平地栽培で農業離れ歯止め 中谷あおものの会 運営資金にカボチャ定植
 小谷村中土の有志でつくる「中谷あおものの会」はこのほど、中谷西地区下部の共同畑で冬至用カボチャの定植作業を行った。
 同会は地域生産者の高齢化が進み、農業離れが深刻な問題となっている地区で、村の特産の山菜を山で収穫するのでなく、高齢者でも取り組みやすいように平地で栽培し、農地荒廃に歯止めをかける活動を行っている。
 畑作りは、山菜栽培の事業を展開していく上で、山菜シーズンの合間を利用して作物を作り、運営資金に充てる計画。ことしは25eの畑に2000本の苗を植えた。
北信越大会で準優勝 女子ソフト「アヴァンセプラス」
 県内の女子ソフトボール選手でつくるチーム「アヴァンセプラス」はこのほど、35歳以上の女性が出場する第17回エルダー北信越大会で準優勝を果たした。練習場所である大町市の住民たちからの応援に応え、培った練習の成果を発揮した。
チームは練習場所の確保にも苦労するなか、本年度から市内チームの仲介で、常盤の上一グラウンドを中心に練習を続けた。地元大町ソフトボールクラブから、経験豊かな65歳以上のハイシニアチームが練習試合にも協力し、互いの技術を高めてきた。
北信越大会には各県を代表する12チームが出場し、トーナメント戦で優勝を目指した。アヴァンセプラスは初出場ながら、初戦で昨年度準優勝チームを破り、大会を勝ち進み2位の快挙を成し遂げた。
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7月の一覧
池田町 旧園舎再生 文化発信に 会染望岳庵がオープン

 池田町会染に元保育園の園舎を再生した多店舗施設「会染望岳庵」が完成、構想から改築までを手がけた「山風舎」(さんぷうしゃ・曽根大史代表)の店舗が、26日にオープンした。クラフト、家具、薪(まき)ストーブなどの展示販売を通じ、安曇野からの暮らしと文化の発信を目指す。
100歳の記念に寄贈 池田町の窪田さん 浅原六朗 詩・句集300冊
 池田町4丁目の元医師・窪田義信さん(100)は25日、自身の100歳の記念に、町へ本を寄贈した。池田町出身で詩「てるてる坊主」をつくった浅原六朗関連の本で、窪田さんは「浅原先生は池田町の誇りであり、文化。この本を多くの人に読んでもらうことで、町の文化発展に貢献できれば。浅原先生に親しんでもらえると思う」と期待を込めた。
 窪田さんが寄贈したのは、浅原六朗の詩集「てるてる坊主の歌」200冊と句集「天衣百韻」100冊。窪田さんが人々に伝えたいというメッセージ「うたはこころのふるさと ひとはこころのたびびと」を添えて勝山隆之町長に手渡した。勝山町長は「寄贈いただいた、池田町にちなんだ浅原先生の本を大事に使わせていただき、文化を継承する気持ちを大切にしていきたい。浅原先生のすばらしさを伝えていきたい」とお礼を述べた。
 寄贈された本は、町内小中学校や高校、養護学校、図書館などで青少年育成のために利用される。
小谷村千国で秋葉神社例大祭 迫力の取組 子ども相撲
 小谷村千国で24日、秋葉神社例大祭が行われ、地元の子どもたちによる伝統の奉納相撲大会が行われた。保育園から小学生まで、力自慢が参加して好勝負を繰り広げた。
 奉納相撲は30年ぐらい前までは村内のほとんどの祭りで実施されていたが、しだいに少なくなり、村内でも行われる地区は少なくなっている。千国でもかつては青年団による取組が行われるほど盛んだったが、少子高齢化が進み、現在は次代を担う子どもたちによる奉納相撲として実施している。

2012年7月27日(金)付


白馬村 山の版画家 畦地梅太郎 生誕110年記念し作品展
 木版画家・畦地梅太郎(1902〜99)の生誕110年を記念した作品展(大糸タイムス社後援)が8月26日まで、白馬村八方尾根のうさぎ平テラスで開かれている。山を愛し、「山の版画家」と評される作家の作品約90点が、北アルプスを会場に展示されている。
 畦地は愛媛県北宇和郡二名村(現三間町)の山あいに生まれ、幼少期から山と親しんだ。山の風景や山男、家族などをテーマに、素朴な表現の作品で知られる。山の上でスケッチし、晩年は東京都町田市のアトリエで作品を制作、同市の名誉市民にも選ばれた。