乏しい水源にも備え 大町市美麻で消防総合訓練
 北アルプス広域大町消防署と大町市消防団は「秋の全国火災予防運動」期間中の10日、消防総合訓練を美麻地区のおおしお市民農園で行った。水源が乏しく消火が困難な環境での火災に備え、600b以上にホースを延長した消火活動を実践した。
 訓練には署員や団員、市職員、農園利用者ら約130人が参加し、園内建物からの出火によって、負傷者が出たとの想定で実施。消火活動のほか、住民の避難誘導や負傷者の救急搬送なども盛り込み、組織間の連携強化を図った。
 消火活動は火災現場から離れ、高低差が約30b低い金熊川から取水。署員や団員が機敏な動きでホースをつなぎ、ポンプ車と小型動力ポンプ7台で中継して、火災現場へ放水していた。
 火災予防運動は15日まで、全国で展開。防災関係者が啓発活動などを通じて、火災予防への意識高揚を図っている。
感謝込め「リンゴ」贈る 大町幼稚園児が図書館に
 大町幼稚園(早川民次園長)の園児が9日、大町図書館を訪問し、日頃の感謝のしるしにとリンゴを届けた。
「収穫感謝祭」の恒例行事として、日頃お世話になっている人たちに感謝の気持ちを伝えようと、園児らが地域の人たちを訪問している。分かち合いの気持ちを学ぼうと、年少の園児ら8人がリンゴ狩りで収穫したリンゴをひとつずつ持ち寄り、はにかんだ表情で伊藤悦男館長に手渡した。
同図書館は開館以来「くまのこ文庫」と名づけた本の貸し出しを、市内の保育園や幼稚園で行い、子どもたちに本と親しむ場を提供している。
「なかよし広場」で交流 池田小と安曇養護の児童
 池田町の池田小学校(中村豊校長)6年生(45人)と安曇養護学校(布山清保校長)小学部高等部の児童(35人)が6日、池田小で交流した。体育館に設営された「なかよし広場」で遊び、交流を深めた。
児童らは巨大ブランコやローラー滑り台、ジャンプ台、トランポリン、障害物コーナー、おばけやしきなど趣向を凝らしたさまざまな遊具や空間で夢中になって遊んだ。池田小児童は交代で車椅子を押したり、養護学校児童を誘って次々と遊び場を回った。会場には児童らの笑顔があふれた。
史跡巡り魅力触れる 池田観光協が街中散策
 池田町観光協会などでつくる北アルプス展望ウオーク実行委員会主催の晩秋恒例のウオーキングイベント「ぐるっと池田 街中散策」がこのほど、池田町役場を発着地とする約4`のコースで行われた。県内各地から約50人が参加、街中に溶け込む史跡など巡り、池田の魅力に触れた。
 町観光ボランティア「ガイドマスター会」メンバーを案内役に午前8時半に出発。朝の澄んだ空気を味わいながら、浄年寺や旧信濃池田鉄道駅跡、池田宿・牛つなぎ石、池田八幡神社など、街中に点在する池田ならではの伝統文化をたどった。
 街中散策は、町内4大ウオーキングイベントの一つに数えられ、
地域の隠れた魅力を掘り起こすことで誘客につなげようと開催した。
子の成長祝う七五三 着くずれ直しボランティアも 大町市
 大町市の若一王子神社などでは10日、「七五三」を前にした週末とあって、多くの家族連れであふれた。色鮮やかな晴れ着をまとったわが子の手をとり無事の成長を祝う姿が広がった。
 同神社では、装道礼法きもの学院による着くずれ直しボランティアもあった。きもの教室を主宰する鎌倉和美さん(68)と山岸和代さん(50)は、参拝を前にした子どもたちの羽織ひもや袴(はかま)丈の直し、襟合わせなど行った。きれいに整った七五三用の和装に子どもたちは笑みを浮かべていた。
装道礼法きもの学院による着くずれ直しボランティアは、「七五三」に合わせて毎年、全国各地で開催している。30年ほど前から続いている。
20チーム優勝目指し熱戦 大町市RC杯ジュニアサッカー
 大町ロータリークラブ(竹内直彦会長)主催の第29回大町RC杯ジュニアサッカー大会は10、11の両日、大町市運動公園で開かれている。中信地区から小学6年生以下でつくる20チーム選手約260人が出場し、優勝を目指して白熱した試合を繰り広げている。
初日は出場チームが5ブロックに分かれて、予選リーグに挑戦。選手たちが保護者や仲間の声援を受けながらグラウンドを駆け抜け、ゴールを決めると肩をたたき合いながら、喜びを分かち合っていた。
大会は地域奉仕を理念に掲げる大町RCが、青少年の健全育成を目的に毎年開催している。11日は各チームが予選の成績に応じて、総合的な順位を決める決勝トーナメントに進出する。
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2012年11月11日(日)付