災害情報共有し安全確保 あづみ野エフエムと池田・松川・生坂協定を締結
 池田町と松川村、生坂村は28日、あづみ野エフエム梶i花村薫社長・安曇野市明科)と災害時におけるコミュニティーエフエム放送に関する協定を締結した。3町村と安曇野エフエムの連携強化により災害状況など情報を共有。FM電波を通じて円滑迅速に発信する体制を整えた。情報発信をキーに、地域住民の安心安全確保へ手を結んだ。
 東日本大震災など、すべてのライフラインが寸断された被災地で重宝されたのがラジオ。近年、地震や台風、雪害など想定外の自然災害が発生していることを受け、安曇野エフエムが中心となり、3町村を含む放送エリア地域との連携を模索してきた。
水資源活用した特産品 「白馬湧水工場」がしゅん工
 小谷村の鷲澤建設(鷲澤汪社長)グループ企業が運営する、飲料水製造工場「白馬湧水工場」が28日、千国乙の白馬乗鞍スキー場周辺でしゅん工した。雇用の創出や地域の情報発信につなぐ、北アルプスならではの水資源を活用した新たな特産品作りが始まった。
 水は同社が20年ほど前、温泉開発の一環で採掘した際、地下650bから自噴。これまで隣接する温泉施設の排水に、温度調整のため加水される以外、使い道がなかった。東京工業大学地球生命研究所の丸山茂徳教授らによる研究をきっかけに、特殊な地質から生み出される飲料水として着目された。
春の訪れ チャンメロ 小谷の元村さん 山菜直売所オープン

 小谷村北雨中の農家、元村致文さん宅で、村内の直売所に先がけ「山菜直売所」がお目見えした。近くの里山で収穫したチャンメロ(ふきのとう)など、はしりの山の幸が豪雪地小谷村に春の到来を告げている。
 元村さんは地域でも知られる山菜採り名人。毎年少しでも早く小谷の山の幸を味わってもらおうと、いち早く山菜採りに出かけ、地場産の山菜直売所をオープンしている。春とはいえ里山は雪深い場所も多く、元村さんが重宝しているのは村の特産品の爪かんじき。「しっかりと足場が固定できるので、いろいろな場所に行けて便利」と話す。
地域経済強化へ取り組み 大町商工会議所が議員総会
 大町市の大町商工会議所(坂中正男会頭)は27日、通常議員総会を大町商工会館で開き、新年度の予算や事業計画などを決めた。消費税引き上げや北陸新幹線金沢延伸など激しい社会情勢の変動の中で、経済行政への提言や観光誘客強化などに取り組む。
 公益・収益事業や積立金を合わせた会計予算総額は1億9969万5000円で、前年度比33万2000円の減。人件費などの抑制に取り組みつつ、事業に力を入れる。
 重点事項に、▽地域高規格道路松本糸魚川連絡道路の建設促進、▽北陸新幹線の延伸を契機とした広域観光の推進、▽会員増強による組織強化や会員サービスの充実―などを盛り込んだ。
長寿記念と地域に感謝 松川 すずむし荘で太っ腹祭り

 松川村温泉施設すずむし荘(指定管理者ファンスペース・東京)で21〜23日、男性長寿日本一の記念と、地域に対する日頃の感謝を込めたイベント「春の太っ腹祭り」が開かれた。本マグロの解体ショーなど各種催しに多くの村民らでにぎわった。
 本マグロの解体ショーは23日、大広間で行われた。調理師免許を持つ総支配人の小林篤さん(47)が自ら包丁を握り、直送されたばかりの約32`の長崎産本マグロをさばいていった。見事な包丁さばきに来場者からは大きな歓声があがるなどイベントは盛り上がりを見せた。マグロは、1日限定の刺身定食として格安で提供された。
「地域デザイン」学ぶ 美麻地域づくり会議 カレンダー制作
 大町市美麻の美麻地域づくり会議(宮沢雄一会長)は26日夜、地域デザイン教室を美麻小中学校で開いた。住民14人が参加し、率先してまちづくりについて考える「地域デザイン」を学んだ。住民自らが地域らしさを表すため、平成26年度版の「美麻コミュニティーカレンダー」に使用する写真のデザイン構成に挑戦した。
 講師は長野大学企業情報部教授で同校でも指導している禹在勇(ウー・ザイユウ)教授で「デザインは人間社会の抱えるさまざまな問題を多面的な角度から把握、分析し、真に豊かで快適な暮らしを創造するもの」と解説。地域デザインで伝統文化など「地域の心」を伝えることが地域資源の再発掘、再評価につながると語った。
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3月の一覧

2014年3月29日(土)付