国営公園で正月遊び楽しむ 方言使ったジャンボかるた
 国営アルプスあづみの公園大町・松川地区の大草原の家で、方言カルタを使った「ジャンボかるた大会」が4、5の両日、開かれた。日常生活でもよく聞かれる大北地域の方言を使ったかるたが読み上げられ、園を訪れた子どもたちが昔ながらの正月遊びを楽しんだ。
 5日の大会には、約10人の子どもが参加。職員が「子どもがわにる(恥ずかしがる)」「へらを出す(舌を出す)」「まめってかい(元気かい)」など地元の頻繁に使われる方言の読み札を読むと、子どもたちは文章の頭文字を大きな絵札から探し、勢いよく駆け寄っていた。
職員提案で褒章授与も 大北各地で仕事始め式
 正月休みが明けた6日、大北地域でも官公庁や企業の多くが仕事始めを迎えた。市役所や町村役場では仕事始めの式が開かれ、「あけましておめでとうございます」のあいさつで新年の業務開始に向けて気持ちを新たにした。
 大町市では、市役所に初出勤した本庁や支所、各関係機関の職員らがそろって、新年のあいさつを交わした。24年度の職員提案で施策に採用された職員に褒章を授与した。
ことし初の対局楽しむ 大町で子ども囲碁教室
 1月5日は日本棋院が制定した「囲碁の日」。大町市のアルプス囲碁村推進協議会は同日、子ども囲碁教室の「初打ち」をアルプス囲碁村会館で開いた。囲碁のまちづくりに取り組む大町で、ことし初めての一手を通して触れ合った。
 十数人の子どもたちや大人のための囲碁入門講座の受講生が参加。囲碁村のメンバーに教わりながら、初心者の子どもたちはポン抜きで、中級から段位クラスは対局を楽しんだ。





無病息災と五穀豊穣祈る 各地でどんと焼き行事継承を
 小中学校の冬休みの終わりも近づき日曜日の5日、早くも「どんと焼き」など小正月の行事が各地で始まった。三が日を過ぎて地域の正月飾りを集めて焼き、無病息災や五穀豊穣を祈った。
 大町市社松崎では、地域の子どもたちが道祖神を配り歩き、代わりに集めてきただるまや松飾りなどがゲートボール場に積まれ、中学生がおんべを組んだ。地元住民や子どもたち約60人が集まる中で点火され、炎が天に燃え上がった。
 同地区では、子どもたちに伝統の行事を体験してもらいたいと、学校の休みに合わせて実施している。



 大町市宮田町自治会は5日、正月行事のどんど焼きを町内の空き地で行った。大人から子どもまで約80人の地区住民が集まり、ことし一年の無病息災や五穀豊穣を願った。
 市内各地でそろえたカヤやヨシ、竹、松などを組んだ高さ約15b、下部の外周約17bの巨大なやぐらは地区住民が当日の午前中から組み立てた。うま年生まれの年男、年女が中心にやぐらに火入れを行い、正月飾りやお守り、だるまなどを一緒に焚き上げた。住民は、燃え上がった火に歓声をあげたり、パチパチと竹がはぜる音に聞き入っていた。
 風邪をひかない、虫歯にならないなどの言い伝えがある、おんべの火であぶったもちを食べるなど新年の始まりを祝い、良い年になるよう願っていた。
栂池高原スキー場に「ガリガリ君」
 小谷村の栂池高原スキー場に4、5の両日、正月イベントの一環として赤城乳業のイメージキャラクター「ガリガリ君」が登場した。スキー客にガリガリ君アイスのプレゼントを行い、握手・記念撮影会でふれあった。
 ガリガリ君はスノーボードを装着し、鐘の鳴る丘ゲレンデを華麗に滑走。さっそうとゲレンデを滑り降りるガリガリ君の姿にスキー客らは「かっこいい」と歓声をあげていた。栂池パーク前ではガリガリ君の妹・ガリ子ちゃんも姿を見せ、アイスを配って歩いた。愛くるしい姿は大人にも子どもに大人気だった。
自然の氷感触楽しんで 大町市スケート場開設
 大町市の西公園グラウンドで、市民スケート場天然リンクの開設準備が進められている。ことしは例年より早めに氷も張り、6日以降には使用できそうだ。使用料は無料で、靴も無料貸し出しする。
 5日の氷の厚さは10aから15aほど。気温は朝に氷点下9度まで下がり、夕方には管理を委託されている大町市スケートクラブのメンバーがグラウンドに水をまき、リンクを作っていた。
 昨年、池田町の高橋スポーツ店からスケート靴の寄贈を受け、18aから28aまで約100足の幅広いサイズの貸し出し靴をそろえ、無料で貸し出す。
 同クラブの中村悦夫会長は「水をまくと氷が違う。いいコンディションになるのでは。靴も用意しているので、小さな子どもから大人まで滑ってほしい」と話していた。
トップページ

●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C)2010 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.

1月の一覧

2014年1月7日(火)付