育てた野菜でケーキ作り 白馬幼稚園シェフ招き食育企画
 白馬村の信学会白馬幼稚園(池田俊治園長)はこのほど、(社)全日本司厨士協会北アルプス支部と共同で「リストランテようちえん」と題した食育イベントを開いた。次世代を担う子どもたちに、食の大切さを知ってもらおうと初めて企画。年長園児38人と、同園が毎月未就園児を対象に開いている「キャンディクラス」の親子を対象に実施。子どもたちが園で育てたニンジンとジャガイモを使って一流シェフがスイーツを作り、園児がデコレーションして仕上げおいしく味わった。
 金澤光久さん、北沢勉さん、原真教さん、青堀力さんの4人の会員が来園。シェフたちは「ジャガイモのパウンドケーキ」「人参とヨーグルトのケーキ」の2品を提供した。ジャガイモはあめ色に甘く香ばしく味付けしてバターケーキに混ぜ込んだり、ニンジンはすりおろしてクリームチーズと混ぜ、レアチーズ風に仕上げたりと、シェフのセンスと野菜使いのテクニックの高さがうかがわれ、感動の声が上がった。
民話楽しみ地域に関心 大町図書館 もんぺの会が紙芝居

 市立大町図書館でこのほど、地域の民話を楽しむ紙芝居が開かれた。民話を通して子どもたちに大町に関心を持ってもらおうと企画。訪れた子どもや親子連れは、身近な地名にまつわる楽しい物語に触れた。
 民話の里づくり「もんぺの会」が出演し、社宮本地区に伝わる「丹生子(にゅうのみ)の狐」と、三日町に伝わる「屁をこくおっさま」の紙芝居を演じた。オカリナの響くオープニングから始まった丹生子の狐では、感情込めた語りでキツネをひっかけようとして逆に化かされた男の姿をコミカルに演じた。
伝統ぼろ織り継承へ 小谷の有志が養成塾

 小谷村と村の有志でつくる「小谷ぼろ織りの会」主催による織り姫養成塾の2回目が今月から、同村おたり名産館で行われている。
 ぼろ織りは昔の着物や野良着などの古布を細く裂き、はた織り機で布を織り込む昔ながらの伝統工芸。最近は村の若い女性たちが学ぶことが多くなり、村の伝統文化を継承する活動も盛んになっている。
 養成塾では同塾の修了生が受講生の指導をサポートしている。かつて学んだ先輩から手取り足取りポイントを教えてもらえることは、上達の近道のようすで、熱心に学んでいた。
全日本ハイシニア連続出場へ 経験豊富 大町ソフトクラブ
 大町市の65歳以上の選手で編成するソフトボールのハイシニアチーム大町ソフトクラブ(遠藤正人監督)は、7月に高山村で開催された第8回全日本ハイシニアソフトボール県大会で準優勝し、10月に沖縄県読谷村で開かれる全日本大会への出場を決めている。今月14、15日に、12チームが参加し富山県で行われた北信越大会でも3位入賞を果たし、全国へ向けて練習を重ねている。
 11チームが参加した県大会では、2回戦で大町ハイシニア(大町市)に12―9、準決勝は松川ハイシニア(松川町)に26―2で勝ち決勝に進出。イーナちゃんハイシニア(伊那市)に6―0で敗れたものの、2年連続2度目の全国大会出場を決めた。
敬意表し長寿祝う 大町美麻地区で敬老会
 大町市美麻地区敬老会が20日、ぽかぽかランド美麻で開かれた。75歳以上の地区内のお年寄り約100人が訪れ長寿を祝った。
 来場者を代表し、最高齢の竹内孝行さん(93)=大塩=と、小林義子さん(94)=二重=が、保育園児から記念品を受け取った。喜寿、米寿、白寿、最高齢の長寿者が紹介され、地区内の最高齢者は竹折さく江さん(102)=新行=だった。
 席では、美麻小学校児童の絵が印刷された包装紙にくるまれた赤飯が振る舞われた。アトラクションでは、みあさ保育園児のおゆうぎ発表や、養老劇団が公演。養老劇団の斎藤忠雄代表には、37年連続の出演に対し感謝状が贈られた。
福祉車両 市に寄贈 昭和電工とユニオン

 大町市の昭和電工大町事業所と昭和電工ユニオンは20日、福祉車両を大町市に寄贈した。電工80年、ユニオン10周年の節目に、長年地域で操業してきた感謝を形にしたいと願いを込めた。
 車両は軽ワゴン車で、車いす昇降リフトを備える。地域への感謝を形が残るもので役立てたいと、市に要望を聞き更新時期を迎えた福祉車両を新調した。美麻地区で、公共交通機関を利用できない高齢者などの福祉移送サービスに使われる。

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9月の一覧

2013年9月21日(土)付