広域連携で振興策を 職員同士が交流会 小谷村と新潟県糸魚川市
小谷村と新潟県糸魚川市は11日、職員同士の交流会を糸魚川市民会館で開いた。合わせて約40人が出席し、県境をまたぎ隣接する自治体同士の広域的な連携を、観光や地域の振興に役立てようと意見を交わした。
 両市村は市側がことし、「塩の道まつり」につなぐ「塩の道起点まつり」を開いたことを受け、来年以降に2つの祭りを結ぶ、新企画を盛り込むことで合意。歴史になぞらえ、昔ながらの製法で作った塩を、海から古道をたどって山まで運び、イベントを盛り上げる。北陸新幹線の開通を控え、さらなる誘客の拡大に生かすねらいだ。
安全な登山呼びかけ 夏山常駐パト結隊式
 県山岳遭難防止対策協会(会長=阿部守一県知事)は12日、夏の北アルプスの山岳遭難防止を図る「夏山常駐パトロール隊」の結隊式を大町署で開いた。経験、知識のある隊員らが、北アルプスの現場で同日から8月20日までの40日間、登山者の遭難防止や正しい登山の普及、啓発を図る。
 隊員委嘱を受けたのは、県内外の平均年齢42・9歳の男女30人。北部地区隊員15人は後立山連峰、南部地区15人は槍・穂高連峰で活動する。同隊は昭和38年から活動を開始し、今年50周年を迎える。登山者が認識しやすいよう隊の名称を「夏山遭難防止常駐隊」から変更した。
コマクサ見ごろに 白馬五竜高山植物園 フラワーイベント14日から
 白馬村で開催されている「白馬Alps花三昧」のメーン会場の一つ、白馬五竜スキー場の「白馬五竜高山植物園」で、高山植物の女王といわれるコマクサが見ごろを迎えている。
 コマクサは高山帯の砂れき地に咲く高山植物。同園では5万株のコマクサが植栽されており、赤やピンク、白の美しい群生を自然遊歩道をトレッキングしながら観賞することができる。美しい花に親しんでもらおうと、14日から16日までの3連休に「コマクサフラワーイベント」を予定。多くの来場を呼びかけている。
陸ワサビ栽培の関心高く 大北農振推進協が定植講習会
 陸(おか)ワサビの産地化に取り組む大北地区農業振興推進協議会(宮澤敏文会長)は10日、林間ワサビの定植講習会を大町市美麻のほ場で行った。大北各地から40人以上が参加、陸ワサビ栽培への関心の高さが伺えた。
 技術指導や取引含め、各地で陸ワサビ栽培に携わる安曇野市の大手ワサビ加工メーカー・マル井の職員が講師を務め、実際に定植作業を実演しながら正しい定植の仕方や農薬使用の注意点など説明した。
遺品手に70年の絆感謝 戦争遺族 大町の平林さん
 大町市文化会館で昨年12月17日に上映されたドキュメンタリー映画「大本営最後の指令〜遺された戦時機密資料が語るもの〜」に登場した、山岸昌司海軍飛行兵曹長のめいで、大町市常盤、平林峰子さん(63)は、自らも出演している映画を鑑賞後、同市社の実家で叔父の写真を整理している際に、当時を物語る新聞の切り抜きを見つけた。これを機に多くの縁が重なり、山岸さんの当時の様子を再確認した平林さんは、不思議なめぐり合わせと絆に感慨を新たにしている。
 山岸さんは旧制の池田実科中学校2年の15歳のとき、横須賀航空兵予科練習生に志願し、昭和17年(1942)、空母翔鶴に配属された。雷撃機のパイロットとして南太平洋海戦で同年10月26日に空母ホーネットを攻撃し戦死した。享年22。
地物野菜「おすそ分け」 大町市 百姓やが直売所オープン
 大町市常盤で農場を経営する、認定農業法人・信濃百姓や(佐藤ひふみ代表)は同市社の県道大町明科線の社歩道橋南側に農産物直売所を開いた。安心安全な地物野菜を格安で「おすそ分け」の気持ちを込めて提供する。
 百姓やは、無化学肥料で育てた野菜で、首都圏の大手スーパーチェーンに産直野菜を提供する契約農場。直売所はその実績を生かして、安心安全な地物野菜のほか、季節の果物、花などを販売する。14日から1週間は夏野菜の売り出しを予定している。
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7月の一覧

2012年7月13日(金)付