2015年1月7日(水)付

300年の恒例行事を中止 旧中村家住宅 震災の影響で

 大町市美麻の国指定重要文化財・旧中村家住宅で毎年行われていた正月恒例の行事、「巻き俵(まきだわら)」の張り替え作業はことし、神城断層地震の影響で中止が決まった。300年の伝統をもつ無病息災と地域の繁盛を祈る縁起物の行事が途切れることを関係者は残念に話し、修復後の実施を検討している。
 巻き俵はこの地域に伝わる、家を新築した際から毎年正月に稲わらを巻き足し、家内安全と繁盛を願う縁起物。17世紀の元禄11年(1698年)築の同住宅では、巻き俵行事は中村家から旧美麻村教育委員会、合併後の大町市文化財センターと、300年にわたって受け継がれ、現在は1b以上の大きな俵が二つぶら下がっている。
事故のない業務遂行を 大町市 公用車の安全祈願

 大町市は仕事始めの5日、市の公用車の安全祈願祭を市役所車両整備室で開いた。事故のない安全な業務遂行を願い、市職員が率先して法規やルール、マナーを守り安全運転することを神棚に誓った=写真。
 安全祈願祭は毎年仕事始めに併せて実施し、職員の安全運転を確認する行事。公用車を利用する部署の部課長ら約20人は、祭られた神棚に向かって礼と拍手を打ち、事故の無い安全な公用車の運用を祈った。
「一緒に頑張りましょう」 宮城の中学生 被災地白馬へメッセージ

 神城断層地震で被災した白馬村に5日、東日本大震災の被災地・宮城県村田町の村田第一中学校から、応援メッセージが届いた。3年生約90人が同じ地震の被災地として早期復興を願い、手書きのメッセージを寄せた。仮設住宅に隣接する飯森体育館に掲示される。
 同校は、東日本大震災発生後に全国から寄せられた、DVDや手紙など応援に勇気づけられた経験を振り返り、神城断層地震の被災地を支援しようと、メッセージの作成を決めた。職員が親類関係にある、宮城県仙台市出身で白馬村神城の陶芸家・相澤正樹さんに手紙を託した。
外国人に快適な観光を 白馬村 5か国語のしおり配布

 白馬村は、村内に滞在する外国人観光客向けのしおりを配布している。文化の違いによるトラブルを解消し、快適な村内観光を楽しんでもらおうと、日本での生活に役立つ情報やルール、マナーなどを5か国語で表記、幅広い国籍に対応した。
 しおりは英語と日本語版のほか、中国語(繁体字、簡体字)や韓国語、ロシア語版も用意。外貨両替や電話のかけ方の案内のほか、レストランや公衆浴場でのマナー、飲酒運転や薬物禁止のルールなどをまとめた。製作には県の地域発元気づくり支援金が活用された。
無病息災祈りおんべ=@大町三日町で小正月の伝統行事

 大町市三日町で4日、小正月の伝統行事の「おんべ焼き」が行われた。空を焦がすように燃える炎に、一年の無病息災を祈った。
 雪が舞う中、自治会役員やPTA、子どもたちら40人余が、各家庭から集められた松飾りや古いお札、だるまなどでおんべを作り上げた。5b近くに積みあがったおんべに小学生代表4人で点火し、おおきな炎が空に燃え上がった。
痛板で「聖地」白馬を元気に チャリティーイベント10〜12日

 スキーやスノーボードをキャラクターの絵で飾った「痛板(いたいた)」の愛好者が集うイベント「第5回ゲレンデジャック(GJ)」(日本痛板協会主催)は10日から12日まで、白馬村の白馬47ウインタースポーツパークで開く。神城断層地震で被災した同村を応援しようと、チャリティーとして開催。3日間で延べ1000人規模が集まる催しを通じ、元気な観光地白馬の発信に願いを込める。
 痛板はキャラクター文化のファンによるスキーの楽しみ方として広まり、中でもGJは最大の交流イベントとして5年目。会場となっている白馬村は「聖地」として愛着を持たれ、地元のスキー場や村の協力も広がっている。
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