植生回復のマット敷設 八方尾根自然環境保全協がボラ
 白馬村の「八方尾根自然環境保全協議会」(太谷陽一会長)は3日、八方尾根自然研究路・第2ケルンの登山道周辺で植生回復のマットを敷くボランティア作業を行った。
 会員や観光関係者ら約50人が参加。貴重な高山植物の植生が荒廃し裸地化した箇所に、植生を保護する特殊なマットを敷設して在来種の種をまき、植生をうながす復元作業に汗を流した。
 八方尾根は希少な高山植物の宝庫として知られ、夏場は多くの登山者や観光客らでにぎわう。半面、多数の人の入山を原因とする植物の踏みつけによる人為的な枯死や裸地化、雪どけによる表土の流出など、土壌浸食・荒廃は深刻な状況となっている。このため同会では関係者が一丸となって毎年この時期にマットの敷設作業を行い、植生の保全活動に取り組んでいる。
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10月の一覧
来場者に提供 情報発信 松本駅で北アルプス山麓物産展
 大北地区農業振興推進協議会、北アルプス山麓ブランド運営委員会、同認定事業者協議会主催の実りの秋北アルプス山麓物産展は5、6の両日、JR松本駅ビルMIDORI松本店信州アルプス市場で開かれている。北ア山麓の味を求めて、たくさんの人が訪れている。
北ア山麓の知名度向上を図るため、北ア山麓ブランド認定事業者などによるブランド品や関連商品、地域ならではの特産品、加工品の試食販売会を行う。同市場内のエキナカマルシェ食堂で、山麓ブランド品などを食材とする山麓とんとん丼を提供し、全国各地から訪れる人に情報発信と販売促進をしている。
オープニングセレモニーで、同推進協議会長の宮澤敏文県議は「秋晴れで北アルプスもくっきり。物産展で北ア山麓のおいしい優れものを十分に満喫していただければ」とあいさつした。会場を訪れた人は、酒やキノコ、丹精込めた新米などを買い求めていた。
地域と列車 人の風景 大糸線全通55周年で写真展 松川

 松川村は23日まで、「大糸線全通55周年特別企画写真展〜みんなと自然と大糸線と〜」を村すずの音ホールで開いている。大糸線全通55周年と、まもなく開通3周年を迎えるリゾートビューふるさとの乗車数が5万人を突破したのを記念し、大糸線の列車とそれを取り巻く人々の生き生きとした表情を写した16点の写真を展示している。
松川小の7人北信越へ バドミントン 平林村長に出場報告
 松川村の松川小学校児童が第18回北信越小学生バドミントン選手権大会兼小学生バドミントン選手権大会北信越地区予選会(6、7日、石川県)に出場を決め3日、平林明人村長に出場報告を行った。
選手7人は、先月行われた長野県予選会に出場。
選手らは「楽しく、でも真剣にやりたい」「チームワークに気をつけて協力してがんばる」「あきらめないで、点をたくさんとりたい」などと意気込みを話した。
平林村長から「良い結果を待っています。がんばってきてください」と激励を受けていた。
集団生活知る機会に 小谷保育園 保護者が一日保育士

 小谷村の小谷保育園でこのほど、保護者が一日保育士を体験した。保育園での子どもたちのようすや保育士の指導方法などを知り、保護者と園の相互理解と信頼関係を深め、より良い子育て環境を構築するのが目的。母親が参加し、保育士アシスタントとして登園から給食まで、一日の保育の流れを体験した。
美しい錦の織物 白馬村 八方尾根紅葉見ごろ
 白馬村の八方尾根の紅葉が、ようやく見ごろを迎えている。厳しい残暑の影響で、例年より1週間から10日ほど遅れた。シーズン到来を待ちわびた登山者やトレッキング客でにぎわっている。
 八方尾根一帯は中部山岳国立公園内にあり、ゴンドラとリフトを乗り継いで八方池まで行く八方尾根自然研究路は、眺望に優れ、高山植物の宝庫。秋は「錦秋」の名にふさわしい、赤や黄色の錦の織物のような美しい景観が楽しめる。ここ数日で一気に色づきが進み、霧の中ゴンドラ終点から上部の八方池にかけて、山肌が色鮮やかに染まって見えた。

2012年10月6日(土)付