一年の労をねぎらう 大北地域 官公庁で仕事納め
 大北地域の市役所や町村役場など官公庁は28日、仕事納めの式をそれぞれ開き、今年の業務を閉めた。大町市では市役所に本庁や支所、病院などから各職員約200人が集まり、牛越徹市長が職員の一年の職務の労をねぎらった。
牛越市長はことしを振り返り、東洋紡跡地に水工場が着工した産業立地、予定地を選定した広域ごみ処理施設建設、定住促進事業や高齢者・子育て支援、おおまぴょんの活躍など、各部署の仕事に触れ「それぞれの分野で仕事を前に進めていただいたことに感謝したい」と総括した。
年末の鮮魚店にぎわう 天然寒ブリで年越し
 年の瀬も押し迫った29日、大みそかの年とり料理に欠かせない寒ブリなどの食材を求める客で各地の鮮魚店などがにぎわった。大町市九日町の「一木宮坂商店」(宮坂陽一店主)では、前夜に届いたばかりの天然ブリが並び、耳目を集めていた。
店頭には、姉妹都市の富山県氷見市から直送された定置網漁の9`以上のブリがそろった。大きいものは13`を超え、一本10万円以上するという。ことしの水揚げは例年になく順調で、新鮮で良質のブリが安く手に入るという。
ブリは成長するごとに名前が変わる出世魚で、一番脂が乗る年末の時期は特に縁起物とされる。同店での寒ブリ店頭販売は大正元年の創業以来つづく恒例行事。創業100年を迎えたことしも、店主自ら包丁を持ってさばいた。
参拝者に甘酒振る舞い 大和田神社氏子総代会がお祓い

 松川村川西の大和田神社の氏子総代会(原田和幸会長)は、暮れから年明けの参拝者に、手づくりの甘酒を振る舞う。29日、大祓(はらい)祭でかもした甘酒を清めた。お神酒を味わえない子どもや運転手にも、新年がいい年になってほしいとの祈りを込めた。
池田町 ことし最後の本焼き 相道寺焼 1月2日初窯出し
 池田町の相道寺焼は29日、ことし最後となる本焼きの窯入れを行った。火が入れられた陶芸作品は窯の中で年を越し、1月2日午前10時からの新春恒例の初窯出しで姿を現す。
窯元が教える陶芸教室の生徒や近隣の学校・保育園児などが手塩にかけてつくった、花瓶やコーヒーカップ、おわんなどの作品約200点が窯に納められた。1200度の温度で20時間近い時間をかけて本焼きされ、窯の中で冷まして出来上がる。火入れの中でひびや模様がつくられ、還元工程での火のかけ具合で出来上がりも変わってくるという。
相道寺焼は、地元の土を使い木灰釉で色づけられた素朴な味わいが魅力で、江戸時代から伝わる技術を窯元の宮澤菊男さんと息子の弘幸さんが再興した。
トップページ

●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C)2010 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.

12月の一覧
豊かな生活を支える税 大北法人会青年部 美麻小で教室
 大北法人会青年部はこのほど、税の知識を広く知ってもらう租税教育活動として、租税教室を美麻小学校6年生を対象に開いた。税金の種類や使われ方、意義などを子どもたちにわかりやすく伝えた。
太田具英部長と奥村健仁副部長が教壇に立ち、税金の種類や使われ方について、クイズなどを通して教えた。みんなが使う施設の建設や東日本大震災の復興などに役立てられているとし、「すべての国民が健康で豊かな生活が送れるためにみんなで出し合う会費」とかみ砕いて教えた。

2012年12月30日(日)付


エコキャップ運動で感謝状 三井生命長野支社 美麻小に
 ペットボトルのふたを集め発展途上国のポリオワクチンに換える「エコキャップ運動」で、松本市の三井生命保険長野支社はこのほど、同運動に取り組む大町市の美麻小学校児童会(海端奈月児童会長)に感謝状を贈った。
同校では4年前から同運動に取り組み、昨年から同社を通じて協力。キャップを入れる回収箱を「助ける象さん」「元気にしタイガー」と工作するなど工夫し、23人分のワクチンに相当する47`のキャップを集めた。