「このコースに咲く山野草は、栂池自然園や八方尾根の山野草と違って、花期は短いが、種類は豊富」と紹介。深緑の登山道を進んでいくと、高山植物の宝庫で、イワカガミ、タニウツギ、アカモノ、マイズルソウなど早春から初夏に咲く多くの山野草を確認することができた。それぞれの山野草の特徴など、専門家のわかりやすい解説を聞きながら熱心に観察し、「いつまでも大切に守りたい」と決意を新たにしていた。
キャリア教育「先人に学ぶ」 美麻小中学校 美麻珈琲の塚口さん講演
 大町市美麻の美麻小中学校(山浦和彦校長)では本年度、小中併設を生かした一貫教育を取り入れ、地域連携教育や一貫したキャリア教育などを行っている。4日、「先人に学ぶ」講演会の第1弾として、「美麻珈琲(コーヒー)」代表の塚口肇さんを招き、外から見た美麻の魅力や将来の夢のかなえ方について学んだ。
同校では、義務教育9年間を一貫して捉える教育に着手。小1〜小4を夢を探す基礎期、小5〜中1を現実を見据える充実期、中2、中3を希望に向けて羽ばたく発展期とし、学力形成、健康な体作り、地域と協働のふるさと学習など、継続的なカリキュラムを整える。いわゆる「中一ギャップ」解消や早期からのキャリア教育による社会的意識醸成などが期待される。
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7月の一覧
木崎湖の美化に汗 漁協と昭電が清掃作業
 木崎湖漁業協同組合(西沢武一組合長)は5日、グリーンシーズン恒例の湖畔清掃を行った。組合員のほか、同湖の放流で発電事業にかかわる昭和電工大町事業所社員も作業に加わり、山紫水明の地、大町を象徴するひとつ、同湖の美化に汗を流した。
 16人が参加し、浅瀬を中心としたボートからの湖底清掃や湖畔のごみを拾い歩く2班に分かれ作業を進めた。
湖底清掃では柄の長い網など使い、湖底に埋もれた空き缶やタイヤなど拾い上げていた。

2012年7月6日(金)付