2012年11月20日付

「いろどり白馬80周年号」　漬物やお茶でおもてなし
　ＪＲ大糸線白馬駅は11月で開業80周年を迎えた。同駅では激動する時代の中で、大糸線が地域住民の生活とともに歩んだ歴史を記念し、さまざまな記念事業を展開。17、18の両日は快速「いろどり白馬80周年号」を運行。同駅で白馬村振興公社と白馬町駅前振興会によるもてなしイベントが行われ、利用客を喜ばせた。
　地元の名人が漬けた漬物や温かい汁物、おやきやお茶でもてなした。明るいあいさつと心温まる歓迎に利用客は大喜び。観光の見どころ案内や食談議で盛り上がった。県の観光ＰＲキャラクター「アルクマ」も来場し、白馬の魅力発信に一役買っていた。

えびす講　商店街にぎわう　大町　荷ぐるま市とウォークラリー
　大町えびす講に合わせた「第５回信濃大町楽市楽座荷ぐるま市」と「大町えびす講のれん巡り商店街ウォークラリー」は18日、大町市の中心市街地で開かれた。小雨交じりの寒い空模様となったが、市民ら約１２００人が訪れて、初冬の商店街はにぎわいを見せた。
荷ぐるま市は中心市街地活性化に取り組む大町まちづくり協議会（佐藤悟会長）が主催。今年５回開かれたうちの最終回で、八日町の塩の道博物館通りを歩行者天国にして実施。新鮮な野菜やおやき、カレー、シュークリーム、漬物、豆腐などを売る26店舗が出店し、たくさんの買い物客が訪れ、開店間もなく、売り切れの商品が出る店があるなど活気があふれた。

専門技術で道路清掃　大町市建設業組合が奉仕作業
　大町市建設業組合（西澤清組合長）はこのほど、市道約４㌔で道路清掃のボランティア奉仕作業を行った。地域住民への恩返しの気持ちを込めて、北アルプスを望む観光路線の歩道を専門の技術できれいに仕上げた。
48社から50人余が参加し、同市常盤の沓掛柿ノ木線の上一北交差点から、泉36号線、蓮華大橋を経由し、市道木崎野口泉線の大原町交差点までの歩道で、歩道や側溝にたまった泥や雑草などをスコップで手際よく取り除いた。ブラシで道路のごみを取るスイーパーや、ダンプトラック、タイヤドーザーなどの車両も出動し、業者ならではの技術で道路を磨いた。
同組合は毎年秋に、業務の受注やトラックの通過などで世話になっている地域住民への恩返しの意味を込めて、市など道路管理者が行き届かないところで奉仕作業を行っている。

ペアになって意思疎通　池田町　高瀬中と安曇養護交流会
　池田町の高瀬中学校（中沢俊晴校長）１年生（77人）と安曇養護学校（布山清保校長）中学部の生徒（50人）が16日、高瀬中で交流会を開いた。教室や体育館などに出店風の遊び場を設け、それぞれの生徒たちがペアになって意思の疎通を図りながら交流を深めた。
生徒たちは校内を巡りながら、迷路や的当て、ボウリング、シャボン玉、べっこうあめ作りなど、趣向を凝らした遊びやゲームを楽しんだ。
交流会は人権教育の一環として、１年生が安曇養護学校中学部の生徒と行き来しながら交流を深めている。障害者に対する意識を高めるだけでなく、同地域・同世代の交流の場として重要な役割を果たしている。

姉妹都市菊川と交流　小谷村体験ツアー
　小谷村の友好姉妹都市・静岡県菊川市が市民に募集した「小谷村交流体験ツアー」の一行が17、18の両日同村を訪れた。友好のきっかけとなった塩の道千国街道の散策や、そば打ち・おやき作り料理教室が開かれ、両市村の交流を深めた。
　料理教室は中土交流センター・やまつばきで行われた。村が伝承の技を継承する小谷流そば打ち人養成塾で小谷流伝承人に認定された住民が、講師としてイベントで初デビューした。伝承人の指導を受けながら、菊川市からの参加者がそば打ちを体験。こねたり延ばしたり、慣れない作業に苦労しつつも、名人の手取り足取りの指導のたまもので、そばはなかなかの出来栄えになった。そばの薄焼きなども体験。小谷の漬物名人の漬物を添え、山国の味覚で一行をもてなし、和やかに交流を深めた。

「山の音楽家」１年の集大成　大北の愛好家集い定期演奏会
　白馬村、小谷村、大町市の愛好者でつくる吹奏楽団「山の音楽家」は17日、恒例の定期演奏会を白馬村のウイング21で開いた。村内外から約４００人の聴衆が来場。団員の１年の集大成となる、熱の入った演奏に聞き入った。
　演奏会は２部構成で行われた。ことしは定期演奏会が25回の節目を迎えたことから、過去に演奏したことのある曲と、海にちなんだ楽曲を中心に選曲して演奏した。
　定番の「ウィーンはウィーン」に始まり、映画の名曲や日本を代表する作曲家・服部良一さんのメドレー、アニメソングなど幅広いレパートリーを披露した。