2014年10月3日(金)付

大町病院新たに医師3人 脳外科常勤化新型MRIも
 市立大町総合病院で1日、3人の新たな常勤医師が着任し、職員への紹介が行われた。常勤医師は20人体制となり、脳神経外科が常勤化、健診の強化など、地域医療の充実と病院の経営改善につながる期待が寄せられる。
画像鮮明新型MRIを導入
 同日、同病院に身体の断面を撮影できる新型のMRI(磁気共鳴画像)装置が導入された。米国GEヘルスケア社製の1・5テスラの装置で、多くの最新技術を搭載する。
 これまでの装置に比べ、デジタル技術によってノイズが減り、検査精度が向上。鮮明な画像で疾患の早期発見が期待される。最新技術によって造影剤を使わず脳の血流の検査が可能になり、騒音なしで一部の検査ができるなど、迅速で質の高い医療提供につながる。
植生マットの設置に汗 白馬 八方尾根で環境保全ボラ
 白馬村の八方尾根自然環境保全協議会は2日、中部山岳国立公園に指定される八方尾根で環境整備を行った。会員や住民ボランティア約60人が、高山に自生する希少な植物の回復を目指し、山肌を覆う「植生マット」の設置に汗を流した。
 参加者は標高約2000bの第2ケルンまで登り、岩がむき出しとなった急峻な斜面約300平方bにマットを敷設、くいを打ち込み固定していった。周辺から採種したニッコウキスゲやカライトソウなど約20種をまいた。
 協議会は風雪や登山客などの影響で裸地化した山肌を回復しようと、15年間にわたって事業を継続。並行して自然観察会なども開催し、環境保護の啓発を進めている。
脳を活性化 認知症予防に 白馬村シニアクラブが手芸教室
 白馬村の村シニアクラブ(吉澤豪俊会長)はこのほど、村ふれあいセンター学習室で手芸教室を開いた。指先を使った細かい作業をすることで、脳を活性化して認知症予防につなげようと毎年行われている、同クラブの交流活動の一環。今回は端切れを利用した、おしゃれなネックレス作りを体験した。
 小さな布に接着剤を付けてストローに巻きつけ、筒状にしたものをゴムひもに通して作る手軽な作品。布を同じサイズに切ったり、巻きつける細かな作業は苦労していたが、わからない所は互いに教えあいながら、楽しそうに取り組んでいた。
 色柄の違う生地を使い、オリジナルネックレスが完成。男性にも女性にも似合う作品を披露しあいながら、交流を深めた。
古代米の手刈り体験 まつかわ農業小喜びの収穫
 松川村の安曇野まつかわ農業小学校(村農業委員会・村営農支援センター主宰)で1日、松川小学校3年生81人が稲刈りを行った。鎌で手刈りし、収穫の喜びを体験した。
 農委や村議、役場職員ら20人余が応援に駆けつけた。子どもたちは鎌の持ち方や刈り方の指導を受け、身の丈ほどあるイネを真剣な顔つきで刈っていった。口々に「楽しい」と笑顔を見せた。大人たちがわらで束ね、はぜがけにした。
 約5eの田んぼで収穫したのは、児童が無農薬・アイガモ農法で育ててきた古代米の白毛モチ。児童らはアイガモの世話や草とりをしながら、米の生育を観察してきた。収穫した米は村や農業小学校の収穫祭などで利用する。
奥深い昔の遊び体験 総合学習 小谷っ子タイム
 小谷村の小谷小学校でこのほど、村についてさまざまな角度から学び、体験する総合学習「小谷っ子タイム」が行われた。全校児童が地元の名人・達人を講師に、歴史やスポーツ、食べ物など6つの分野からなる「探検隊」と名づけたたて割りのグループに分かれて、校内外で授業を実施した。
 体育館では児童が大人の指導で羽根つき、コマ回し、あやとりといった昔の遊びを体験した。いずれもゲーム機が普及する以前、自然が遊び場だった子どもたちが楽しんだもの。
 単純なルールながら体を動かし、知恵を働かせて競い合う羽根つきやコマ回し、輪にした1本の毛糸を使って複雑な物の形を作るあやとりの面白さなど、一人ではなく集団で楽しめる昔の遊びの奥深さを体感していた。
実りの秋親子で堪能 大町社なかよし広場 サツマイモ掘り

 大町市社公民館の未就園児を対象とした親子教室「なかよし広場」は1日、公民館近くの畑でサツマイモ掘りを行った。17組の親子がシャベルを手に奮闘。教室を担当する新井理栄保育士による絵本の読み聞かせやさつまいもご飯のおにぎり、スイートポテト、イモの茎を使ったきんぴらのおやつで実りの秋を堪能した。
 サツマイモは5月28日に子どもたちが植えたベニアズマ100本。大きく育ち職員や民生児童委員らも総出で収穫した。
トップページ 10月の一覧 ●当サイトに掲載の記事・画像の無断転載を禁じます。すべての著作権は大糸タイムス社に帰属します。
Copyright(C)2014 OHITO TIMES Co., Ltd. All Rights Reserved.