暴力追放と交通安全 大町市民大会で推進の輪
 大町市は14日、暴力追放・交通安全推進市民大会を大町市文化会館で開いた。暴力団排除条例が制定され、死亡事故多発警報が発令されている中で、市民が暴力追放と交通安全を推進する輪を広げ、安心安全のまちづくりを目指すことを誓った。
 今年は初めて、「わが家のセーフティリーダー」として活躍する大町南小学校6年生が赤い帽子をかぶり受付を務め、訪れた市民を迎えた。振り込め詐欺などが暴力団の資金源となり、痛ましい交通事故が相次ぐ中、地域が一体となり協働の力で暴力追放・交通安全推進の輪を広げる大会宣言を採択した。
福祉向上に役立てて 大町高校 バザーの一部売上金社協へ寄付
 大町高校は12日、文化祭「白嶺祭」バザー売上金の一部を市社会福祉協議会へ寄付した。縁日販売係長の宮澤和久さん(17)=松川村西原=が市社協を訪れ「協力してくれた人たちのたくさんの気持ちが詰まっている。福祉向上のために有効に使ってください」と届けた。
 恒例となっている文化祭バザー売上金の寄付。ことしのバザーは、4日間の文化祭期間中(6月29日〜7日2日)、2日間で実施、販売物品の提供など学校周辺の住民からも多くの協力を得た。売上金のなかから1万円を市社協への寄付に充てた。
天空の鉄道と登山史 ユングフラウ100周年展 大町市山博
 大町市立大町山岳博物館で14日、スイス政府観光局との共同企画展「ユングフラウ鉄道全線開通100周年記念・スイス山岳観光の黄金期と日本人」が始まった。山と水、山岳交通というスイスと共通点を持った大町で、「天空の鉄道」と呼ばれる路線とスイス山岳史を拓いた日本人の活躍をたどる。
 展示では、美しい写真の数々やパネルでユングフラウ鉄道やスイスアルプス、ユングフラウに日本人で初登頂した加賀正太郎や、アイガーの東山稜を世界初登はんした槇有恒を紹介。槇有恒は日本山岳協会長を歴任し、昭和20年代に大町市に疎開するなど当地と縁も深い。同館が収蔵するゆかりの品や当時の山岳装備など公開している。

 企画展は10月21日まで。ミュージアムトークは7月15日、8月11・18日、9月23日、10月7・20日。9月16日には、モンベル代表で冒険家の辰野勇氏のトークショーが開かれる。
夏山登山の事故防止 北ア北部遭対協が相談所

 夏山登山シーズンを迎え、北アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会は14日から、大北地区7か所の登山道入り口に夏山登山相談所を開設した。14日−16日、20日−8月15日まで開設。期間を通して協会員や山案内人組合員らが、単独登山を避けることや落雷への注意、体調管理の徹底などを呼びかける。
 昨年の夏山シーズン(7、8月)には大町署管内で15件(前年比10件減)の山岳遭難が発生。主な原因は滑落、転倒だった。
地元の旬野菜知る 白馬北小3年体験学習
 白馬村の白馬北小学校3年生60人は10日、同村A・コープ白馬店で「5 A DAY(ファイブ・ア・デイ)食育体験学習」を行った。東京都の一般社団法人ファイブ・ア・デイ協会が、次世代の子どもたちに野菜や果物について知識と理解を深めてもらおうと、全国で展開している取り組み。
 「健康のために1日5皿分(350c)以上の野菜と200cの果物を食べよう」をスローガンに、企業や行政と連携し野菜・果物を中心とした幅広い食育活動を行っている。
 児童は同協会の食育インストラクター綱島裕子さんからバランスとの取れた食事の大切さについて講義を受け、「緑黄色野菜・淡色野菜」「地元の野菜」「旬の野菜・果物」など、5つの質問に沿って1000円以内で買い物をするゲームに挑戦した。
トップページ

●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C)2010 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.

7月の一覧
山内さんが書道展 池田町の展望美術館
 池田町の北アルプス展望美術館(新美康明館長)安曇野ギャラリーで14日、書家・山内清香さんの作品展「山内清香 書に遊ぶ」が始まった。従来の書の形にとらわれず、焼き物や絵とコラボレーションさせた書など書の可能性を探り、製作された約70点の作品を展示している。8月19日まで。
 高校時代から本格的に書を始めたという山内さんは、紙に限らず、陶器や木なども素材を用いて、象形文字やかな文字、漢字などを描いている。
 オープニングセレモニーで山内さんは、「展示を通して人とのつながりができるうれしい気持ち」を表して「鹿鳴(ろくめい)饗宴」の古代文字を1・8b×5・4bのパネルに記した。それぞれの文字の象形を、女性ならではの繊細さを見せながらもダイナミックな筆運びをみせていた。

2012年7月15日(日)付