平成7年災害の教訓 小谷中土ふるさと教室
 小谷村中土地区の観光交流センターやまつばきでこのほど、中谷地域づくり協議会主催の「ふるさと教室」が開かれた。「平成7年の災害について・忘れてはならない教訓」と題し、当時災害を体験した地域住民5人をゲストに、座談会形式で体験談を語り合い、災害に強い地域づくりについて考え防災意識を高めた。
 災害当時、村や地域で陣頭に立って救済・復興に携わった経験を持つ、杉山寿二さん、小林守男さん、山本幸忠さん、相澤誠男さん、相澤千恵子さんが講師を務めた。
 講師の体験と教訓で見えてきた災害への対応と、課題についても熱心なディスカッションが行われた。高齢化が進む集落の中で、いざ大災害が発生した時の正確な情報確保、水や食料備蓄のありかたといった防災対策の強化について強い関心が寄せられていた。
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2月の一覧
白馬 春を体感「武田菱」
 白馬村から望む北アルプスの五竜岳に、雪形の「武田菱」が出現し、地域住民が近づく春を体感している。
 雪形は、山腹に降り積もった雪の消え具合で、岩肌に織り成す模様を人が何かの形に見立てて名づけたものの総称。古来から雪形の出方で里の人々が春の訪れを知り、農作業の開始や豊凶を知る目安として利用されてきた。
武田菱は戦国武将の武田信玄で知られる武田家の家紋「四つ菱」にそっくりなことから武田菱の名で呼ばれ、白馬の代表的な雪形として親しまれている。武田家の家紋の御菱(ごりょう)にちなみ山名を「御菱岳」と呼んでいたのがなまって「五竜」になったという説もある。
武田菱は遠目から見ても4つのひし形がくっきり。晴れた日には鮮やかな雪形を写真に収めようという愛好家の姿も増えている。
 雪形は近年、農事暦としての役割を失いつつあるものの、山肌の雪形をさまざまな形に見立てる楽しみが、新たな観光資源として注目されている。これから暖かい日が続くとともに、雪形が数多く出現する。
偉人の足跡テーマにシンポ 松川で安曇野アートライン推進協
 大北安曇野地域の美術館や自治体などでつくる、安曇野アートライン推進協議会は24日、第11回シンポジウムを松川村すずの音ホールで開いた。写真家・田淵行男と彫刻家・荻原碌山、探検家・西丸震哉、地元ゆかりの3人を取り上げ、「旅する表現者」をテーマに考え方を探った。
シンポジウムは西丸震哉記念館(大町市)の杉原保幸館長と田淵行男記念館(安曇野市)の財津達弥副館長、碌山美術館(同)の武井敏学芸員がパネリストとなり、松本大学観光ホスピタリティ学科の山根宏文教授をコーディネーターに、田淵ら3人それぞれの足跡や功績などを紹介した。
医療と地域のつながり学ぶ 琉球大生が大町病院で研修
 沖縄県の琉球大学医学部医学科で学ぶ医大1年生15人は26日、市立大町総合病院を研修に訪れた。「市立大町総合病院を守る会」の取り組みなどを学び、地方で求められる医療機関と地域のつながりについて実例に触れた。
学生たちは、地域医療実習で学ぶ沖縄県内を中心とした学生で、毎年県外での研修を行っている。講座を教える小宮一郎教授が信州大学出身だった縁から、長野県内の視察を検討。信州大学の中澤勇一准教授のコーディネートで実現し、25日は佐久総合病院、26日に大町病院を訪れた。
新校名「大町岳陽」に 市内の県立高2校統合再編
 大町市内の県立高校2校が統合再編された新校名が「長野県大町岳陽高等学校」に決まった。北アルプスに抱かれた大町の地域性や高みを目指す姿への願いを込めた。
地域に根差した学校にふさわしい校名として「大町」を冠した。「岳」は北アのふもとである地域性と「学」に通じることを示し、高位をめざし原石から磨かれる生徒の姿をイメージ。「陽」は日の昇りや積極性を重ね、生徒たちの伸び行く姿を込めた。
新校の方向性・教育課程等を検討する大町新校準備委員会が27日、記者会見を大町高校白嶺記念館で開き、発表した。準備委代表の下坂一俊・大町高校長は「生徒たちがアルプスに抱かれた自然環境のもとで切磋琢磨(せっさたくま)しながら、日が昇るごとく育ってほしい」と校名への願いを説明した。
準備委の麻田康彦・大町北高校長は「非常に素晴らしい校名を考えていただいた。名実ともに、名前にふさわしい、地域に愛される学校づくりをめざし頑張りたい」と話した。
理科の実験 親子で体感 池田2丁目公民館で教室
 池田町2丁目公民館で24日、理科の実験教室が開かれた。7組の親子20人が参加し、空気砲やフィルムケースロケット、炭でバケツを切る実験など9つの実験を行った。子どもたちは次々に起こる不思議な現象に驚き、目を輝かせていた。
 同教室は2丁目で電気店を営む高田晃さんが8年前に子どもの素朴な疑問に応えようと発案し開いたのが始まり。今回で4回目。「理科に関心を持ってもらいたい」という願いを込めて、同地区の班長をはじめ有志らが集まり、企画から実施まで行っている。

2013年2月28日(木)付