2014年12月11日(木)付

郷土の食文化発信へ準備 大町来年の取り組み向け試食会

 大町市の伝統的な郷土の食文化を現代風に昇華し発信しようと、市内の飲食・宿泊業者らでつくる「お祭りご膳仕掛け人会」は10日、試食会・研修会を上仲町の創舎わちがい開いた。来年4月からの本格的な取り組みに向けて、郷土色あふれる食材を用いた料理の味を確かめた。
 江戸時代末期のお祭り料理の食材が記された古文書もとに、昔ながらの食材を用いて現代の感覚に訴える料理を提供し、地域の魅力を発信する取り組み。ことし7月から9月にかけて、市内18の店舗で試験的に実施し、11月には商標も取得した。
HAKUBA VALLEY スキー観光 安心をPR 東京で 記者会見し情報発信

 大町市・白馬村・小谷村と観光関係団体でつくる北アルプス3市村観光連絡会は8日、地域の11スキー場を表す「HAKUBA VALLEY」をアピールする記者会見を東京都内で開いた。関係者約20人が参加し、神城断層地震被害からの復興が進むなか、北アルプスエリアで安心して冬季観光を楽しめることをPRした。
 同会では、神城断層地震からの復興対策の一環として、全国から安心してスキー観光に訪れてもらうための情報発信を行っている。
ほうとうで被災者支援 山梨から白馬へ非常食届く

 山梨県山梨市の食品製造販売会社「あんきばぁーば」(古屋照子代表)は9日、神城断層地震で被災した白馬村にレトルトの「ほうとう」を送った。災害時の非常食として商品化した郷土料理を、隣県の被災者支援に役立てようと、白馬商工会を通じて2次避難所の被災者に届けた。
卒団生の活躍たたえる 池田町少年野球連盟が閉幕式

 池田町少年野球連盟は7日、平成26年度閉幕式を池田小学校校庭で開いた。選手や保護者、指導者らがチームの練習や試合など1年間を振り返り、卒団を迎えた小学6年生の活躍をたたえた。
 ことしは小学3年から6年生まで22人がチームに所属。年々選手が少なくなるなか、6年生8人を中心にチームワークを強めてきた。「勇気・前進」をテーマに練習に励み、県大会などで成果を発揮してきた。
新酒ができた合図です 大町市 薄井商店で酒林飾る
 大町市の白馬錦醸造元・薄井商店(薄井朋介社長)は8日、新しい酒林(さかばやし)を吊るす飾り付け作業を行った。真新しく深い緑の酒林は「新酒ができた合図」となる伝統的な看板。同社は11日、ことしの新酒「白馬錦しぼりたて生原酒」を発売する。
 スギの葉を丸く束ねた酒林は、「スギ玉」とも呼ばれる。同社では先代の副杜氏・吉田弘巳さんが、小谷のスギの葉を使い、現役の蔵人たちに技を伝えながら製作。参加した松浦宏行杜氏は「緊張する作業の続く酒造りの中で、スギの香りに包まれて行う酒林づくりは、気分のリフレッシュにもなります」と話す。
復興願い力強い演奏披露 「信州小谷」と「小谷っ子太鼓」バチ納め
 小谷村の有志でつくる「信州小谷太鼓」(北村哲也代表)と地元の子どもたちで構成する「信州小谷っ子太鼓」はこのほど、同村中土観光交流センターやまつばきで、本年度の活動を締めくくる「バチ納め演奏会」を開いた。日ごろの活動を支援してくれる地域への恩返しのため開いている恒例行事。
 ことしは同村で発生した地震の影響で開催が危ぶまれたが、「こんな時だからこそ村に元気を出してもらい、1日も早い復興を願おう」という思いで、予定通り開催。力強い太鼓の演奏が会場いっぱいに響きわたり、地元住民ら多数の聴衆が復興への思いを共有した。
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