2012年12月1日付

年末控え特別警戒　大町署と防犯協パトロール一斉出発式

　犯罪が多発する年末を控え、１日から「年末特別警戒」が始まる。31日まで、地域巡回や広報活動で、地域住民と交通の安全を守る。大町署（山﨑喜夫署長）と大北防犯協会連合会（会長＝牛越徹大町市長）は30日、防犯パトロールの一斉出発式を同署で開いた。
　出発式では、大北地域５市町村から青色回転灯パトロールカーや同署のパトカー26台が集合。防犯指導員や同署員ら約30人が地域巡回や住民への防犯啓発に出発し、警戒を呼びかけた。

明日香荘で長寿祝う　八坂敬老会再開待ち開催
　大町市八坂地区の敬老会（実行委員長＝南澤靖・八坂地区民生児童委員協議会長）は30日、営業再開した明日香荘で開いた。お年寄りたちは久しぶりに訪れるリニューアルされたばかりの施設での開催を喜び、長寿を祝いあった。
　同地区では例年、同施設で敬老会を実施し、高齢者の楽しみとなっていた。ことしは指定管理者の破綻により春から休業を余儀なくされる中、実行委では別の施設での開催を含めて地域の老人クラブに打診。「地域になじみの施設での実施がいい」－という願いを受け、施設の営業再開を待って例年より３か月遅らせて実現した。

音楽でいじめ撲滅訴え　白馬中ＰＴＡ親子人権講演会
　白馬村の白馬中学校ＰＴＡはこのほど、同村ウイング21で親子人権講演会を開いた。石川県在住の人権教育エンターテイナーの登天ポールさんが講演。音楽や語りを交えたコンサート形式で、生徒にいじめ撲滅と自殺反対を訴えかけた。
　登天ポールさんはいじめ、自殺を自分たちの身近な問題と感じて関心をもってもらいたいと、いじめ撲滅活動を始めた。カウボーイハットと黄色という一風変わった衣装に身を包み、自らが広告塔となって全国の学校などを巡回している。
　講演では阪神大震災で被災し、「悲惨な時こそ笑い飛ばせ」と言われた体験が今の自分のベースとなっていること、全国行脚を始めたきっかけ、出会った人々とのエピソードを熱く語った。

地域の特産や産業学ぶ　大町南小３年生が養豚場見学

　大町市の大町南小学校３年生は28日、大町黒豚を育てている同市常盤の飯嶌養豚場と松田乳業を見学、地域の特産や産業へ理解を深めた。
　同養豚場の飯嶌楯雄さん（74）が「いい環境、自然、きれいな湧き水で育てています。飼料のほかに野菜や果物を食べさせるのも大切」と説明。約３００頭のバークシャー種の黒豚が、ゆったりと育てられている豚舎の中を見てまわった。

新酒完成杉玉飾る　池田の大雪渓酒造
　池田町会染の大雪渓酒造に30日、新酒の完成を知らせる杉玉が掲げられた。杜氏の長瀬護さん（37）は、母屋と酒蔵の軒下につるされた杉玉を見つめ「甘みも強く、それでいて後味がすっきりとした、おいしいお酒ができました」と新酒の出来に自信をのぞかせる。
　杉玉は、酒づくり現場の長である頭の平林肇さん（38）を中心に蔵人でつくった。竹で編んだ芯に、広津で採取したスギの枝を無数に差し込み円形に刈り込み、酒米である美山錦のワラで編んだしめ縄を飾った。母屋には直径１㍍、酒蔵には直径50㌢の杉玉をつるした。

シードル味わい作業見学　池田の福源酒造リンゴ搾り

　池田町の福源酒造でシードル（リンゴの発泡酒）造りが始まり、原料となるリンゴ搾りの見学会が28日、同酒蔵で行われた。シードル造りの現場をみてもらい、多くの人にシードルを知ってもらおうと企画。近郊から多くの見学者が訪れ、振る舞われたシードルをワイングラスで味わいながら見学した。
　社員がリンゴの傷んだ箇所を取り除きながら洗浄し、砕いたものをプレス機で圧をかけながらふるいにかけ、搾った果汁を54㍑のタンクに送る一連の過程を手作業で行った。見学者は興味津々の様子で作業に見入っていた。