2014年12月6日(土)付

里に雪 被災地も白く 大町市美麻 被害拡大を懸念
 5日朝、大町市の市街地で里の雪が降った。神城断層地震で被災した美麻地区青具でも、被災住宅や道路が白く覆われた。雪深い地域で地盤や建物が不安定な中で、今後冬季間の影響が心配されている。
 雪の多い川手や塩の川地区では、多いところで屋根雪が20aくらい、道路上で15aほどの積雪が見られたという。県道や市道では、一部で除雪車も出動。除雪の支障にならないよう、路面のクラック(地割れ)か所には応急の目地止めの作業を行っている。
 美麻支所では緊急判定で危険度の高い住宅に注意を呼びかけ、市民農園ラウベや市営住宅、支所への避難の受け入れを継続している。
観光の元気が村の元気 白馬、小谷 スキー場が一部オープン
 白馬村の八方尾根と五竜、小谷村の栂池高原の3スキー場が5日、一部オープンした。神城断層地震被災地の両村の関係者たちは、冬季観光を盛り上げることで早期の復興につなげようと、シーズンの幕開けを祝った。
 栂池高原スキー場を運営する白馬観光開発によると、同スキー場は平年並みの営業開始。まとまった降雪により、ハンの木ゲレンデ上部の約840bが滑走可能となった。県内外のスキーヤーやスノーボーダーがさっそく白銀の世界に飛び出し、滑りを楽しんでいた。
 ゲレンデを訪れた松本久志村長は「待ちに待ったスキー場の営業開始。小谷村は村民の7割が、観光業を中心とした3次産業に携わっている。観光の元気が村の元気につながり、早期の復興につながる」と話した。
地元の新そば味わって 大町しゃくなげ会が高齢者に宅配

 大町市常盤清水の小地域福祉ネットワーク「清水しゃくなげ会」(68人、五十川正彦会長)はこのほど、地域の高齢者に手打ちそばを振る舞った。
 地元清水産の新そばを、会員の中の「そば打ち名人」の指導で力を合わせて打ちたてのそばに仕上げた。約90食を地区内に住む65歳以上の独居老人と80歳以上の高齢者に配った。
松川村 すずの音クッキング 基本にアレンジ「おせち料理」

 松川村公民館は3日、すずの音クッキング「おせち料理」をすずの音ホールで開いた。生涯学習インストラクターの中牧美郎さんを講師に、基本にアレンジを加えたおせち料理を作った。
 煮しめ、ブリの若菜焼き、鶏の幽庵焼き、サバの昆布巻き、五色なますの5品をつくった。しゃきしゃきとした歯ごたえを残して油で炒めたなますや、卵黄と大根葉を合わせ、味付けしたブリに乗せてグリルで焼いた若菜焼きなど、ひと手間とひと工夫を加えた料理に挑戦した。
各国の家庭料理で歓談 大町公民館日本語教室が年末交流会

 大町市の大町公民館講座日本語教室は3日、年末交流会を市文化会館で開いた。受講する外国人や修了生、講師を務める市民ボランティアら約30人が、お国柄あふれる料理で交流の輪を広げた。
 子どものころからブラジルで過ごしポルトガル語が母国語という受講生の平沢智恵美さんの紹介で、ブラジルの家庭料理「フェジョアーダ」を作った。黒い豆と豚肉、ソーセージやタマネギを煮て、ライスにかけて食べる料理。台湾の麻婆豆腐やマレーシアのケーキなど、持ち寄った各国の家庭料理が並び、受講生やボラ、来賓らは席を並べて味わい、歓談した。
お年寄りと交流給食 美麻社協が小中学校に招待

 大町市美麻小中学校で3日、同校ランチルームに地域の一人暮らしのお年寄りを招いた交流給食が行われた。美麻地区社協(飯沢要会長)が地域をつなぐ「見守り・支えあい運動」の一環として初めて実施した。
 青具地区の4人が参加。2人ずつに分かれて2年生と5年生のテーブルに座り、子どもたちと同じ食卓を囲んだ。メニューは肉じゃがや肉だんごと春雨のスープなどで「お肉は好き?」「全部好き。嫌いなものはないよ」と会話も弾んでいた。
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