2013年８月７日付

スズムシでお出迎え　松川村観光協駅に展示
　松川村観光協会は６日、スズムシの飼育ケースを、信濃松川駅の待合室に設置した。観光客の入り込み最盛期を控え、村のシンボルで地域の玄関口を飾り、自然豊かな地元をアピールする試みだ。
スズムシは地域づくりに取り組む「村おこしこぶし会」が育てたオスとメス約20匹。自然繁殖の個体より、一足早く鳴き始めている。展示が行われる９月下旬ころまで、音色が楽しめそうだ。
待合室ではオスが求愛する鳴き声にちなんだ、「プロポーズのコンサート」のキャッチコピーとともに、スズムシを展示。駅利用者がのぞき込み、「リーンリーン」と鳴く涼しげな音色に、目を細めていた。

放課後交流の成果発表　松川村の子ども教室
　松川村は、子どもプラン事業の一環で「放課後子ども教室」の「夏のおさらい会」をこのほど村すずの音ホールで開いた。小学３年生以上を対象に異学年の交流を図りながら遊びやスポーツ、音楽、工作などさまざまな活動をしている「継続体験」の中から４つのグループが活動の成果を発表した。
　子どもたちは華やかな着物姿で、お琴や日本舞踊を披露した。観客の笑いを誘った落語は、大人顔負けの演出で盛り上がった。

人生の先輩に聞く　白馬高校で進路学習授業

　白馬村の白馬高校でこのほど、進路学習の一環として「キャリア教育・人の生き方から学ぶ」と題した授業が行われた。学校内外で人生の先輩のさまざまな生き方を知り、自分らしい働きかた・学び方・生き方＝キャリアを考える学習。小谷村の特産推進室で地域おこし協力隊員として働く、段原晴美さんを招き、県外から来て村おこしに取り組む社会人の先輩の体験談を聞くことで、将来への考えを深めた。

一流の歌唱力聴衆魅了　白馬村和田野の有志　片野坂さんチャリティーコンサート
　白馬村の和田野地区の有志でつくる「うんどうかい」と「ペンション白馬70」はこのほど、国内外で活躍するソプラノ歌手、片野坂栄子さんを迎え、同村みそら野の白馬美術館音楽堂でチャリティーコンサートを開いた。
　室内楽で広く活躍中の髙田さえさんのピアノ伴奏にあわせ、本格的なオペラ曲やイタリア歌曲、日本の懐かしい唱歌まで幅広い楽曲を歌い上げた。世界の舞台で磨いた一流歌手の卓越した歌唱力、幅広い声域を持つ歌声が、詰めかけた聴衆を魅了した。
　コンサートは音楽の持つ発信力を生かした環境保全活動の一環。収益金は村内の桜並木作りのための桜の苗木の購入資金に充てられる。

スポーツ全国へ健闘誓う　大町水泳､相撲､バレー表敬訪問

　８月に開かれる各種スポーツの全国大会に向け５日、出場報告の表敬訪問が相次いだ。全国中学校体育大会に出場する大町第一中学校の水泳部、美麻中学校の相撲の中学生と、９人制バレー女子が市役所を訪れ、健闘を誓った。

核兵器の悲惨さ知って　大町市役所原爆ポスター展
　８月６日は、核兵器の恐ろしさを伝え平和を願う「広島原爆の日」。大町市役所ロビーでは、広島・長崎原爆展を開いている。
　ポスターは広島県の広島平和祈念館から借り受けたもので、原爆で失われた町並みや、市民が記録した被害の大きさ、後世に残る人体への影響などを写真で展示。核兵器の悲惨さをリアルに伝える写真に、市民らは足を止め、見入っていた。
　市では昭和57年、核兵器廃絶・軍備縮小を推進する都市を宣言している。同展は昭和61年から毎年夏に実施。市民に平和の大切さを啓発している。
　12日まで。13日から22日までは、市立大町図書館で展示する。