高山植物の生態保全 白馬八方で外来種除去 白馬村の「八方尾根自然環境保全協議会」(太谷陽一会長)はこのほど、八方尾根自然研究路で、外来種の除去作業を行い、貴重な高山植物や在来種の生態保全につとめた。 八方尾根では近年、北米原産で環境省の要注意外来植物に指定されているイタチハギや、高山には生育しないヨモギやヤナギなどの植物が多く見られ、貴重な高山植物の植生に深刻な影響を及ぼしているという。作業には協議会のメンバーや観光関係者、ボランティアらが多数参加。グラードクワッドリフト周辺で抜き取り作業に汗を流した。 |
黒部ダム建設の歴史 大町温泉郷で記録展 平成25年に迎える黒部ダム建設50周年の節目に合わせ、大町市の大町温泉郷「くろべ路」で1日から、「くろよん建設記録展&映画『黒部の太陽』写真展」が行われている。黒部ダム観光の玄関口で、ダムの歴史や映画の魅力の一端に触れられると、観光客が立ち寄っている。入場無料、10月31日まで。 会場には、石原プロ協力による映画「黒部の太陽」シーン約20点や、関西電力提供のくろよん建設当時の写真約20点、関西電力OBの岩見孝之氏が提供する大糸タイムス紙や日本経済新聞の特集記事などのパネルが並ぶ。建設当時の様子を再現した、高さ3bほどのミニチュアセットも飾られている。 |
伝統のぼろ織り体得 小谷で養成塾スタート 小谷村と村の有志でつくる「小谷ぼろ織りの会」主催による、本年度2回目の「織り姫養成塾」が今月から、おたり名産館でスタートした。 ぼろ織りは昔の着物や野良着などの古布を細く裂き、はた織り機で新たな布を織り込む昔ながらの伝統工芸。養成塾は伝統を今に伝えて村の文化向上に資する人材を養成する目的で年2回開いている。 |
芸術センス光る逸品 サン・アルプス大町 9日までねんりんピック展 高齢者の文化・スポーツの総合祭典「2012信州ねんりんピック」の作品展が9日まで、大町市のサン・アルプス大町で開かれている。県内各地の60歳から101歳がつくりあげた日本画や油絵など絵画から彫刻、和紙絵や切り絵など手工芸まで近年でもっとも多いの芸術センスの光る作品314点を見ることができる。大北地区からは68点が出品され、14点が入賞している。 信州ねんりんピックは、高齢者の生きがい、健康づくりのなかで明るく活力ある長寿社会をつくっていこうと昭和47年から毎年開いている。大町市では、初めての開催。県での入賞作品の表彰式は10月なかばを予定している。県知事賞や県長寿社会開発センター理事長賞に入賞した作品は、来年、高知県で開催される第26回全国健康福祉祭こうち大会美術展に出品する。 |
防犯ポスターで意識向上 小中生から267点 大町署で大北地区審査会 大北地区防犯ポスターコンクールの審査会が5日、大町署で開かれた。ことしは大北地域の小学4年生から中学3年生までの児童、生徒から267点が出品され、各学年の優秀賞作品が決まった。優秀作品7点は県のコンクールに出品される。 同コンクールは、小中学生の防犯意識の向上や啓発を図っていこうと、毎年小中学校から作品を募集している。応募数が94点と多かった5学年からは2点が優秀賞に選ばれた。 |
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2012年9月8日(土)付
草木染で地域文化知る 大町 仁中生が体験学習 大町市の仁科台中学校3年生は5日、同市大原の信濃大町草木染め研究会(猪又毅代表)で、草木染の体験学習を行った。 同中の「仁科タイム(総合学習)」の一環で、草木染に興味を持つ13人が参加した。アヤメからの抽出液でコースターやハンカチ、手ぬぐい、アザレアからの抽出液でTシャツを染めた。 水洗い、媒染処理などを繰り返し、タオルで水分を取って干すという、手間のかかる作業に一日がかりで取り組んだ。仕上げた作品は、9日に中山高原の売店で販売し、草木染を地域の特産品に育てようとする同研究会の取り組みに協力する。 |