歴史にふれ魅力再発見 白馬里山道中で峰街道歩く
 白馬村公民館主催の生涯学習講座「白馬里山道中」がこのほど開かれた。歩きながら村とその周辺の文化と昔をしのび、歴史にふれる村民参加の里山トレッキング。10日は白馬小谷研究社の田中元二さんを講師に、美麻の峰街道を歩いた。
 峰街道はかつて白馬・大町方面から善光寺を目指した旅人の古道。大町側の湯の海地区から尼子山のすそ野、竹ノ川に至る尾根筋を歩いた。
 沿道の石仏や道標が各所に残り、いにしえの人々の信仰のあつさがうかがえた。街道からは大町から小谷の山並みが一望でき、夏から秋へと移りゆく高台の風景から、忙しい日常で見過ごしがちなふるさとの魅力を再発見していた。
太鼓で地域愛はぐくむ 田楽座招きワークショップ
 大町市で歌舞劇団・田楽座=伊那市=の公演を企画する「田楽座を楽しむじゃね〜会」(越山秀雄会長)はこのほど、地域の子どもたちを対象にした太鼓ワークショップの初回を大町商工会館で開いた。観劇と演奏体験を通じて子どもたちにふるさとを心に残してもらおうと願いを込める。
 ワークショップには定員を上回る33人の小中学生が参加。田楽座や流鏑馬(やぶさめ)太鼓の団員の指導を受け、楽しみながら元気いっぱいにばちを振るった。子どもたちは5回の練習を重ね、来年2月の公演で発表し、田楽座と共演する。
親子でオリジナル灯籠 松川村青少年育成会議 何でもチャレンジ2012
 松川村の青少年育成村民会議育成活動部会(牛越克巳部会長)はこのほど、村内の子どもたちを対象とした「何でもチャレンジ2012」を同村グリーンワークまつかわで開いた。秋祭りで昔から飾られていた祭り灯籠の伝統を知ってもらおうと、骨組みからつくる灯籠づくりに挑戦。親子らがオリジナルの灯籠をつくった。
 同活動は、体験学習の中で青少年の育成を図ろうと村内の子どもたちを対象に毎年行われている。
 参加した親子は、協力してそれぞれ自由な大きさの骨組みをつくり、和紙を張った。和紙には、絵の具や墨で絵を描いたり、画用紙を切り抜いた切り絵を貼ったりと工夫。完成した灯籠を暗くした体育館内で点灯してみると、切り絵やそれぞれが描いた絵がやわらかな明かりで浮かび上がり、歓声があがっていた。
特産化に向け栽培法学ぶ 松川村 陸ワサビ定植講習会
 大北地区農業振興推進協議会(会長=宮澤敏文県議)は11日、「陸(おか)ワサビ」の特産化を進める「北アルプス山麓ピリットさわやかわさびプロジェクト」の定植講習会を松川村西原で開いた。陸ワサビの特産化に向けて各農家が栽培に乗り出した。
同プロジェクトは、かつては北アルプス山麓に自生したり、栽培されていたワサビを、遊休農地や林間地を利用して特産化につなげようと本年度から3か年にわたって取り組む事業。4日には白馬村内で同様の講習が行われている。気温や気候など環境にあった栽培方法を学んでもらうため、南部方面でも開催した。
まつりの感動 再び 大町 やまびこフォトコン審査
 ことし8月に大町市内中央通りで行われた、大町の夏の風物詩「第34回大町やまびこまつり」のフォトコンテスト審査会が13日、大町商工会議所で行われた。ことしは市内10人から、昨年より3点多い19作品の応募があった。推薦作品には、大西力夫さんの浴衣姿で踊る踊り連を写した「スマイル、スマイル」が選ばれた。推薦、特選作品は後日本紙紙面に掲載。表彰式は10月1日、大町市役所西会議室で行われる。
審査はやまびこまつりの各委員会委員長や事務局の10人が審査員となり行われた。やまびこまつりの臨場感や楽しさ、表情がみえる作品が選び出されていった。
大北地域 銀輪で駆ける 「グランドフォンド」初開催
 大北地域を銀輪で駆ける自転車ロングライドイベント「北アルプスグランフォンド2012」はこのほど、大町市の鹿島槍スポーツヴィレッジをスタート・ゴールに初開催された。北アルプス山ろくと安曇野を広く巡る自転車イベントを通じ、地域の魅力を発信した。
 初日のウエルカムデーには「三蔵呑(の)み歩き」や竈(かまど)神社の花火大会などを案内し、家族などで広く地域を楽しんでもらうねらいを込めた。
 当日は心配された天候も落ち着き、約400人の参加者が鹿島槍スポーツヴィレッジに集い、次々とスタートした。家族らはバスで選手たちを追う応援ツアーで、長距離でペダルを踏む参加者を励ました。各地のエイドでは地域の有志がドリンクや地域食材でもてなした。
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9月の一覧

2012年9月14日(金)付