大人への門出 気持ち新た 大北各地で成人式

 大北の5市町村で15日、お盆の帰省に合わせた真夏の成人式が開かれた。地域出身の新成人が一堂に会し、それぞれに趣向を凝らした内容の式典で、大人への門出に気持ちを新たにした。
 大町市の成人式は市内小中学校で過ごした396人を対象に、市文化会館で開催。成人者はスーツやドレスに身を包み、旧友との再会を喜んだ。少年時代当時の写真百数十枚を集めたスライドが上映され、思い出を懐かしんだ。来賓らが祝いの言葉を贈り、バンザイで成人を祝った。
 成人者代表の細井恵介さんが「喜びと感謝を強く感じる。記念すべき日に、一人ひとりがどう社会に貢献できるか考え日々努力したい。私たちが未来の社会を築く原動力となれるよう、どうかご指導を」と20歳の誓いを読み上げた。牛越徹市長は「これからは社会の一員として自己研さんに励み、一人ひとりが秘めている無限の可能性を発揮し、夢や希望に粘り強く挑戦してください」と激励した。
 松川村では、成人者と同じく誕生から20年を迎える村のマスコット・りん太もサプライズで登場。ともに節目を祝った。


演技と太鼓で観客魅了 松川劇団すずの音定期公演
 松川村の「劇団すずの音」は11日、第4回定期公演をすずの音ホールで開いた。悲しいヒーローをうたいあげた民話とファンタジックな物語の2本を公演した。
 村にまつわる民話「馬羅尾の鬼」は今冬に引き続き、バージョンアップ版として再度公演した。磨きをかけた演技と信濃國松川響岳太鼓の迫力ある舞台が観客を魅了した。
 劇団の子どもたちの要望を取り入れて初公演した「ふしぎなマント」は、妖精や魔法使いなどが登場する夢のようなストーリーで、観客を引き込んだ。松川ペパーミント・ベル(新体操)の子どもたちが軽やかな演技を披露し、舞台に花を添えた。
夏の水辺自然体感 白馬で木流川子ども観察会
 白馬村の木流川でこのほど、子どもたちを対象にした「木流川夏の観察会」が開かれた。同川の環境保全活動に取り組む「木流川と親しむ会」、役場農政課、村子ども育成会連絡協議会が主催。地域の重要な水路であった木流川で、次世代の子どもたちに周辺の生物や植物を観察しながら歴史や文化を体感してもらおうと、季節ごとに行っている。観光客らも参加して、50人余がにぎやかに同川の夏の自然に親しんだ。
 親しむ会のメンバーが手助けしながら、子どもたちは網やバケツを片手に水辺の動植物を採集して観察を行った。清流の美しさや水の冷たさは、猛暑をしばし忘れるほどの気持ちよさ。水中の世界は不思議がいっぱいで、カワゲラやカゲロウ、トビゲラなどの小さな命の営みを多数発見することができた。
「いかのおすし」確認 小谷村 がったくらぶで防犯教室
 少年少女の非行防止活動などに取り組む大町少年警察ボランティア協会北部ブロックはこのほど、小谷村の学童クラブ「がったくらぶ」で防犯教室を開いた。夏休み期間中、児童が犯罪に巻き込まれるのを防ぎ、子どもたちに身を守る方法を身につけてもらおうと実施。防犯対策用に製作された大型紙芝居「はなちゃんのかえりみち」を使って、児童に非常時の防犯対策などを分かりやすく伝えた。
 「知らない人についていかない」「1人で遊ばない」「友だちが連れて行かれそうになったら大人の人に知らせる」など防犯意識をうながす5つの合言葉「いかのおすし」を確認。「子ども110番の家」の掲示のある家や施設が、子どもたちが安心して暮らせる環境を確保していることを説明した。
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8月の一覧

2013年8月16日(金)付


かんぴょうづくり最盛 池田町内鎌 信州の伝統野菜夕顔
 池田町の内鎌で、ことし「信州の伝統野菜」大北地区の第1号として選定された夕顔の収穫と、かんぴょうづくりが最盛期を迎えている。
 「内鎌のかんぴょうを守る会」のメンバーらが、約5eの畑で収穫した夕顔を手びきし、干してあげる作業を連日休むことなく行っている=写真。
 手びきは、昔ながらのやり方で、ひき台と包丁を使って手慣れた手つきでひいていく。市販のかんぴょうに比べて、薄く味がしみやすいのが特徴という。作業は涼しくなる下旬頃まで続く。