滑稽な姿で練り歩き 小谷村 千国諏訪神社「ささら祭り」
 小谷村千国の千国諏訪神社で9日、例祭が開かれた。同祭は別名「ささら祭り」と呼ばれる奇祭として有名。村の若者有志らがユニークないでたちに身を包み、竹の先を細かく割ったささらを、男根型の棒にすり合わせ、滑稽な姿で踊る。
 すり合わせたときにサラサラと奏でる音が、稲穂のすれ合う音で五穀豊穣を祝うという意味があり、突かれた女性は子宝に恵まれるといわれている。歴史に詳しい住民によると、昔はささらのみを用いていたといい、現在の形になったのは100年くらい前からという。
 珍しい祭りをひと目見ようと、多くの観光客らが訪れた。写真愛好家のバスツアーも組まれるなど、内外の関心の高さがうかがえた。
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9月の一覧
過ぎ行く夏 頭上に咲く大輪 竈神社例大祭で奉納花火
 夏の終わりを告げる大町市の風物詩、竈(かまど)神社例大祭が8、9日に開かれ、流鏑馬(やぶさめ)太鼓や奉納相撲で秋の豊作を祝った。前夜祭の8日夜には恒例の奉納花火が打ち上げられ、集まった住民が真上に咲いた光の大輪に、過ぎ行く夏を見送った。
 会場の西公園グラウンドでは、午後7時ころから単発の打ち上げ花火が上がる中、住民が訪れにぎわい始めた。芝生に腰を下ろした市民たちは、至近距離から上がる花火の音と光の芸術を堪能した。
合唱団が成果披露 松川 クリスタルシンフォニー

 松川村すずの音ホールで8日、恒例のクリスタルシンフォニーコンサート2012(クリスタルシンフォニー部会主催)が開かれた。すずの音子ども合唱団、松川小学校合唱団、松川中学校合唱部、すずむし合唱団がそれぞれ練習の成果を披露。小さい子どもからお年寄りまでが、持ち味を生かした歌を熱唱した。
小谷から池田 たすきつなぐ 大北縦断駅伝 大町市Cが優勝
 大北5市町村のチームがたすきをつなぐ第62回大北縦断駅伝大会(大会長=原田忠昭・北安曇郡体育協会長、大糸タイムスなど後援)が9日、行われた。市町村の連帯感を深める秋のスポーツイベントとして長い歴史を誇り、長距離選手の競技力向上に大きく貢献している。大北とオープン参加の白馬村の姉妹都市・河津町から12チームが参加して、小谷村から池田町までの8区間50・2`でたすきをつなぎ、大町市Cが優勝を飾った。
大町の魅力 子どもたちと絵に 観光大使仁科さん ロケで来市

 大町市の「信濃大町観光大使」第1号として任に当たる女優の仁科亜季子さん(59)は9日、テレビ番組のロケで大町市を訪れ、市内の子どもたちと協力して大町の魅力を込めた絵を描き、触れ合った。観光大使制度が発足して初の大きな活動となった。
「三蔵呑み歩き」にぎわう 地酒と大町の魅力に酔う
 大町市内の酒蔵3社(三蔵)と本通り一帯で8日、「第5回 北アルプス三蔵呑(の)み歩き」(同実行委員会主催)が開かれた。参加者が三蔵を訪れて地酒を味わい、本通り周辺を歩いて大町を楽しむイベント。
三蔵は「金蘭黒部」の市野屋商店、「白馬錦」の薄井商店と「北安大国」の北安醸造。今回は午後3時に三蔵一斉に酒だるの鏡開きを行って開幕、個性豊かな地酒の数々を提供した。参加者は20代のグループや家族連れも多く、本通り一帯はにぎわいをみせた。

2012年9月11日(火)付