伝統の狂拍子と奴唄奉納 小谷中土の諏訪神社例大祭
 小谷村中土の大宮諏訪神社の例大祭が26日、神社境内で行われた。県の無形民俗文化財に指定されている伝統芸能の「狂(くるん)拍子」と、五穀豊穣祈願と社会風刺が盛り込まれた「奴(やっこ)唄」などが奉納され、珍しい祭りを見ようと多くの人々でにぎわった。
 奴唄は、為政者に対し日々の不満を歌に込め、ハレの日の祭りの1日だけ、無礼講として披露することが許されたことから始まった地域の伝統芸能。
 ことしは1番に猛暑と熱中症の心配、2番に国政不安、3番にロンドン五輪の活躍と村の明るい未来を願う気持ちをこめた唄が披露された。
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8月の一覧
画文集♂潤@旧友と再会 大町で原画展 飯沼さん来場
 ボンネットバスの走る大北安曇野など故郷の風景絵画をまとめた画文集「懐かしの松本電鉄 思い出バス120景」を出した安曇野市出身の作曲家・飯沼信義さん(73)=東京都国立市=は24日、画文集原画展(塩原書店主催)会場となっているデリシア大町駅前店内の同書店を訪れた。駆けつけた旧友との再会を喜び、来場者のサインに応えるなど画文集が縁で生まれた出会いに表情をほころばせていた。
 原画展会場には、画文集に収められた作品のうち25点の原画が飾られた。故郷である大町や安曇野で過ごした少年時代の記憶をたどりながら描いた昭和30年代を中心としたボンネットバスが走る風景水彩画が並ぶ。
 「懐かしい人々と再開することができた」と飯沼さん。駆けつけた多くの旧友らに囲まれながら、談笑し、当時の思い出などに浸っていた。
咲き誇る大輪のヒマワリ 大町市美麻 中山高原で見ごろ
 大町市美麻の中山高原で大輪のヒマワリが咲き誇っている。県北安曇地方事務所農政課の進める「北アルプス山麓おひさまニコニコひまわりプロジェクト」の一環として、大町地区農業推進協議会が菜の花農業生産組合(竹折敬喜組合長)の約30eのほ場で、同組合の協力を得て手押し種まき機で種まきを実演。今月20日ごろから見ごろを迎えている。
 今後同組合では10月上旬に収穫作業を行い、下旬に搾油作業を行う予定。
園児の遊戯や歌謡ショー 大町市平地区敬老会 200人参加 長寿祝い交流
 大町市平地区の敬老会が25日、平公民館で開かれた。子どもたちの遊戯や歌謡ショー、カラオケなどさまざまな催しで、同地区在住の満75歳以上となった約200人を祝い、交流した。
しらかば保育園児から、敬老者を代表して野口地区の宮野寛さんと新郷地区の玉井マツさんに花束が贈呈された。敬老者全員に向けて「これからもずっとずっと元気でいてください」とメッセージが伝えられると、参加者からは笑みがこぼれていた。
アトラクションでは、平地区などの保育園、幼稚園児からかわいらしい遊戯や鼓笛、市内の劇団「養老劇団」による歌や踊りのステージが披露された。にぎやかな踊りや歌に、参加者はリズムに乗ったり歌を口ずさんだりと盛り上がっていた。
白熱試合繰り広げる 大糸杯TSC選手権大会

 大北ソフトボールクラブ協議会(TSC、滝沢元一会長)は26日、第21回大糸タイムス杯TSC選手権大会(本紙後援)を大町市の昭和電工グラウンドで開いた。大北管内や県内のクラブチームがトーナメントで白熱した試合を繰り広げた。
大北地域で交流試合を通し、ソフトボールの振興と技術向上をめざして平成4年から開いてきた大会。ことしは安曇野市と下諏訪町からチームを招待し、交流した。

2012年8月28日(火)付


大町市木崎湖 手作りお面でパレード 原始感覚美術祭ワークショップ
 大町市木崎湖畔で開かれている「原始感覚美術祭2012」で26日、絵本作家・スズキコージさん(64)=神戸市=によるワークショップ「お面でパレード」が開かれた。子どもから大人まで約60人の参加者が、思いおもいに作りあげた仮面を身に着け湖畔を練り歩いた。
参加者は海ノ口公民館で、段ボールや身近な草の葉っぱ、絵の具やひもなどを組み合わせ、思いおもいのお面や妖精の羽などを作り上げた。
一同は色とりどりの出来上がった面を身に着け、湖をバックに記念撮影。ウッドベースやサックス、フルートや小太鼓などで音楽を響かせながら木崎湖畔の田園を練り歩き、公民館に戻った。庭で円を描いて踊り、参加者はそれぞれの思いを解放した。