2014年10月18日(土)付

60年節目3500匹チョウ標本 大町の山崎さん山博に寄贈
 大町市の山崎一彦さんは、60年にわたって地元で収集してきたチョウなどの展翅(てんし)標本を市立大町山岳博物館に寄贈した。地域の自然史を知る貴重な資料として、展示や研究に活用される。17日、報道機関にお披露目された。
 送られた標本はドイツ箱92箱にチョウ約150種類3384匹やトンボなどの計3587匹。ギフチョウ・ヒメギフチョウやアサギマダラ、昭和30年代に採取したウラナシシジミや12aにもなるミヤマカラスアゲハなど、中信各地で採れるチョウのほとんどがきれいな姿でそろう。
 自らの収集歴60年の区切りと、市制60年の節目が重なることから寄贈を決めた。
日本の伝統文化体験 マレーシアの高校生白馬高訪問
 国の国際交流事業の一環で、マレーシアの高校生が17日、白馬村の白馬高校を訪れた。国を越えた高校生同士の交流を深めながら、書道や茶道、柔道など日本の伝統文化を体験した。
 事業は将来の国際的な架け橋を担う青少年を国内に招き、日本の情報発信につなげる「JENESYS2・0」。マレーシアから日本語を学ぶ生徒ら25人が白馬を訪れ、イスラム教圏からの誘客に取り組む白馬五竜観光協会を受け入れ先に、村内でホームステイしている。
 白馬高では茶道部がイスラム教の戒律に配慮した菓子を用意し、茶をたててふるまった。マレーシアの生徒が畳のうえで正座し、部員にならって茶を味わい、苦味に顔をしかめながらも、日本の文化に親しんだ。
秋晴れの下快音響く 松川村民マレットゴルフ大会

 松川村民マレットゴルフ大会がこのほど、同村高瀬川河川敷マレットゴルフ場で開かれた。村民約80人が参加し、秋晴れとなったさわやかな天候のなかで快音を響かせた。
 同大会は20年ほど前から毎年行っている。松風18ホール、清流18ホールの計36ホール、パー144のストロークプレーで競った。参加者らは、コースの形状などを考えながら、思い思いに試合を進めていた。
座禅とコンサート 大町の霊松寺で「悠久の旅」
 大町市山田町の霊松寺本堂で13日、コンサート「悠久の旅 祈り〜祈りの言霊は風になり、遙か遠く旅をする〜」(Chakra―moon主催)が開かれた。静寂に包まれた空間で、禅と音楽のコラボレーションを展開した。
 伊東泰顕住職が読経と座禅指導を行った。合掌・叉手(しゃしゅ)の仕方、座り方や体の整え方などを説明し、「いろいろな思いがでてきてもいい。追いかけないこと」とアドバイス。座禅は「時間とやろうと思う気持ちと座布団があればできる」と話した。参加者らは一人一畳のスペースに座り、鐘の合図とともに、静かに呼吸を整えた。
 座禅の余韻を残す中、コンサートが始まった。インド四八弦琴スワルマンダル奏者のチャーリー宮本さんとインディアンフルート・竹笛奏者の真砂秀朗さんが、即興で演奏した。チベット仏教に伝わる法具や鈴などさまざまな音色が重なり合い、深く心地よい祈りのハーモニーが響き渡った。40人余りの聴衆が、瞑想状態で音楽に身を委ねていた。
白馬錦3年連続で金賞 英国 ロンドン酒チャレンジ

 大町市の白馬錦醸造元・薄井商店(薄井朋介社長)は、英国で8月に開かれた「ロンドン酒チャレンジ2014」(LSC)で金・銀賞を受賞、このほど賞状が届いた。受賞は2012年に始まった第1回のLSCから3年連続。
 LSCは酒ソムリエ・アソシエーションが主催する日本酒の国際品評会。ロンドンの英国王室御用達デパート「ハロッズ」を会場に、世界で活躍する酒ソムリエが受賞酒を決める。賞は上位から金・銀・銅賞。ことしは英国、フランス、ドイツなどの欧州をはじめ、アジア、南北アメリカの、22の国と地域から酒ソムリエが参加した。
日ごろの感謝を込めて 大町 明治安田生命でバザー&フリマ
 大町市仁科町の明治安田生命大町営業所(美濃諭所長)は16日、第16回目のチャリティーバザー&フリーマーケットを同営業所内で開催した。社会貢献活動の一環として同事業所が毎年実施する恒例行事。
 地域の人や商店の好意で集まった旬のサンマや農産物、顧客などから寄贈された日用品や衣類、食器などが駐車場や玄関、通路、2階事務所まで所狭しと並べられ、買い求める人でにぎわっていた。社員たちは普段の顔を一変させ、脂ののったサンマなどを手に、訪れる人たちに購入を呼びかけていた。
 美濃所長は「地域の皆様に日ごろの感謝を伝えたい」といい、ハッピ姿で張り切っていた。バザーの売上金は福祉施設などへの寄贈にあてる。
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