「立春」にフキノトウ 小谷村 連日の暖かな陽気で
 4日は二十四節気の一つ「立春」。暦の上では春の始まりとされる。小谷村では連日の暖かな陽気で、鮮やかな黄緑色のフキノトウが、雪の合間からひょっこりと顔をのぞかせ、住民を驚かせている。
 フキノトウは村内では「チャンメロ」の愛称で親しまれている。雪どけを待たず、一番最初に親しめる山菜で、独特のほろ苦さが好まれ、あえ物や天ぷらとして食卓に上がることが多い。
 地元住民は「ことしはやけに早い気もするが、チャンメロを見るとようやく春が来たかとうれしく思う。本格的に暖かくなる日ももうすぐだね」と話していた。



















節分各地で豆まき福願う


若一王子神社にぎわう

 大町市の若一王子神社で3日、「節分祭」が開かれた。福豆まきや富くじなどの行事を通し、訪れた多くの参拝者が冬と春の変わり目に新たな季節の福と無病息災を願った。
 県宝・三重塔で行われた福豆まきでは、市のキャラクター・おおまぴょんや大町レディース、年男・年女や来賓が豆や菓子、みかんを参拝者にまいた。参拝者は「福」を手にしようと、「こっちに投げて」と声をあげ、手を伸ばして豆を追いかけた。



大町図書館おはなし会も


 市立大町図書館(伊藤悦男館長)は2日、パネルシアターや豆まきなどで年中行事の節分に親しむ「節分豆まき&おはなし会」を開いた。
 伊藤館長は、邪気や病を追い払う節分の意味に触れ、伝統的なヒイラギの葉やイワシを使った節分の過ごし方などを紹介。
 大町民話の里づくり もんぺの会の栗林さとしさんによる語りや職員による手遊び歌「オニのパンツ」、殻つき落花生を用いた豆まきなどが行われ、足を止めて見入る人の姿も多く見られた。
 こん棒を持った赤鬼・青鬼が登場すると、泣き出す子もあったが、すぐに職員らが手作りした紙のマスから落花生を手に取り投げていた。



大町子育て支援センター


 大町市児童センター内子育て支援センター(若林きみ子所長)は節分の3日、まめまきを行った。利用者の未就園児親子らが参加。子どもたちは自分で作った鬼のお面をつけて、元気いっぱい「鬼は外、福は内」と掛け声を響かせた。
 親子らはオニのお面を手作り、色とりどりの画用紙に目を貼ったり描いたりしてさまざまな顔のオニが次々と出来上がった。同センターの降籏千栄子保育士による絵本の読み聞かせや、童謡「まめまき」の歌などでムードを盛り上げ、当たっても痛くないようにと、紙とビニールテープで職員らが手づくりしたカラフルな豆を用いた豆まきを親子で楽しんだ。
スキー場でおもてなし学ぶ 白馬中冬の職場体験学習
 白馬村の白馬中学校は3日、冬の職場体験学習を村内6スキー場で行った。1、2年生約150人が、地域経済を支える冬の観光産業を通じて、郷土に対する愛着や思いやりの心を育んだ。
 同校は昨年度から、3年生を対象にした夏の職場体験に加え、地域の基幹産業を生かして、地元を支える人材の育成につなげようと、冬の開催を行っている。本年度は2年生の希望者だけだった前回から対象を拡大し、村内全スキー場の協力を得た。
 生徒たちは各スキー場で、スキー教室のアシスタントやゲレンデのパトロール、リフトチケットの販売など、スキー場の幅広い業務を体験。サービスを提供する側に立った、もてなしの心を学んだ。
利用客の福を願い エーコープ白馬店で豆まき
 白馬村のエーコープ白馬店ハピアで3日、節分にちなみ豆まき大会が行われた。日ごろの利用に感謝を込めて、地域住民や買い物客との交流を深めようと毎年実施している。150人余の利用客が参加し、空を飛ぶ福を得ようと手を伸ばしていた。
 同店の山岸研店長、ハピア内直売所の横山嘉政委員長らが壇上に上がった。山岸店長は「日ごろのご利用に感謝します。節分で皆さまに福が来るように願っています」とあいさつ。「鬼は外、福は内」と威勢のいい掛け声を響かせながら、福豆やお菓子、エノキ、ウインナー、納豆など、多種多様な豆をまいた。
 会場には村の公式キャラクターのヴィクトワール・シュヴァルブラン・村男V世が来場。子どもたちにお菓子を配り、イベントを盛り上げた。
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2014年2月5日(水)付