小谷杜氏の酒 雪で熟成 栂池高原 仕込み作業
 小谷村の栂池高原スキー場で27日、小谷杜氏の仕込んだ日本酒を雪に埋めて熟成させる「氷雪熟成酒」の仕込み作業が行われた。豪雪地小谷の自然の力を酒造りに生かす取り組み。同スキー場の協力により、毎年栂池高原の上部標高約1600bの雪の中に貯蔵している。ことしはしぼりたての原酒720_g瓶2300本分を埋めた。
 酒はスキー場のゴンドラで荷揚げしてゲレンデの一角に雪上車で運び、深さ3b余の雪室を作って並べ封じ込めた。雪に包まれた氷温環境により、酒はまろやかで繊細な風味が加わるという。
 掘り出し作業は栂池自然園の開園祭にあわせて6月初旬ごろに行い、季節限定の氷雪熟成酒「栂の森」として、栂池スキー場のロープウエー乗り場や道の駅おたり、酒販売店で販売する予定。
「逸見文庫」を設置 池田、会染児童センター
 池田町の池田児童センターと会染児童センターにこのほど「逸見文庫」が設置され、子どもたちの人気を集めている。
町で生まれ育った逸見睦子さんは2011年2月に84歳で亡くなった。翌年から7回忌までの間、社会福祉事業に寄付したいという本人の遺言で、東日本大震災の被災地の他、全国40か所に寄付された。本が好きだった逸見さんにちなんで、昨年は町図書館に186冊が寄付され、ことしは両児童センターに合わせて240冊が寄付された。
プロとの対面目指し アルプス囲碁村十段戦
 大町市のアルプス囲碁村推進協議会(西澤義男会長)は30日、市内での囲碁タイトル戦開催を控え、「第9回アルプス囲碁村十段戦」をサン・アルプス大町で開いた。市内外の子どもから大人まで囲碁愛好家約60人が、プロ棋士との対面を目指し、頭脳戦を繰り広げた。
大会は市内での「第51期十段戦五番勝負第3局」開催を記念した行事。上位3人がタイトル戦の前夜祭で、プロ棋士が見守るなか表彰を受ける。
出場者は勝者同士が対戦し続けるスイス方式で勝率を競った。段位に応じたハンディ戦で、年齢や男女の垣根を超えた対局に挑み、小学生や高齢者らが真剣な表情で碁盤を挟んだ。
留学生スキー交流 白馬RC 周辺4県からも招き岩岳で
 白馬ロータリークラブ(RC)は29、30の両日、「交換留学生スキーの集い」を白馬岩岳スキー場で開いた。地元・白馬高校の生徒や県内外の外国人留学生らが、雪国ならではの遊びを通じて交流を深めた。
白馬RCは国際的な奉仕団体として、青少年の健全育成を目的に事業を開催。国際感覚豊かな人材の育成や地域のPRにもつなげようと、白馬高にも参加を促している。26回目を数えることしは、RC同士の交流がある長野周辺4県からも日本やアメリカ、ヨーロッパなどの高校生約100人が参加した。
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3月の一覧
ディズニーと夢の競演 スペシャルパレードダンサー発会式

 黒部ダム完成50周年イベント「くろよんまつり」の東京ディズニーリゾートスペシャルパレードに参加する「スペシャルパレードダンサー」の発会式が30日、大町市文化会館であった。応募で集まったダンス経験のある市内の小中学生女子55人が初めて顔をそろえ、5月25日の本番に向けて団結。ディズニーキャラクターたちと踊れる貴重な体験を前に心躍らせていた。

2013年3月31日(日)付


認知症 地域で支える 小谷地域包括センター学習会
 小谷村地域包括支援センターはこのほど、同村役場で「第2回知って得する認知症の話」と題し、認知症の学習会を開いた。認知症を身近な問題として、地域全体で支える介護について理解を深めることがねらい。ドキュメンタリー映画「登山1万回の約束」の上映が行われた。
 映画は重い認知症を患う妻を見守りながら、山に登ることで体力を維持し、病の進行を食い止めようと大阪の金剛山に毎日登り続ける老夫婦の姿を追ったドキュメンタリー。
 観賞後は映画について感想を話し合いながら、村社会福祉協議会の松澤秀明局長が、認知症という病気の仕組み ・障害などの正しい知識、具体的な接し方などについて参加者にわかりやすく解説した。