大北地域梅雨入り 黒沢高原に乳牛放牧
 気象庁は29日、大北地域を含む関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表した。大町市の黒沢高原で同日、恒例の乳牛の放牧作業が行われた。牛たちは小雨交じりの中で牧草をはみ、広々とした高原の中を元気そうに走り回っていた。
 大町市内や松川村の酪農家4軒から、生後10歳から20か月ほどのホルスタイン種20頭が、体重検査や駆虫薬の散布の後に1頭ずつ放たれた。うち9頭は妊娠していて、体重は500`ほどに達する。10月ころに放牧を終える時にはさらに大きく育つようだ。
 同高原は標高差が大きく、牛は運動量が増え、たくましく丈夫になるとして、昭和40年代から続けられている。涼しい高原の初夏の風物詩として、姿を眺めに観光客らが訪れることも多い。
シーズン入り安全祈願 大町木崎湖海洋センター艇庫開き
 大町市教育委員会は26日、同市平木崎湖のB&G海洋センターで艇庫開きを行った。海洋スポーツシーズンの幕開けを祝い、同市海洋クラブジュニアチームの子どもたちや職員らが、シーズン中の安全を祈願した。
 ジュニアチームら6人の子どもたちの手で、ノンアルコールのシャンパン風味飲料が開けられ、艇庫前に並んだヨットやカヌー、救助艇などの船首にかけられた。安全祈願の後は、職員の運転する救助艇にライフジャケットを着込んだ子どもたちが乗船し、今年初の木崎湖遊覧を楽しんでいた。
早春賦100年節目祝う 安曇野市で本ステージ
 早春賦音楽祭実行委員会、同誕生100年記念事業実行委員会、同愛唱会主催の第28回安曇野早春賦音楽祭本ステージは26日、安曇野市穂高会館で開かれた。約400人が参加し、地元安曇野で誕生し「春は名のみの風の寒さや」と1世紀にわたり歌い継がれた早春賦や、ちなんだ歌を歌い、心の輪を広げた。
 早春賦は、大正2年(1913)に吉丸一昌が作詞し、大町市や安曇野市など安曇野の早春を歌ったとされる。大町市文化会館前庭と安曇野市の穂高川沿い土手に歌碑が建てられている。吉丸は、旧制大町中学校(現大町高校)校歌も作詞していることで知られる。
楽しい物語の舞台に魅了 大町かえで保で親子劇団招く
 大町市相生町のかえで保育園(中島恵里子園長)と同園保護者会はこのほど、穂高在住の親子27人で結成する親子劇団、劇団こまねずみ(岩淵小姫子代表)を招き「三匹のこぶた」の観劇を行った。2歳から大人までの劇団員らが繰り広げる楽しい物語の世界に、未満児から年長までの園児、約50人が引き込まれた。
 2歳の劇団員が扮(ふん)する、お助け小人が登場するオリジナルバージョンで、こぶたの兄弟やオオカミが、舞台や園児たちの間を所せましと飛び回り、一風変わった喜劇風の三匹のこぶたを演じた。オオカミからの問いかけに園児らは「あっちにいるよ」などと答えながら真剣に見入っていた。
新緑の北ア山麓自転車疾走 あづみのセンチュリーライド

 大北地域など舞台としたサイクリングイベント「アルプスあづみのセンチュリーライド2013」が26日、開かれた。全国各地から約1400人が出場し、初夏の心地よい風を全身に浴びながら新緑の北アルプス山麓を駆け抜けた。
 同イベントは、国営アルプスあづみの公園などで組織する実行委員会が主催。毎年5月に開催し、ことしで4回目を迎える。
「古本市」で震災支援 松川村図書館がチャリティー
 松川村図書館は26日「チャリティー古本市」を開いた。売り上げの一部を東日本大震災で被害をうけた陸前高田市図書館の再建費用として寄付する「陸前高田市図書館ゆめプロジェクト」の一環で、昨年に引き続いての開催。
 同プロジェクトは、上田市の古本買い取り販売業者バリューブックスが、社会事業として昨年スタートした。県図書館協会の賛同を得て、昨年の秋から県内4か所でチャリティー古本市を開いた。
 不要な本で気軽に被災地支援ができるのが魅力な古本市は、1年間で1300万円の売り上げがあった。現地では現在仮設図書館を利用し、図書館再建にはまだ時間がかかる状態。長期的な支援が必要だと同社は話している。
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5月の一覧

2013年5月30日(木)付