新生活 希望胸に一歩 白馬高 大北トップ切り入学式
 白馬高校(米窪伸一郎校長)は4日、大北地域の公立高校のトップを切って、入学式を行った。真新しい制服に身を包んだ新入生54人(男子31人、女子23人)が、期待と希望を胸に高校生活の第一歩を踏み出した。
新入生は式典で、保護者や教諭、地域住民らが見守るなか、引き締まった表情で米窪校長からの入学許可を受け、担任となる教諭らと対面。式典終了後、新しい仲間たちと談笑しながら、記念写真に臨んでいた。
シラカバの樹液特産に 大町市中山高原 初の試飲会6日に
 大町市中山高原で、シラカバの樹液を新たな特産物として活用しようと取り組みが始まっている。6日午後6時から、初めての試飲会を同高原の農園カフェ・ラビットで開く。樹液の魅力を知ってほしいと、参加を呼び掛けている。
樹液の活用は、同カフェ顧問の種山博茂さんが10年ほど前から研究。国内では北海道などが知られているが、県内ではまだ例が少ないという。同高原では3本のシラカバから採取。芽吹き直前の年に1〜2週間しか採れない、貴重なもの。採取や保存法など研究を深めている。
シラカバの樹液は、さらっとしたアルカリ性の透明な液体で、グルタミン酸などのアミノ酸やミネラル分が豊富。ほのかな甘みとさっぱりした風味がある。コーヒーやウイスキー等に入れると角がとれ、口当たりがまろやかになるとされる。肉を漬けても柔らかくおいしくなるといい、近隣に出没する野生動物を用いたジビエ料理にも合いそうだ。大北地域には白馬村落倉などシラカバが豊富な場所があり、商品化できれば新たな特産化も期待できる。
囲碁十段戦 大町で20年の節目 井山十段に結城九段が挑戦
 囲碁のタイトル戦「第51期十段戦五番勝負」第3局は4日、大町市のくろよんロイヤルホテルで開かれた。20年連続で同市を会場に開催してきた節目の年を迎えた対局。北アルプスふもとの囲碁の町で、トップ棋士がヤマ場の対戦にしのぎを削った。
十段戦は囲碁の国内7大タイトルの1つで、大町市では第32期以降、毎年ヤマ場となる第3局の熱戦が紡がれてきた。ことしは6冠の井山裕太十段に、結城聡九段が挑戦する。
これまでの2回を1勝1敗で迎えた3戦目。張りつめた空気の中で午前10時に対局開始の合図、黒番の結城九段が右上隅小目に初手。対し、井山十段は対角に石を置いた。
対局の様子は中継でロビーに放送され、午後には大盤解説会が行われ、関係者や愛好者らが展開を見守った。
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4月の一覧
一貫校に向け小中合同 美麻
美麻小中校では、小学校1年生に平井千秋さん・江津和樹くんの2人、中学1年生にあたる7年生には、10人が入学した。新入生を代表し、7年生の海端奈月さんは「美麻小中が一つのまとまった仲間となるよう頑張りたい」と抱負を述べた。1年生は2年生と一緒に、歌を歌った。
同校は小中併設を生かし、昨年から4・3・2年の区分で学校教育を考える9年制を導入。一貫校化に向けた第一歩として、入学式を合同化した。
塩原校長は「子どもの身体・心理・学びの3つの発達の面から9年制は効果的。条件がそろっている本校から、新しい教育の在り方を模索したい」と話した。
 大町市内の小中学校に合わせ4日、旧村部の八坂・美麻地区でも入学式が開かれた。八坂小学校(吉田千秋校長、50人)では、1人きりの入学生を迎え、1・2年の複式学級を初めて導入。美麻小中学校(塩原雅由校長、小学47人、中学33人)では、平成26年の小中一貫校化に向けて、初めての小中学合同の入学式を開いた。
一人きりの入学式 八坂小
八坂小では、新1年生の小嶋胡弥さんが拍手の中入場。机を並べる2年生4人と並んで式に臨んだ。在校生は「絵をかくのが好きな胡弥さん。一緒にいっぱいお絵かきをしよう」と歓迎し、胡弥さんは2年生と一緒に「一年生になったら」を歌った。
父親の陶芸家・小嶋亜創さんは、「一人にもかかわらず盛大な入学式をありがとうございます。毎朝希望をもって楽しく学校へ通ってくれるとうれしい」と話した。

2013年4月5日(金)付