雪中で熟成 味に深み 道の駅おたり 純米吟醸酒「雨飾山」
 小谷村の道の駅おたりはこのほど、小谷産の棚田米と雨飾山の湧水で仕込んだ純米吟醸酒「雨飾山」を雪の中で寝かす作業を行った。豪雪地小谷の自然の力を活用し、通常「火入れ」と呼ばれる酒の加熱作業を行わず、しぼりたてそのままの無ろ過生原酒を雪の中で熟成させ、味に深みを持たせる。
 埋めたのは360_gの瓶2000本分、一升瓶で400本。関係者は雪室の中にひと箱ずつていねいに酒を並べて埋め、その上に雪をかけて封じ込めた。4月中旬を掘り出すめどにして、味に磨きをかける。
 同施設では季節感を感じる限定商品として販売する予定。小谷の魅力アップにつなげたいとしている。
幻想的な竹灯篭 大町合庁ライトアップ
 開催中のおおまち雪まつりに合わせて、大町市の大町合同庁舎職員は7、8の両日、同庁舎西側の道路沿いで、竹灯篭と木ろうそくの光で夜の大町を照らした。火のぬくもりと温かな光を感じる自然のイルミネーションで、まつりを盛り上げた。
市内のイベントを盛り上げようと毎年行っている取り組み。竹の中にろうそくを入れた竹灯篭は150本を並べ、ハート形や「ゆきまつり」の文字を描いた。県職員互助会北安曇支部の地域活性化事業の一環で、手作りの「アルクマ」の雪像も並べた。
長澤一男北安曇地方事務所長は「大勢の職員に協力いただき、地域の皆さんにも親しんでいただける大町の風物詩となった。この明かりが雪まつりをいっそう盛り上げる力となれば」と話した。
花火と和太鼓楽しむ おおまち雪まつり おもいで話グランプリ
 大町市のおおまち雪祭りで、大町温泉郷会場で毎週末に観光客を歓迎している「夢花火と音の祭典」で9日、「おもいで話グランプリ」の結果発表が大町温泉郷野外ステージで行われた。連休に訪れた多くの観光客が、花火と和太鼓による冬の夜を楽しんだ。
「おもいで話グランプリ」は、全国から募集した信州・大町や雪にまつわる思い出話38点から選考。グランプリには大町市の丸山好昭さん、準グランプリには兵庫県神戸市の主婦・井上元子さんが選ばれた。
 ステージには、松川村の信濃国松川響岳太鼓が出演。激しい和の演奏が花火とともに雪の森に響き、訪れた約600人の来場者が冬の夜を楽しんだ。
日頃の活動成果披露 大町芸文協はばたきの集い
 大町市芸術文化協会(佐藤尚武会長)は10日、活動成果発表会「はばたきの集い」をサン・アルプス大町で開いた。同協会に加盟する芸能文化団体が一堂に会し、練習を重ねてきた舞踊などのステージを披露した。
 複数団体による合同発表演目「山と水 織りなす舞台 四季のいろどり」では、歌謡、筝曲、日本舞踊、ギター・マンドリンなどの各団体が、テーマに沿った演目を合同で発表。後半の自由演目発表でも、得意の演目を披露した。
会場には約250人の観客が訪れ、演目に見入った。大町美術会(絵画)、しあるの会(詩・エッセー)、日習仁科支部(書道)による展示も行われた。
実践通し救助技術向上 県遭対協 大町と小谷で訓練
県山岳遭難防止対策協会救助部は13日から、冬山での遭難を想定した救助訓練を大町市と小谷村で行っている。遭対協と県警の救助隊員43人が、迅速で安全な山岳救助を目指し、実践を通した技術向上を図っている。
初日は参加者が旧大町スキー場の降り積もった雪のなかで、ロープを使った要救助者の搬送やビーコンの使い方、移動手段としてのスキー滑走など訓練を行った。2日目は小谷村の栂池高原スキー場、3日目は市内でヘリコプターを使った救助訓練を行う予定。
雪の中に幻想的空間 おたりキャンドルナイト
 小谷村を訪れる観光客を雪と光で歓迎する「おたりキャンドルナイト」が2月から始まった。小谷村内にある、栂池・白馬乗鞍温泉・コルチナの3つのスキー場周辺に作られた、雪洞にともされたろうそくの優しい色の明かりが真っ白な雪に映え、幻想的空間を演出している。
 辺りが暗くなるのを待って、雪の壁に掘った雪洞やかまくら、雪像には次々と明かりがともされた。観光客らは「ムードがありますね」と感動しながら、キャンドルナイトを堪能していた。 
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2月の一覧

2013年2月14日(木)付