冥福祈り「魂」後世に 黒部ダム半世紀慰霊祭
 昭和38年の黒部ダム完成から50年を迎えた5日、関西電力や当時の工事に関わった施工会社5社、大町市など関係自治体は、建設工事での殉職者の慰霊祭を黒部ダム慰霊碑前で行った。世紀の大事業達成の中で命を落とした171柱の冥福を祈り、その偉業と困難に打ち勝つ「くろよんスピリッツ」を後世に伝えることを誓った。
 慰霊祭は関西電力が祭主を務め、施工を担当した安藤・間、鹿島建設、熊谷組、佐藤工業、大成建設の各社、大町市・富山県・黒部市・立山町から計27人が参列。読経のなか焼香を行い、犠牲になった殉職者に祈りをささげた。しゅん工日に合わせ関係者が集う慰霊祭は、30年、40年と節目ごとに実施。例年は黒部川電力システムセンターの職員でお盆前に行っている。
日本の伝統文化身近に 大町市で合同茶会
 大町市茶道会は2日、市内茶道教室による第24回合同茶会を市文化会館とサン・アルプス大町で開いた。各教室の生徒が、日本の伝統文化を身近に感じてもらおうと、来場者をもてなした。
 合同茶会は表千家の横川・西沢社中と裏千家の石沢・平波社中の4教室が参加。それぞれが「濃茶」や「薄茶」、屋外の風情を楽しむ「立札(りゅうれい)」、軽食を提供する「点心」と、趣向が異なる4席を用意した。
 茶の席では市内外から訪れた多くの来場者が、作法を体験しながら茶や和菓子を味わい、季節に合わせた掛け軸や茶器をめでていた。大町高校茶道部の生徒もボランティアとして参加し、日ごろの稽古の成果を披露していた。
ユニーク打楽器に歓声 北安曇郡音楽鑑賞会 松川で
 北安曇郡校長会主催の「北安曇郡音楽鑑賞会」が北安曇地域の小、中、養護学校で行われている。東京都のマリンバ・打楽器アンサンブル「パーカッション”Woods(ウッズ)」が各校を巡回。松川村の松川小学校(森本浩正校長)でもこのほど、児童568人が一流ミュージシャンの音楽に触れた。
 ”Woodsのメンバーが、民族楽器の由来や演奏を交えながら世界の打楽器を紹介した。子どもたちは、ユニークな楽器の音に笑ったり、大音響に歓声をあげていた。フライパンや鍋を楽器に用いて物語風にアレンジした「森の鍛冶屋」や迫力満点の「剣の舞」などバラエティーに富んだ9曲を鑑賞した。
棚田オーナー手前みそ 小谷村 地元達人と仕込み会

 オーナー制度による棚田の米作りを取り入れている小谷村でこのほど、オーナーの田植えにあわせ、中土の観光交流センター・やまつばきを会場に「手前みそ仕込み会」が開かれた。地元とオーナーの交流を深めるため、毎年実施。地元のみそ造りの達人、山田和男さんを講師に、棚田米を使った手作りこうじと地場産大豆という極上の素材で安心安全の手作りみそを仕込んだ。
ミニ運動会やPTAバザー 大町市のこまくさ幼稚園

 大町市六九町のこまくさ幼稚園PTA(内川宏樹会長)はこのほど、同市西公園体育館で、子どもたちの1年間の活動費用を捻出する、恒例のPTAバザーを開いた。
 午前中は親睦を兼ねたミニ運動会で汗を流し交流。玉入れや綱引き、ボール送りなどのゲームで盛り上がった。正午から行われたバザーは、各家庭から持ち寄った手作りの布製品や野菜、お菓子などのほか、食器や衣類、小物などたくさんの品が並び、保護者や一般の買い物客などでにぎわっていた。
安全管理や技術学ぶ 池田町 大北消防協会が講習会
 大北消防協会(伊藤浩幸会長)は2日、管内5市町村の消防団幹部を対象にした講習会を池田町内で行った。団員の資質向上による防災力強化に向け、正副分団長ら延べ約300人が、県消防学校の職員を講師に、災害現場での安全管理や消防技術などを学んだ。
 講習会は各消防団のポンプ操法大会を前にした恒例。ことしは消火活動時の事故防止を学ぶ講義とポンプ操法の講習会、救護とラッパの訓練を盛り込んだ。高瀬中学校を主会場に池田公民館や町総合体育館で行われた。
 団員たちは大会に向け、競技の審査項目や規定の変更点などを確認。放水時の反動に耐え、筒先がぶれない姿勢など、実際の災害現場で生かされる競技の技術を実践した。
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2013年6月6日(木)付