自然と歴史親しむ 小谷「里山紀行」開講
 小谷村公民館の成人教室の一つ「里山紀行」がこのほど開講した。歴史文化に詳しい同村の田中省三さんの案内で、現地学習を中心に、身近な里山の歴史や文化にふれる人気の企画。初回は新潟県糸魚川市と小谷村の県境にある標高975bの戸倉山と、村最北の集落・戸土周辺を歩き、地域の自然と歴史に親しんだ。
 戸倉山はかつて糸魚川から松本まで塩や海産物を運んだ塩の道の「大網峠越え」コース途上にある。一行は塩の道を行き交う人々が立ち寄ったという茶屋があった「白池」を経由して、戸倉山の山頂をめざした。
 千国街道の中でも難所と評されているコースは急な坂道が多かったが、道中には昔をしのばせる史跡など見どころも盛りだくさん。まだ残雪の残る山道あり、芽吹き始めた木々ありと、冬と春が混在する景色も満喫した。
占領下の孤児院舞台に 『ブルムカの日記』原画展 ちひろ美術館
 松川村の安曇野ちひろ美術館で、絵本『ブルムカの日記』原画展―子どもを愛したコルチャック先生―が7月9日まで開かれている。『ブルムカの日記』は、第二次世界大戦中、ドイツ占領下にあったポーランドの孤児院を舞台に、主人公の少女ブルムカの視点から、子どもを尊重し愛したコルチャック先生の姿を、実話を元に描いたフィクション。
 同原画展は、昨年ドイツの国際児童図書館を始まりに、ヨーロッパでの巡回展を経て、日本初公開。歴史的背景やコラージュを使った絵本の作り方に焦点を当て、22点の原画と絵本制作に使った写真やスケッチなどの資料を展示している。
リンゴ農家へメッセージ 松川中 摘花作業作業行えず
 松川村の松川中学校(小幡泰俊校長)全校生徒が、毎年この時期に、総合的な学習の時間を使って、村内のリンゴ農家でボランティアを行っている摘花作業が例年にない寒さによる被害で花芽が付かず、中止となった。これを受けて、全校生徒294人が8日、各リンゴ農家宛てに手紙を書いた。
 生徒会ボランティア委員会の藤沢彩紀子委員長が全校朝会で、ことしは凍霜害のために摘花作業を手伝ってもらうことができない、というリンゴ農家と大北農協の指導員から聞いた話を全校生徒に報告した。
 同委員会と教員らが「役に立てることがあれば。お見舞いとともに、お世話になった思いを伝えたい」と、リンゴ農家へメッセージを届けることにした。生徒らは分担して、村内8か所の農園主宛てに10行の手紙をしたためた。
「ジャガイモ 大きくなって」 小谷保 伊折農組と定植作業
 小谷村の小谷保育園(山田圭佐美園長)の年長組園児15人は8日、同村伊折農業生産組合のお年寄りたちと種イモの植え付け作業を体験し、青空のもとで異世代交流を深めた。
 園児は種イモを手に一列になって畑へ。組合のお年寄りたちから指導を受けながら、種イモを土に植え付けていった。種イモがきれいに並んだ畑に肥料をまいたあとは、土かけの指導も受けた。慣れない手つきでくわをふるって畝の間の土を懸命にかきあげながら、「大きくなってね」と豊作を願った。
トップページ

●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C)2010 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.

5月の一覧
2年ぶり前後期戦 第37回小谷野球リーグ開幕

 小谷村の第37回小谷野球リーグは10日、開幕した。本年度は試合会場の千国崎グラウンドの整備が終わり、2年ぶりの前後期リーグ戦を開催。8チーム134人が優勝を目指し、熱戦を繰り広げる。
大会は9月までの期間中、出場チームが総当たり2回戦を戦う。10月開催予定のトーナメント戦の成績と合わせた総合優勝チームが、白馬リーグとのクライマックスシリーズに挑戦し、両村の頂点を決める。
小雨模様 元気に駆ける 第30回 大北小学生陸上
 第30回大北小学生陸上競技大会(主催・大北陸上競技協会)は11日、大町市運動公園陸上競技場で開いた。大北各地から300人余の小学生選手が集い、節目の大会に記録を目指した。
今回はあいにくの天気のため、予選を廃しタイムレース形式の決勝として時間を短縮して実施。競技開始の午前8時半のコンディションは小雨交りの曇り空で、気温14・5度、風はなく湿度は94%。湿気が多いコンディションながら、選手たちは持てる力を出し元気にトラックを駆けた。

2013年5月12日(日)付