里山の自然と文化 次世代に 白馬村 有志が森林整備ボラ
 白馬村内外の有志でつくるHAKUBA Team ’98は6日から8日までの3日間、同村落倉地区の里山で「森林整備ボランティア・森づくり2012」を開いた。同会は長野冬季オリンピック・パラリンピックの時に白馬会場で大会を支えた全国各地のボランティアが中心になって発足。白馬村でのスポーツイベントのサポートや、次世代に里山の自然と文化を伝えるための環境整備ボランティアなどを続けている。
 森林整備は同会の主活動の一つ。高齢化で手入れの行き届かなくなった荒廃山林の間伐や草刈りボランティアで昔ながらの森の再生をはかっている。作業には国内外から多数が参加、保全活動に汗を流した。同地区の里山整備はここ数年の活動で成果も上々。本年度を一つの節目とし、次年度から新たな森の整備に取り掛かるという。
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10月の一覧
小谷鎌池で紅葉始まる 温暖で遅れ 来週半ば見ごろに
小谷村の鎌池(標高1190b)で、紅葉が始まっている。村観光連盟によると、ことしは温暖な天候が続いた影響で、1週間ほど遅れているといい、来週半ばころから見ごろを迎えそうだ。
鎌池はブナやカエデに囲まれた湖面に、紅葉の鮮やかな赤や黄色が反射し、幻想的な光景をつくりあげる村の名勝。最盛期には、県内外から訪れた多くの家族連れや、アマチュアカメラマンらでにぎわう。
 11日は行楽客が湖畔を散策しながら、豊かな自然にカメラを向け、思い思いに写真撮影を楽しんでいた。名古屋市から訪れた女性は「毎年すばらしい風景が見られ、楽しみにしている。ことしは来るのが少し早かった」と話した。
地域超えスポーツ交流 南小谷地区村民運動会
 小谷村の小谷中学校でこのほど、「第45回南小谷地区村民運動会」が開かれた。途中雨が降るアクシデントもあったが、スポーツを楽しみながら地域を超えて交流を深めた。
 リレーや綱引きといったなじみの種目から、土のう運びや救助訓練を盛り込んだ「災害に備えて」、長さの違うひもをおみくじのように引き当てて縛りながらいち早くゴールをめざす「おみくじゲーム」など、地域色あふれるユニークな種目を実施。子どもたちからお年寄りまで幅広い世代が楽しんだ。
乾燥の季節を快適に 白馬村 太田薬局で皮膚病講座

 白馬村の太田薬局はこのほど、乾燥する季節を快適に過ごすための皮膚病講座を開いた。同薬局薬剤師で、国際中医学専門員の山本美嶺里さんが、健康について考えるきっかけにしてほしいと、中医学の観点から保湿や食養生のポイントを話した。
自然とふれあい体験 大黒町共有林 里山がったまつり
 「第8回里山がったまつり」(横澤大行実行委員長)がこのほど、大町市の大黒町共有林炭小屋前広場で開かれた。森林のなかで体験する木登りや音楽会などで自然とのふれあいを楽しんだ。
子どもたちに山での経験をさせようと、森林を開拓して広場づくりを始めた。イベントは同所でつくった炭の売り上げ収益や会費、町内団体などからの協賛金で運営。広場には、ツリーハウスを中心に炭焼き小屋も整備した。
会場には、ロープなどを使った木登り体験やジャンボハンモック、輪投げや丸太切りなどの遊び道具やイベントを用意。栗原寛子さんらによる「森の音楽会」の演奏を楽しみながら、竹巻きパンやチーズ、卵などの薫製、豚汁など野外での食事にも舌鼓を打った。

2012年10月12日(金)付