古民家雪下ろしで恩返し 小谷村の有志ボランティア
 住民のいなくなった集落にある貴重な古民家を守ろうとこのほど、小谷村中土の有志が中土埋橋(うずはし)で屋根雪下ろしのボランティアを行った。
 同地区は中土地区と北小谷深原までを結ぶ古道塩の道沿いのほぼ中間に位置し、昔は牛方宿などがあり、にぎわっていた歴史ある地域。ただ一人集落に残り、集落を守り続けた住民が亡くなり、その歴史に幕を下ろした。
 地区では毎年春に昔ながらの原風景の残る「古道塩の道を歩く」イベントを実施。その際、同集落の最後の住人だった、細野重秀さん宅を休憩所として利用させてもらっている縁で、恩返しの気持ちを込めて雪下ろしボランティアを行っている。
一足早い春 サクラ贈る 白馬の樋本さん福祉施設に
 白馬村北城白馬町の樋本晏宏さんは20日、白い花をつけたサクラの枝を、神城の介護老人保健施設・白馬メディアに贈った。施設利用者に楽しんでもらおうと、芽吹いたつぼみを自宅で開花させ、一足早い春をプレゼントした。
  樋本さんは地元小学校の職員を退職後、児童の卒業式に所有地のサクラの枝を寄贈していた。村内の福祉施設を利用したのをきっかけに、3年ほど前から白馬メディアと神城医院、白嶺へ感謝を込めて渡している。つぼみを付けた枝に水を吹きかけながら、冷やしたり温めたりを繰り返し、2週間ほどをかけて開花を促したという。
施設では宮城彰施設長が「サクラだけでなく、四季に応じた花々を贈ってくれている。ありがたい」と感謝を述べた。職員がロビーに早速飾り、「春がきたみたい」と顔をほころばせていた。
2館体制で柔軟に対応 松川 JA葬祭場別館しゅん工

 松川村のJA大北葬祭場「JAホールまつかわ」で20日、少人数の家族葬などに対応した別館がしゅん工した。本館・別館体制となったことで、同時に複数の葬儀や法事なども可能とする。利用者の要望に柔軟に対応できる利便性の高い葬祭場となった。
 しゅん工式は同日、現地であり、JA大北関係者や施工業者ら約30人が出席した。
大町北小で来入児一日入学 胸膨らませ春から1年生
 大町市の各小学校で、4月に1年生となる未就学児を対象にした、来入児一日入学が実施されている。大町北小学校でこのほど、校内プレイルームに約70人の来入児が集まり、1年生との交流会が開催された。保護者らは多目的室で2回目の保護者会が開かれ、入学準備品やPTAについての説明を受けた。
 1年生による1年間で学んだことの発表で交流会が始まると、来入児らは鍵盤ハーモニカでのきらきら星の演奏や、けん玉、縄跳びなどを見て春からの新生活に胸を膨らませていた。
生きた英語で交流 小谷中 東大外国人留学生と
 小谷村の小谷中学校でこのほど、スキー講習会で小谷村を訪れている、東京大学の外国人留学生と同中生徒の交流会が開かれた。同大で学ぶアジア各国や欧州出身の約30人の留学生が来校。全体交流会での歓迎式と、1年生主催の交流会が行われ、中学生が生きた英語で国際理解を深めた。
 歓迎式では生徒を代表し三澤里花さんが「ようこそ小谷へ。私たちはこの日が来るのを楽しみにしてきました。この交流会で小谷のことをたくさん知ってもらい、私たちもこの機会にいろいろな国のことを知りたいです」と英語で歓迎のあいさつを述べた。
 生徒たちが中学校についてや、同村の歴史文化を英語で紹介した。生徒の話す英語は留学生にしっかりと伝わったようすで、笑顔でうなずいたり、感動する場面が多く見られた。
トップページ

●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C)2010 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.

2月の一覧

2013年2月21日(木)付


新聞の作り方学ぶ 美麻小5年が本社見学

 大町市立美麻小学校5年生は19日、社会科の授業「私たちの生活と情報化社会」の学習の一環で、俵町の大糸タイムス社を訪れた。紙面や広告を作るパソコン作業や、大部数を短時間で印刷することができる輪転印刷機を見学。地域の新聞がどのように作られているかを学んだ。