2013年３月10日付

素朴な情景　歌声に　白馬村　独唱歌完成祝い「夕べ」
　白馬村の民俗・日本思想史家・田中欣一さんと安曇野市出身の作曲家・飯沼信義さんが制作した独唱歌「いまは秋、日本の秋」の完成を祝い、「歌う夕べ」が７日、同村ウイング21で開かれた。参加者約60人が合唱し、曲が描く日本の素朴な情景に思いをめぐらした。
集いでは村内在住の元教諭・長沢昭壽さんが指導、ピアノ講師の太田生子さんが伴奏を担当した。参加者が楽譜を手に新曲に親しみ、「青い空炭焼く煙　丘の辺をリスと走ったよ」と歌声をあげていた。

リゾートビュー海ノ口駅へ　JR　16日にダイヤ改正
　ＪＲ東日本長野支社は16日、ＪＲ大糸線の春のダイヤ改正を実施する。車両の変更や、信濃大町駅での乗り換え改善などを図る。臨時快速列車「リゾートビューふるさと」が、往路の南小谷駅行のみ海ノ口駅で乗降できるようになる。
海ノ口駅は、風光明媚な湖畔の景色を楽しんでもらおうと、新たに停車駅に決めた。４月27日に記念セレモニーを行う。
信濃大町駅始発の南小谷行普通列車の発車番線を統一し、すべて４番線からの発車となる。松本方面からの直通列車は従来通り一番線から発車する。信濃大町駅午後３時３分着の松本駅からの普通列車を南小谷行へ接続し、この時間帯の乗り換え時間を44分から５分に改善した。
信濃大町～松本間を走る４両編成の車両計14便が３両編成の車両へと変更。乗車位置が変わる。

〝世界の沙羅〟白馬舞う　全日本スペシャルジャンプ
　白馬村の白馬ジャンプ競技場で９日、第91回全日本スキー選手権大会スペシャルジャンプ競技の男女ノーマルヒルが行われた。ワールドカップ総合優勝を果たした、高梨沙羅選手（16）＝グレース・マウンテン・インターナショナルスクール＝が出場し、白馬の冬を盛り上げた。
　高梨選手は１本目で３位につけ、２本目で最長の86・５㍍と記録をのばしたが、着地でバランスを崩し１９９・５点で２位になった。竹田歩佳選手＝ライズＪＣ＝選手が２０３点で優勝、茂野美咲選手＝同＝が１９６点で３位に輝いた。
強風に見舞われた本大会に「コンディションに、技術が伴わなかった。来年に向けてレベルアップを図りたい。これからも皆さんに女子ジャンプを応援してほしい」と振り返った。

感謝の歌声　園舎に　池田町北保育園　統合に伴い閉園さよなら会
　池田町の南、北保育園の統合に伴い３月末で閉園となる北保育園（４丁目）で９日、「さよなら会」が開かれた。半世紀にわたり慣れ親しまれてきた園舎の最後に、かつての園児や地域住民らが訪れた。ステージでは、年長園児が園歌「あおぞらいっぱい」など披露、感謝の歌声を園舎に響かせた。
　ステージには、色とりどりの園児手形で表現した大峰高原大カエデの装飾、50年の歩みを振り返る写真展示などもあり、来園者たちは当時の記憶をたどりながら閉園を惜しんでいた。
　北保育園は昭和38年（１９６３）、池田保育所として開園。住民に支えられながら、これまで50年にわたり地域に密着した保育を実践してきた。
　南北保育園の統合は、両施設の老朽化や園児数の減少に伴うもので、新園舎は１丁目の南保育園跡地に建設中、４月開園となる。

助産師から命の尊さ学ぶ　小谷小５、６年生出前講座
　小谷村の小谷小学校で、５、６年生を対象に市立大町総合病院の助産師による「命のお話出前講座」が行われた。同院の助産師の桜井きよみさん、塚田香織さん、御子柴めぐみさんの３人が来校し、思春期という多感な時期を迎える子どもたちに、性や妊娠・出産の知識を正しく伝えるとともに、かけがえのない命の尊さを説いた。
　生命の誕生から成長の過程と、その命が家族や周囲の愛情に包まれながら、大切に守られ育てられていることを図解でわかりやすく説明。数々の現場で出産に携わった助産師だからこその言葉は重みが感じられ、児童は真剣に聞き入っていた。