2014年10月19日(日)付

若者視点で定住促進 信大生 大町市内巡り研究

 大町市と連携し信州大学は本年度から定住促進の共同研究を進める。定住促進に若者の視点を加えるという新たな試みが本格に動き出した。若者の流出が進み、人口減少が著しい同市は定住促進を重要施策の一つに掲げている。
 同大学共通教育授業「地域ブランド実践ゼミ」受講生約20人が18日、第1回フィールドワークとして市内を巡った。大町の歴史文化や産業に触れ、定住促進に必要な要素を探った。学生たちは、フィールドワークを重ね2月までには研究成果を発表する。
五輪選手 母校の魅力発信 白馬高 スーパーバイザー委嘱

 白馬高校は18日、スキー種目で冬季五輪に出場した卒業生7人に「スーパーバイザー」を委嘱した。ソチ五輪で地元初のメダリストに輝いた渡部暁斗選手(26)や、5大会連続入賞の上村愛子さん(34)らが、母校の魅力発信に協力する。
 スーパーバイザーは同校が全校生徒数の減少に苦慮するなか、魅力ある高校づくりの一環として導入。世界の第一線で活躍した選手たちが、ホームページを通じたメッセージの発信や在校生に対する講演、スキー技術のアドバイスなど支援活動を展開する。
作って遊べる絵本に挑戦 大町平公民館で手づくり講座
 大町市平公民館・女性未来館ピュアは「作って遊べる、手づくり絵本講座」を開いている。手づくり絵本サークル「汽車ポッポ」大町代表の坂井千恵子さんを講師に5人が受講。全4回を通してページを分割して仕掛けを作る糸とじ製本の絵本作りに挑戦している。
 3回目となる14日には、装丁の仕上げや出来上がった本のページをうめる作業に取り掛かった。坂井さんは一人ひとりのアイデアや絵本内容を聞きながら、使う絵の具や用紙などの相談に丁寧に答え、「世界でたった1冊しかない絵本。売るわけじゃないし、自分の世界に浸って作って。自分が楽しめればいい」と指導した。
塩の道「大町宿」歩く 山博・友の会が歴史散策

 大町市立大町山岳博物館と同館友の会は13日、大町市施行60周年・合併10年記念、信州山の日制定記念の歴史散策「古道 塩の道を歩く―大町宿―」を市内で開いた。大北地域から約20人が参加。「塩の道を歩く」シリーズのまとめとして市街地を散策した。
 同企画は、平成19年から始まったもので、北から南へ向かって毎年、リレー形式で千国街道「塩の道」をたどっている。14回目の今回を完結編として、宿場町「大町宿」が栄えた現在の大町市街地を巡った。
ドングリを種まき 八坂小 全国植樹祭に向け取り組み
 大町市の八坂小学校(伊藤浩光校長)で16日、平成28年度春季に長野県で行われる「第67回全国植樹祭」に向けて苗を育てる「スクールステイ」の取り組みが始まった。
 全国植樹祭は国土緑化の中核的行事として都道府県を巡回して開催するもので、長野県で開催されるのは昭和39年以来2度目。県では28年度に向けより多くの県民が参加する植樹祭にと小中学校で育苗する「スクールステイ」、個人宅での「ホームステイ」を実施。大北管内では11校がスクールステイに参加する。
 八坂小学校では、2・3年の児童6人が北安曇地方事務所林務課普及林産係の尾崎伸行係長の指導の下、ミズナラのほか、2年生が生活科遠足で拾ったクヌギのドングリを約20ポットの不織布ポットに種まきした。冬越しや管理などを続ける。
宮田村にもアサギマダラを 大町市のっぺ山荘 フジバカマの苗寄贈
 大町市平中綱湖畔の「のっぺ山荘」の古川トミコさんは15日、上伊那郡宮田村へフジバカマの苗を寄贈した。古川さん宅には長距離の渡り≠する美しい大型のチョウ、アサギマダラが毎年飛来するフジバカマの花畑があり、「宮田村にもアサギマダラの里を」と希望し贈られた。
 フジバカマはアサギマダラが好むキク科ヒヨドリバナ属の多年草。古川さん宅では、アルプスの高山で夏をすごしたアサギマダラが旅立つ際に、平野部に羽休めの場を作りたいと17年ほど前からフジバカマを育て始めた。近年ではマーキング調査をする人や写真家などが毎年訪れるスポットとなっている。
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