実りの秋喜び収穫に汗 小谷 棚田オーナーが稲刈り

 棚田オーナー制度による米作りを取り入れている小谷村で27日、稲刈りが行われた。全国から集まったオーナーが、実りの秋を喜びながら手作業で収穫に汗を流した。
 池原地区のオーナーの大半は何年も小谷に通うリピーター。手刈りやはぜかけの収穫作業も手慣れたもの。「ことしも田んぼに入るのを楽しみにしていた」と、ずっしりとした稲の重みに喜びを感じながら、作業に取り組んでいた。
 地域の人々とも家族のような気持ちで親しみを覚えているといい、オーナー田のほか、人手が少なく稲刈りの済んでいない農家の収穫作業も積極的に手伝い、交流を深めていた。
酒造りの歴史を理解 小谷村で杉玉作り体感教室

 小谷村役場特産推進室はこのほど、村役場で酒蔵の軒先につるされる「杉玉作り体感教室」を開いた。県内外から参加した幅広い世代が、小谷杜氏の小林幸由さんを講師に、ものづくりの楽しさを体感しながら小谷杜氏を生んだ村の酒造りの歴史について理解を深めた。
 杉玉は、造り酒屋で酒の神様に感謝をささげ、新酒の出来上がりを知らせるために作られている縁起物。今回はスタッフがあらかじめ用意した球形の芯に、杉の枝葉を差し込んでミニサイズの杉玉を作った。
穂高神社「御船祭」 船形の山車 激しくぶつかり合う

 安曇野市の穂高神社で27日、県無形民俗文化財に指定される伝統の「御船祭」が行われた。全長約12b、高さ約6b、重さ約5dの船形の山車同士が激しくぶつかり合う豪快な祭りに、多くの参拝客らでにぎわった。
 本殿前では甲冑姿の武士などをかたどった穂高人形をのせた、子ども船3艘と大人船2艘の計5艘が、子どもから高齢者まで住民に引かれて登場。大人船の「男腹」と「女腹」をぶつけ合い、子孫繁栄や無病息災を願った。
 境内は大人船のぶつかり合いを待つ参拝客で盛り上がり、2艘が拝殿前に登場すると緊迫感は最高潮に。きらびやかな船同士がぶつかり、衝突音が響くたびに、会場中からカメラのフラッシュが光り、大きな歓声があがった。
投球技術 松本大に学ぶ 池田早起きソフト 30周年記念し講習会
 池田町早起きソフトボール連盟(片瀬信男会長)は28日、発足30周年記念行事を農村広場グラウンドで開いた。松本大学ソフトボール部監督でスポーツ健康学科の岩間英明准教授を講師に招き、技術講習会で向上を目指した。
 岩間准教授は、ソフトボールならではの投手の投球について指導。腕を大きく回しふとももをかすらせて下から投げるウインドミル投法で、スピードとコントロールを引き出す技術を伝えた。
 池田町体協のチームに所属する早起きソフトのメンバーら約20人が参加。高瀬中卒業生も所属する同大学ソフトボール部の選手たちと交流試合も行った。
 同連盟は30年前に発足し、壮年の部で県優勝し全国大会に出場した実績もある。ソフト人口が伸び悩む中で、技術向上で活性化につなげようと、記念事業に講習会を企画した。
 きち兵衛さんの歌声響く 大町の女性未来館 開館30周年記念

 大町市平の女性未来館ピュア・平公民館は27日、同館開館30周年を記念し「ピュアコンサート2014」を同館講堂で開いた。安曇野市在住のシンガーソングライター・手仕事屋きち兵衛さんが「秋色のころ…大町にて」と題し、さまざまな歌を歌った。
 きち兵衛さんは「旅立つ秋」「安曇野」「恋人にするなら」などの曲を、軽快なトークと共に披露。秋の公民館にやさしい歌声が響いた。
 同館は昭和59年、旧平小学校跡地に「大町市働く婦人の家」として開館。平成16年に、開館20周年を機に「大町市女性未来館ピュア」と名称を改めて、さまざまなサークル活動の拠点として地域の女性を中心とした生涯学習の場となっていた。
シンセとオーケストラ共演 喜多郎ワールドツアー大町で

 世界的なシンセサイザー奏者・喜多郎氏によるコンサート「シンフォニック・ワールド・ツアーin信濃大町」は28日、市総合体育館大アリーナを会場に開いた。大町市にゆかりのある喜多郎氏がこの会場で2年ぶりのステージ。シンセの名曲が、オーケストラとの共演で新たな姿でよみがえった。
 ステージは喜多郎氏の笛の音で幕があけた。バンドメンバーとともに「シルクロード」などの名曲を演奏し、共演のオーケストラを迎え入れた。「天と地」「シンギングオブユー」など、オリエンタルなメロディを奏でる喜多郎氏のシンセにオーケストラの弦や管の音が加わり、神秘的な音に厚みと深みが加わった世界観を音で響かせた。
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   2014年9月30日(火)付